ブツ撮りのトップライトとサイドライトの適切な光量比を探る



美しキット でトップライトとサイドライトを組んでいます。
今回は特別にサイドライトは、調光球のSh50Pro-V につけ替えています。(サイドライトだけ減光できるようにしている)

この2灯を使って「トップライトとサイドライトの適切な光量比」を探ってみたいとおもいます。

被写体はiPhoneの箱。で、トップライトとサイドライトの被写体との距離は、だいたい合わせています。(そのためトップライトは、いつもより引き気味している)


こちらは、調光球のSh50Pro-Vを出力コントロールするためのスマホのアプリ画面。予備情報として説明させていただきます。

-2EVまで、無段階で調整することができます。(言い換えると1/4まで減光可。アプリの数値は出力とは正しくリンクしていない)

なお、すべてのパターンで右側にレフ板を配置していますが同じ位置なので、レフの効果は無視することにします。

トップ【1】:サイド【0】 / トップ【1】:サイド【1/4】 / トップ【1】:サイド【1/2】 / トップ【1】:サイド【1】のレシオ(比率)を変えて照射したものを並べてみます。





※実際には、トップのSh50Pro-Sはアプリは使えないのですが、わかりよくさせるために最高出力表記で表しています。

サイドライトの出力により、見え方が随分変わることがわかりますよね。今回の状況では、箱の振りがサイドライトを受ける角度になっているため、明るくなった感は増してしまっていることを少し覚えておいてください。

このような立体のブツ撮りでは、セオリーがありまして、
天面の明るさ > サイド面の明るさ

これを守らないと、立体の箱に見えなくなります。

縦並びだと比較しにくいので、横並びのものをみていただきましょう。


一番左の「T1:S0」では、立体感はありますが、パッケージのメイン絵が暗くなっています。メイン絵はもう少し見せたいところです。

次に、一番右の「T1:S1」では、箱の面がサイドライトを受けていることもあって、明らかに「トップ<サイド」になっちゃっています。だから、これもダメ。箱に見えませんもん。

右から2番目の「T1:S1/2」、これは「トップ=サイド」な感じです。(イコールでも立体的に見えないのね)光を受けてなければ、コレくらいの比率が適な場合が多いんですけどね。

左から2番目「T1:S1/4」、今回はこれくらいで良いかなぁ..って思います。
強いていうなら、もうちょいサイドを明るくしても良いかな…レベルです。


私の経験則では、一般的な立体物照射の比率としては、
トップ1:サイド1/2〜1/4
ってところが、いいとこじゃないですかね?

「トップ1:サイド1」ってのは、基本的にありえないと考えます。
でもね、調光球じゃなくても大丈夫!

サイド光を減光したけりゃ、
被写体から離せばいいんですよぉ〜。

※「トップから被写体の距離」の1.4倍の距離で、1/2の明るさ。
2倍の距離で、1/4の明るさ。って覚えてね。(おおよそです..)



 美しい光の撮影照明キット

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仕掛けを使ったブツ撮りは、仕掛け作りに9割の労力を費やする(ルアー写真の作例)



本日の被写体はルアー。
これはプラグと呼ばれる魚(オイカワ)を模したもので、
トリプルフックが3つついてます。

このような、トリプルフックが付いているものは、一筋縄ではいかないのですよぉ。床置きすると、フックがだらだら不格好になってしまうからです。

このTOP写真をよくみると、全てのフックがちゃんと下に吊り下がっているでしょ? しかも、スプリットリングにテンションが掛かっている状態。
もしかしたらこれが、ルアー(プラグ)の正しい姿の写真 といえるのではないかな?

でね、
実はこれはかなり苦労しないと撮れないのですよぉ..。

というわけで、TOP写真をどーやって撮ったかをお教えします。


ライティングは至ってシンプル。
いつもの 美しキット を使ったトップライトのみです。


結論から申し上げると、
アセンブリ・キューブ を土台にして、
針金で仕掛けで宙に浮かせていた ということですね。

写り込んだ仕掛けの針金は、あとでフォトショの修復ツールで消去というわけ。(今は便利だね)
※被写体に写り込まないように黒塗装を施しています


被写体の固定は、裏側の見えないところに黒テープで固定。

傾きを微調整していい感じにするわけだけど、
テープの付け方・針金の曲げ方の調整で、いいところで固定するにはホント時間がかかります。
今回、この調整だけに1時間くらいはかかったかな。。

この調整が勝負どころだから、忍耐強く頑張るしかないけどね。


針金の出どころが被写体に近いと、針金にもピントが合ってしまい、画処理の針金消しに影響がでることがあります。(不自然になる)

このため針金のでどころ(写る部分)は、被写体から奥に離すほうが良いでしょう。

仕掛けを使ったギミカルな撮影は、
その仕掛けを作る、調整する、に、9割の労力を費やすることは珍しくありません。

完成度が高い仕上がりを目指すには、かなりの忍耐力を要します。
私自身、忍耐力を持ち合わせた方ではなかったのですが、カメラマンをやってるうちに鍛えられてきたようです。

mm単位、いや髪の毛一本単位の調整ができ先にこそ、
新たな境地の景色をみることができるのではないでしょうか!?
(と、珍しくすげー厳しいことをいってみた)


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アール背景ブツ撮りの背景を暗くするための基本の方法



本日は、ブツ撮り(イメージカット)で背景を暗くする基本の方法 をお伝えします。

被写体のライティングを犠牲にすることもありますが、イメージカットの場合、全体の印象が大切なので、その旨ご理解ください。


被写体と背景をできるだけ離す
当たり前のことですが、光は距離により減光します。
だから、これは背景を暗くする基本中の基本の方法です。


仕上がりをみると、そんなに暗くはなっていないようです。
もっと、暗くしたい場合は、


ライトを被写体にできるだけ近づける
面光源ライトを被写体に近づけると、背景に溢れる光を絞る効果があります。

ライトの後方ギリラインと被写体後部を合わせる
被写体に最低限必要な光を与えつつ、背景に漏れないようにするライトの配置です。


①に比べて、背景が暗くなりました。
ただ、水平方向のグラデーションがキツくなります。(これをよしとするか?の判断が必要)


ここからはサイドライトでみていきましょう。ちゃんとした商品撮影ではサイドライトを使うことは希ですが、今回はイメージなのでアリです。ボトルなど縦長商品は除く。


基本、背景を暗くする方法はトップライトの場合と同じ掟です。


グラデーションもさほどキツくなく、ちゃんと暗くなりましたね。
ただ、左右アシンメトリに斜めの影が走ります。これは好みが別れるところだとおもいます。




以上、、背景を暗くするための基本の方法 でした。
トップサイドともに背景の距離をもっと離すことができれば、さらに良い暗がりを作ることができるとおもいます。

※連日の20本を超える鬼の動画編集作業は、先ほど一通り終わりました。ただ明日、最初のやつから全て見直し&仕上げて週明けには、書き出しまで終了目標です。。


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