ところで、
テーブルの上などでおこなう小物の商品撮影では、
何ミリレンズを使うべきなのか!?(まずはフルサイズカメラでのお話)最初に思いつきそうなのは、マクロレンズ でしょう。
で、マクロレンズをネットで調べてみたりすると、「最初は、100mmのマクロレンズを選ぶべし」という情報をちらほらみます。そんな情報をみて、100mmマクロレンズを買っちゃった人もいらっしゃるかとおもいます。
まぁ、100mmマクロは、お花の撮影とかには良いでしょうけど、商品撮影ではどーなのか?本日はそれを探ってみたいとおもいます。
ただ、100mmマクロレンズの持ち合わせがないので、
代わりに、90mmレンズと60mmマクロレンズ で話を進めていきます。
被写体には、誰もが大きさがわかる「カビキラー(詰替用)」。※つまんないものでスンマセン..
2本のレンズでだいたい同じ大きさに撮ってみました。
どちらのレンズもも、この大きさ被写体の商品撮影はできるってことはわかりました。形の歪みも気にならない程度ですし。
同じ大きさに撮影した2本のレンズのカメラポジションを見てみると、
焦点距離が長い90mmの方が被写体から離れています。当然のことですね。
被写体から離れる方が、被写体の形をより正確に描写するというメリット があります。
その点から考えると、この撮影では90mmレンズの方が好ましい ということになります。さらに長い焦点距離の「100mmマクロレンズ」も向いているということにもなりますよね。
しかし、デメリットもあることを忘れてはいけません。長い焦点距離のレンズのデメリットとして、
被写体深度が浅く、被写体の奥までピントが合わないことがある という、ピントが深く欲しい商品写真に向いていない面もあるのです。
さらにいうと、カメラの近くに被写体がある 60mmレンズでは、モニターを確認しながらブツ位置調整ができる のに対して、 ※この「カメラ-被写体」の距離は72cm
カメラから被写体が遠い
90mmレンズでは、モニターを確認しながらのブツ位置調整ができません。ワンオペ撮影では致命的な欠点でしょう。 ※この「カメラ-被写体」の距離は105cm結論としては、
100mm(90mm)レンズは、正しい形を描写することができるけど、撮影運用面で考えるとデメリットが大きすぎる。 ということじゃないでしょうかねぇ。
※それに狭い部屋では、引けなくて使えないことも。
だったらさー、
もっと短い焦点距離のレンズを使えば、もっち楽になるんじゃね?
いやー、それがね、簡単にそーゆーわけにはいかないのですよぉ〜。

試しに、60mmレンズと50mmレンズで、さきほどと同じやり方
(近づいて大きさ合わせる方法)で撮ってみました。被写体との距離が近すぎると、モノは歪みます。
(これじゃあわかりにくいかもだけど..)だから、カメラ-被写体はある程度、距離が必要ってことなんです!
※スマホで近づきすぎて、撮ったブツはムニューって歪んでるでしょ?
本日のもう一つの結論。
フルサイズカメラ+60mmレンズで商品撮影をおこなう距離が、オペレーションしやすく、モノの形をなるべく歪めない、という絶妙なバランスなのであります! ※黄色文字の距離が、被写体までの正しい距離(距離基準マーク〜被写体の距離)60mmレンズを使うことが重要ではなくて、
60mmレンズを使った距離のカメラポジション が重要!※今回の場合は約70cm
↑ ここ正しく理解して欲しい..
だから、たとえば、50mmレンズを使っても問題はありません。
ただ、60mmレンズ使用想定の距離
(今回の場合は約70cm) から撮れば、60mmレンズでの写真と同じ形に描写できます。
(その分小さくなります)ざっくりいうと、
フルサイズカメラ+50mmレンズの場合、少し引き気味に撮れ!ですね。
(50mmで寄るのはご法度!)
フルサイズカメラの商品撮影は、60mmレンズを使うのがベター ってことがわかりましたが、APS-Cカメラの場合はどうなんでしょう。。
APS-Cカメラでは「焦点距離40mm」が正解(ベター) となります。(フルサイズ60mmの「カメラー被写体距離」と同じになります)
※キットレンズのズームでもOK!
フルサイズ=60mm、APS-C=40mm
に設定して使うのがよろし、です。
26cm横棒 (50cmソフトボックス用)



