セブンイレブンのマルチコピー機で簡易色校正!



カメラマンは、通常、RGBデータを処理して、RGBデータのまま入稿するってことがお仕事の流れだとおもいます。
ただ、稀に「オフセット印刷」に直接入稿という案件もないこともないでしょう。

RGBしか知らないカメラマン的には、困ることになります。オフセットの場合、CMYKデータで入稿しなければなりませんから。

RGB → CMYKのモード変換はフォトショで簡単にできます。(本当は変換テーブルをなにを選べば良いか?等、細かい知識が必要なんですが、)ですが、完璧にキャリブレーションされたモニタを使っても、紙への刷り色とのズレが生じます。このため、本印刷の前に「色校正」を刷るのが一般的な流れです。

色校正(もしくは本刷り)を行う前に、「ある程度色を合わせたい」ですよねぇ!?

そんな時に役に立つのが、お近くのコンビニ セブン‐イレブンのマルチコピー機!実は、旧富士ゼロックス製で、出力の色は安定、かなり信用できます。(私は、20年ほど前から使っています)


TOPの画像は、撮った商品写真の一部を切り取り、CMYK化してAdobe イラストレータ(CMYKファイル)で配置したA4サイズのpdfデータです。(WEB用にRGBで書き出したもの)

商品(現物)をモニターで確認しながら調整したのですが、セブンイレブンでプリントしてみると、やはり色が違うモノがあり、トライアンドエラーで追い込み、結果、6枚も出力することになりました。


最後まで、この2つの色が合わなく苦労をしました。



派手な色は比較的合わせやすいのですが、渋い色の和色、その中でも特に彩度の低いものは、調整が微妙で

今回の緞子(どんす)という織物は、みる角度によって色や濃度が異なるため、最終的には「見た目の印象」で合わせるしかありません。。

そもそも、この織物商品は、前記事でお伝えした通り、真ふかん撮影の時点で苦労していたわけでして、、、難易度MAXな被写体なのでありますし、最後まで苦労しましたわ。





ともあれ、セブンイレブンのマルチコピー機があるおかげで、
RGBしか知らないカメラマンにもCMYKコントロールのきっかけを与えてくれたのであります。

入稿は、ネットから可能。

ネットプリント から「普通紙にプリント」を選び、CMYKのPDF、もしくは、CMYKのJPG をアップロード。(ファイルサイズは10MBまで。以前は2MBまでだったので、だいぶ楽です)
あとは、その時発行される「プリント予約番号」をセブンイレブンで入力するだけ。料金はA4カラーが60円です。(2025.8現在)

完全な正しい色校正出力ではありませんので、あくまで目安と考えてください。(とはいえ、まぁまぁ目安になると私は思います)


とにかく、セブンイレブンのマルチコピー機は、
CMYKの簡易色校正ができますよ〜って情報でした。


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被写体調整でライティング調整をおこなうこともある



先週おこなった真ふかん小物ブツ撮影の様子。

ライティングは、カメラ向こうに大きな面光源を配して、手前レフ板受け。王道中の王道ですね。

こーゆー撮影では、テザー撮影が必須。
※カメラとPCをケーブルで繋ぎライブビューで確認しながらの撮影
なぜならば、所定の位置に被写体を置くことが主たる仕事 となるためです。


この「京緞子 数珠入れ」は20種以上ありました。毎回同じ場所に配置する必要があるため、ライブビュー画面にガイドを引いて、地道に位置調整。地べたに座りながらの作業になるので、腰が痛くなります。
※フィルム時代は、一人では不可能な撮影でしたわ。


当初、位置合わせだけ、と考えて、20数種だったらすぐ終わるとナメて考えていました。が、撮影を進めていくにしたがい「かなりの難物」だということが分かってきました。

布ものであるためスタイリングを整える(立体感を出すためでもある)のに内部に紙をつめる、いわゆる「あんこ詰め」をする必要があります。さらに、ただの2つ折りのため布の端が浮いてしまうので、ゆるい粘着の両面テープで押さえて対応。ここまではまぁまぁ面倒ですけど、想定内。。

想定の外だったのは、例えばこの文様では、正面の光が反射しないところの柄が全く見えず、柄情報の2/3が見えない有様。せめて、柄は2/3が見えて欲しいところです。

おまけに、その見えない柄(反射がない)が、悪いことに地色のトーンに近いため、汚らしく見えてしまってます。これでは全くNG写真です。


この問題をどう解決するか?
ちなみに、すでに大きい面光源がカメラの上まであるので、ライティングを調整して解決することは不可能なんです。


というわけで、こーゆーときは被写体側で調整します。(ライトではできないので仕方がございません..)

まずは、中に詰めてるあんこの再調整をおこない表面を整えます。(正面が平面っぽくなるように..)


次に、被写体の下、ライトの逆側をちょっとだけ浮かせるモノをカマせます。これで少しライト側に傾いたわけですね。

で、調整後の成果品はこぉ!


成功です!美しい柄がほとんど見えました。それに上部柄のハイライトからのグラデーションがあり、立体感もバッチグー!

実は、ここに至るまでトライアンドエラーが何度かあり、5回目くらいでやっと、、、なんですぅ〜。1カット撮るのに時間がむっちゃかかる。

このあと20種以上あるわけですが、全て同じやり方でやりゅあーいいってもんでもありませんで、、、


例えばこのように、地色の反射がないところで柄を見せる、という、逆の考え方のアイテムもあったりするわけでして、全て個別に考えて調整せねばならなかったんですね。

ライティングとカメラポジションが全く同じなのに、たった23種が一日がかり(おおよそ5時間)とは、、、まだまだ修行が足らん、ということでしょう。。(ブツ撮りの世界は奥深いんですよ..)

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バッター・ピッチャーを大きく撮るためのレンズの焦点距離とは?








これらは、全て、フルサイズカメラのノートリミング画像。


先週、全国高校野球選手権大会の京都大会(4回戦)に母校が出場いたしまして、西京極球場(現わかさスタジアム京都)に自転車で出向きました。

ま、それで、TOP写真は、内野スタンド通路 から撮ったわけです。


突然ですが、ここで問題です!

バッターやピッチャー(マウンド上の)が大きく写っているこれら写真を撮ったレンズの焦点距離は?
※単レンズ1本です。(そもそも、私はzoomレンズを持っていません..)


それでは、お考えください…。


せ・い・か・い・は?


400mmレンズ でしたぁー!

1塁ベース、3塁ベースから少し外野よりのスタンドカメラポジションであれば400mm、もう少しホームベースよりなら、300mm ってとこでしょうかねぇ。

また、通常野球場にはダッグアウトの隣(外野寄り)にカメラマン席があるのですが、ここからバッターピッチャーを撮るには、300〜400mmレンズが適当かとおもいます。(ZOZOマリンのカメラマン席から撮ったことあります)

いずれにしても、野球場でこのくらいのフレームで撮るには、
200mmレンズでは足りないということ。 そこんとこ覚えておいてください。





【おまけ情報①】
実はこの試合、1回の表2アウトから、激しい雨が降り始め、2時間ほど中断がありました。


ソニーのカメラはホットシューに電子端子がついているので、降雨の状況では必ず純正専用のシューカバーをつける必要 があります。なぜならば、水滴がつくと誤作動・作動不良を起こすことがあるからです。(初代α7で実際に発現した)



【おまけ情報②】
去年もそうだったのですが、京都は東京に比べて夏の気温が3℃ほど高いんです。

たまらず今年初めて空調服を導入しました。
感想としては思ってたよりはるかに快適!出力12vくらいなら思ったよりはるかに静かなブラシレスモーター。バッテリーも思ったより持ちます。使いようによっては一日仕事持つんじゃないかなぁ。。

もはや、カメラマン業界にも空調服が必須な時代になっちゃったっぽい ですよ。死なないために..です。
※残念ながら我が母校はこの試合で敗退しました。。

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