前記事の続報、まだ「重要なプロ技」が隠されていた!(被写体の形状矯正)



前記事 のファスナー位置のスタイリング写真(↑の写真)には、実は「重要なプロ技」が隠されていました。 といっても言ってなかっただけなんですけどね。(全記事に引き続き、今回もライティングの話ではありません)

では、その重要なプロ技とは!?


撮影ままのオリジナルデータ(元データ)はこれ!

なにが違うか分かりますか??
なんかへんなきがするんだけど・・・・・でしょうか!?
とにかく、少し考えてね。










1。


垂線 を重ねてみるとこぉ。これで、お分かりいただけましたかね。(特に被写体右側)

そうです、
四角いカバンをこのアングルで撮ると、絶対にカバンが歪んでしまうのです。


カメラの高さを下げて、レベルアングル(水平構え)にすると歪みはなくなりますが、それでは、天面(取手がついている面)が見えなくなります。それではこのカバンの説明ができません。天面もみえなきゃ具合が悪いわけです。

だから、このカメラの高さはマストなんですね。


というわけで、ソフトウェアの画像処理で歪みを矯正 するわけです。
結果、ちゃんとした四角いカバンに見えるようになったでしょ!?



この時の被写体(カバン)は、4種3サイズ×2パターン(外観・開けて内部)の写真を撮りましたが、全てこの矯正処理をしています。


ちなみに私の場合、Caputure One Pro というソフトウェアの「キーストーン」というコマンドを使い、この矯正処理を行なっております。

フォトショップでもできないことはないですが、こちらのほうがはるかに楽ちん。2本のラインのポイント4つを垂直にしたい部分を指定して「適用」をクリックすると、縦ラインの矯正をしてくれます。

縦横比が狂ってしまうので、最後に「キーストーン」の「アスペクト」で現物の見え方に近く調整して完了。



フィルム時代は、大判カメラの4×5(シノゴ) を使い、レンズボード・フィルムボードの角度を調整して、垂線が正しく写るようにしていました。(かなり職人技)

バカでっかいカメラ機材を使っていたことを考えると、今ではずいぶん簡単になったもんです。。


今回のように見下ろしアングル撮らなきゃいけない垂直の線がある被写体って、まぁまぁあるわけなんです。印刷されたちゃんとした商品パンフレットで、この垂直が歪んでいる写真って見たことないでしょ?つまり、それらは同じような処理が施されてるわけです。

↑ 今回の話、知らなかった人、いらっしゃるのでは?
これもアマチュアとプロの写真の決定的な違いなのであります。(ちゃんとした商品写真はプロに頼みましょう..ってこと)

shop-top

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!) | コメントする

プロ物撮りの被写体スタイリングについて(細かいけど大切なこと)



えーーー、先週お仕事ブツ撮り撮影がございまして・・
前記事でご案内の 120×120cmのアルミ枠に張ったユポ ディフューズ
をメインライト(トップライト)としてライティングしました。(TOP写真参照)

ただ、今回は ライティングの話ではありません。(ライティング方法詳細は、TOP写真に記されています)



というわけで、いきなりですが、問題です!

カバンを撮ったこの商品写真(A)
プロ的に、整え直す必要がある部分 があります。
それはどこでしょうか?
お考えください。。
※先ほども言った通り、今回はライティングの話ではありません。






















1。


これ(B)が、整え直したもの。まぁ、プロ的には正解でしょう。

どこを整えたのかお分かりですか?
この写真(B)と前写真(A)と見比べて、もう一度、真剣にお考えください。














1。


はい。
こーゆーことです!

(A)は「取手根元パーツ」と「ファスナー金具」がかぶって、パーツが同化して見えてしまっている。

ということでした。(Bはファスナー位置を調整している)



もう一度、それぞれの全図を並べて見てみましょう。





ね!? (B)のほうがスッキリ見えて被写体の機能(情報)が分かりやすい ってことがわかったでしょ?

これねぇ、、正解が分かってはじめて気がつくこと だとおもうんですよぉ。。。でもブツ撮りプロカメラマンは瞬時にこの違和感に気がづき、ファスナー位置を調整するはず。


このようなことは、長年の経験があって培われる感覚であって、アマチュアさんには、なかなかすぐには対応が難しいんじゃないかなぁ..。とおもいます。

つまりプロカメラマンに仕事してもらう、、ってのは、そーゆーことなんです。
※プロと名乗っても残念ながらこれができない方もいらっしゃるのが実情ですが、(上手なプロを見極めてね..)

ライティングだけじゃない(というよりもっと大切な..)「ブツ撮りの奥義」のお話でした。

shop-top

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!) | 1件のコメント

ディフュザー枠の天設置(トップライト)実例



先日、ディフュザー枠の話 をしましたが、本日はその続編的な内容です。
そんときは「90×90cm」の自作枠(フレーム)にトレペのあつらえでしでしたが、
今回はさらに大きい「120×120cm枠」に、ユポディフュザー(Yodobashi) の仕立てで挑みます。
※残念ながらこのアルミ角パイプは、現在入手困難。(かつては渋谷東急ハンズで取り扱っていた)


組み上がりイメージはこぉ。
ポイントは、アルミフレームの両サイドの中央に穴を空けてダボ類を装備 していること。(赤丸部。複数のダボ類を駆使しています)
ここを使ってトップライト用に天井を作っていきます。


プラスチックハンマーで樹脂製L字ジョイントを打ち込み真四角のフレームを組みます。フレームに 例の最低限の粘着力の両面テープ を貼付。


ディフュザー(ユポ)をピンと張りながら、両面テープにつけていきます。ブツ撮りではディフュザーの平面性が高いほうが、好ましいとされています。(写り込みが多い被写体では平面がマスト!)


今回の撮影では「幅1.35m」の 背景紙 を使います。プロ界隈では「ハーフペーパー」と呼ばれているものです。ちなみにフルペーパーは「幅2.7m」のもの。人物撮影ではフルを使います。(さらに幅が広い背景紙3.5mも存在します)


ユポ仕立ての「天ディフュザー枠」を設置したセットの完成図。
赤丸部のダボ類と クランプ を使いポール(突っ張り棒的な)に固定しました。
※ポールはライトスタンドでも代用可

・枠の「上下位置調整」が可能
・枠の「角度調整」が可能


多くのブツ撮りのメインライティングとなる「天ディフュザー越しトップライト」では「高さ」「角度」を被写体に応じて調整せねばならないのが常です。中央軸のディフュザー枠では、それらの調整が容易という利点が大きいということ。

ディフュザーを枠に貼るというのは面倒かもしれませんが、複数カットのある撮影では結果的にあとあと楽になりますからディフュザー枠を作成することをオススメいたします。

余談ですが、
「幅135cm背景」に「幅120cmディフュザー」というのは、とても良いバランス。
今回の撮影では何もない「六畳間」にセッティングしています。この広さの場所ではこれ以上大きいディフュザーでの運用は難しいでしょう。だからたぶんベストサイズ。(撮影場所のスペースから逆算して「120×120cmディフュザー」を準備)

※ウチの撮影台の天板(コンパネ)は、ハーフペーパーサイズで使うことを想定して「長辺135cm」にカットしている。(今回使用の天板)

shop-top

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!) | コメントする