プロ物撮りの被写体スタイリングについて(細かいけど大切なこと)



えーーー、先週お仕事ブツ撮り撮影がございまして・・
前記事でご案内の 120×120cmのアルミ枠に張ったユポ ディフューズ
をメインライト(トップライト)としてライティングしました。(TOP写真参照)

ただ、今回は ライティングの話ではありません。(ライティング方法詳細は、TOP写真に記されています)



というわけで、いきなりですが、問題です!

カバンを撮ったこの商品写真(A)
プロ的に、整え直す必要がある部分 があります。
それはどこでしょうか?
お考えください。。
※先ほども言った通り、今回はライティングの話ではありません。






















1。


これ(B)が、整え直したもの。まぁ、プロ的には正解でしょう。

どこを整えたのかお分かりですか?
この写真(B)と前写真(A)と見比べて、もう一度、真剣にお考えください。














1。


はい。
こーゆーことです!

(A)は「取手根元パーツ」と「ファスナー金具」がかぶって、パーツが同化して見えてしまっている。

ということでした。(Bはファスナー位置を調整している)



もう一度、それぞれの全図を並べて見てみましょう。





ね!? (B)のほうがスッキリ見えて被写体の機能(情報)が分かりやすい ってことがわかったでしょ?

これねぇ、、正解が分かってはじめて気がつくこと だとおもうんですよぉ。。。でもブツ撮りプロカメラマンは瞬時にこの違和感に気がづき、ファスナー位置を調整するはず。


このようなことは、長年の経験があって培われる感覚であって、アマチュアさんには、なかなかすぐには対応が難しいんじゃないかなぁ..。とおもいます。

つまりプロカメラマンに仕事してもらう、、ってのは、そーゆーことなんです。
※プロと名乗っても残念ながらこれができない方もいらっしゃるのが実情ですが、(上手なプロを見極めてね..)

ライティングだけじゃない(というよりもっと大切な..)「ブツ撮りの奥義」のお話でした。

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ディフュザー枠の天設置(トップライト)実例



先日、ディフュザー枠の話 をしましたが、本日はその続編的な内容です。
そんときは「90×90cm」の自作枠(フレーム)にトレペのあつらえでしでしたが、
今回はさらに大きい「120×120cm枠」に、ユポディフュザー(Yodobashi) の仕立てで挑みます。
※残念ながらこのアルミ角パイプは、現在入手困難。(かつては渋谷東急ハンズで取り扱っていた)


組み上がりイメージはこぉ。
ポイントは、アルミフレームの両サイドの中央に穴を空けてダボ類を装備 していること。(赤丸部。複数のダボ類を駆使しています)
ここを使ってトップライト用に天井を作っていきます。


プラスチックハンマーで樹脂製L字ジョイントを打ち込み真四角のフレームを組みます。フレームに 例の最低限の粘着力の両面テープ を貼付。


ディフュザー(ユポ)をピンと張りながら、両面テープにつけていきます。ブツ撮りではディフュザーの平面性が高いほうが、好ましいとされています。(写り込みが多い被写体では平面がマスト!)


今回の撮影では「幅1.35m」の 背景紙 を使います。プロ界隈では「ハーフペーパー」と呼ばれているものです。ちなみにフルペーパーは「幅2.7m」のもの。人物撮影ではフルを使います。(さらに幅が広い背景紙3.5mも存在します)


ユポ仕立ての「天ディフュザー枠」を設置したセットの完成図。
赤丸部のダボ類と クランプ を使いポール(突っ張り棒的な)に固定しました。
※ポールはライトスタンドでも代用可

・枠の「上下位置調整」が可能
・枠の「角度調整」が可能


多くのブツ撮りのメインライティングとなる「天ディフュザー越しトップライト」では「高さ」「角度」を被写体に応じて調整せねばならないのが常です。中央軸のディフュザー枠では、それらの調整が容易という利点が大きいということ。

ディフュザーを枠に貼るというのは面倒かもしれませんが、複数カットのある撮影では結果的にあとあと楽になりますからディフュザー枠を作成することをオススメいたします。

余談ですが、
「幅135cm背景」に「幅120cmディフュザー」というのは、とても良いバランス。
今回の撮影では何もない「六畳間」にセッティングしています。この広さの場所ではこれ以上大きいディフュザーでの運用は難しいでしょう。だからたぶんベストサイズ。(撮影場所のスペースから逆算して「120×120cmディフュザー」を準備)

※ウチの撮影台の天板(コンパネ)は、ハーフペーパーサイズで使うことを想定して「長辺135cm」にカットしている。(今回使用の天板)

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群生花(菜花):「前ぼけ」を活かしてノスタルジック仕上げ



本日の京都は良い天気だったので、写真の腕が鈍らないように撮影の稽古を兼ねて、河原の菜花を撮りにいきました。(例のごとく自転車で..)

まっ黄黄〜な写真でしょ!?いちお、狙い通りの作画です。(これ1カットしか撮っていません..)


現場の様子はこぉ。土手に生えた菜花群に三脚ごとイン!


1m未満の手前の花(赤枠)を意識的に構図に入れつつ、、、、だけど、その後は一切気にしません。


で、ポイントはここ!


約3mに置きピン。

ファインダーを覗いてフォーカスを合わせることなく
「だいたい3mくらいだろう」ということで、目盛だけで置きピンをしました。
↑ これ オートAFまかせ ではできないです。たぶん、手前の花にフォーカスが合います。(ポイントを指定すればできますが)



TOP写真を大きくお見せるとこぉ。。
目眩く黄いろ!って感じでしょ!?

それが今回の狙いです。フォーカスは3m向こうのほんの一部の花に合ってるだけで全体としては「合わせる気がない」という写真なんです。

ここでみなさんよくよく考えてみてください。
菜花に限らず「花の群生」はいっぱいあるから「わーきれい!」って思うわけでしょ?(桜もそーだわなぁ)
数輪の菜花のアップを撮っても、そこには感動のカケラもないと思うんです。

一番大切なのは感動の元である「美しい群生感」、じゃないかなぁ。
この 群生感を演出するには、この「前ぼけ」を利用するのが有効 と考えるわけです。

前ぼけを活かすと、なんだか ノスタルジック仕上げ になりますしねぇ〜。(古いレンズを使っているせいでもあるけど、)



乱暴な言い方すると「フォーカスポイントなんて、だいたいで良いじゃね?」です。
こーゆーときは、モネ・マネ・ルノワールよろしく「印象派」で良いとおもうんです。

・・・という本記事のご提案でした、はい。
※現代のインテリジェンスなカメラ(AF)に支配されてる人にはこーゆーの撮れないよ。

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