安いトランジスタラジオは道具としての完成系かも..



単4電池×2本で駆動する小さなラジオを入院中の高齢の父親のために買いました。1200円ほど、

Li-Ionバッテリー充電でもありませんし、デジタルチューナーでもありません。

操作するものは全て物理ダイアル。
「周波数調整ダイアル」「音量ダイヤル」「OFF/AM/FMセレクター」のみと、必要最低限のものしかありません。

これを選んだ理由は、取説を読む必要もなく高齢者でも操作がわかりやすいことです。


すっかりデジタルが浸透してしまった現代社会。スーパーのセルフレジでお金を払うだけでも、多くの「選択」を強いられています。「選択 = 頭脳を使う」なわけでして、、、これがどんだけストレスか、ということをセルフレジを作っている人は考えていないように感じます。(支払い方法は?⚫︎▲カード持ってますか?ポイントカード持ってますか?的な…)
機械に指示されて人間が合わせなきゃいけないってどーなんでしょう。

うちの近所のスーパーでは、支払い方法選択の前に、現金を投入するとエラーが起きてしまい、店員を呼んでエラー解除してもらわなくちゃいけません。人不足対策のセルフレジなのに、これは本末転倒。つか、現金入れている時点で現金払いと判断しろよーなわけです。

似たような問題は現代のデジタルカメラにもあるようにおもいます。「選択のストレス」を考えてないカメラがほとんど。「自動すぎる」という点も個人的には気に入りません。大袈裟にいうと「カメラに操られて写真を撮ってるのかも」という疑念さえ抱いてしまいます。

でも、、、このラジオにはそんなストレスはありません。周波数を合わせるときに微細なダイヤル調整は必要ですが、そんなことは長きにわたり道具を扱ってきた人類にとって頭脳を使うまでもなく操作できちゃうわけでして、(時間がかかってしまうかもしれませんが..)前時代のものですが「道具としての美しさ」がある。これは道具としての一つの完成系なのではないかなぁ。

世間では「デジタル至上主義」的な流れですが、一度立ち止まって「デジタル・アナログ双方の利点」を熟孝し「道具の進むべき正しき道」を論じるときなのではないしょうか?



ここからは余談、、、、。

過去記事:2023年9月14日20時49分 阪神甲子園球場 1塁側場外の記録

で、甲子園球場の場外でiPhoneのradikoでナイター中継を聴いていたのですが、場内の歓声(リアルタイム音)から遅延し5-10秒遅れたradiko音。全く意味をなしません。「あーーートランジスタラジオ絶対必要!(なことがある)」と強く心に刻まれたわけなのであります。デジタル(ディバイス)はアナログ(ディバイス)より劣ることもあり、な事例です。


※たぶん、これが今年最後の記事。
皆様、良いお年をお迎えくださいませ。

Amazon
オーム(OHM)エレクトリック オーディオコム ポケットラジオ


↓ 2025は1月6日(月)より、年始発送が始まります
shop-top

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: 特別番外編 パーマリンク

One Response to 安いトランジスタラジオは道具としての完成系かも..

  1. 寝太郎 のコメント:

    ”一度立ち止まって「デジタル・アナログ双方の利点」を熟孝し・・・”激しく同意!!
    何でも出来るデジタルカメラ、現場で設定変えるのにメニュー3階層とか、直感で探せないメニュー構成をみると、イラッとします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください