印刷物複写のウラ透け問題はどーするか?


え〜本日のお話は、ご存知の方が多いかもしれません。なぜなら、コピー機でも使う技ですから。。

上写真は、冊子の中ページを「複写」している様子です。真俯瞰アングルでカメラを構え、高演色LED電球 2つで、交差させて照射しています。基本中の基本の複写のライティングの形ですね。ライティングの話は、とりあえず一旦置いておきます。

レベルをちゃんとあわせライトも正しい位置に置いて、撮った仕上がり写真です。最終的には、冊子部分だけトリミングして使います。

ぱっと見、ちゃんと複写できているようですが、、、、よくよくみてみると、、(右綴じ冊子の巻頭部分。右Pが2P目、左Pが3P目)

※紙が折れたり曲がったりする部分があり、正しく平面性が保たれていません。厳密にはあまりよろしくない状態です。今回の複写はブログ説明用のものですので、細かいところは突っ込まないようお願いします。
拡大クロップして見てみると、裏のページの印刷が透けて見える「裏透け」 が起こっていることを見つけました。(左が3P目拡大。右が2P目拡大)
3P目の裏透けは、4P目のこの写真が透けていたんですね。この冊子は、紙がペラッペラの薄いコート紙なので、たいていのページで「裏透け」しています。

ただ、多少厚い紙を使っているような立派な雑誌でも、通常、白ベースでレイアウトデザインされていますから、軽い裏透けは起きてしまうものです。(百科事典ほど厚い紙を使えば話は別)

それでは、この裏透けを軽減させるには、どーすればよいでしょう?

裏透け対策としては、紙裏に「黒紙」を挟んで透けがわかりにくくするのが定石です。(今回の場合は、表2と1Pの間、4Pと5Pの間)

コピー機でコピーする時やスキャナーを使う時、裏に黒紙をあてる人多いんじゃないですかね? 全く同じ理屈です。

ほら! だいぶスッキリしたと思いません?
といわれても、小さすぎて分からないかな? それでは拡大比較。。
3P目の裏写真は、随分見えなくなりました。ただ手強い裏透けなので、まぁまぁ残ってるかな。
2P目の裏透けは、ほぼほぼ見えなくなりました。

「紙が透けたら黒を挟む」って知識はあったほうが良いと思います。すでに知ってる人は多いでしょうけどね。

最後におまけとして「複写のライティングの極意」のことを少し。。

写真に書かれていることが要点。なお、複写では「面光源」を使わないことが一般的。(反射するところが大きいので不利になることが多いため) 薄い角度で狙う必要があるため、床置きふかん複写撮影では、低くできるライトスタンドがあったほうが良い。

まぁ今日の主題じゃないので、こんなとこかな。複写ライティングのことを更に詳しく知りたい人は、以下に関連記事リンクをみつくろっておいたので、じっくり読んでくださいな..。

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ビー玉でおぼろげなワンポイント動画素材を作ってみました


お仕事の動画の編集をしていたら、ちょっとした「動画素材」が欲しいと思い立ちまして、まぁ、「自分で作るか」となりました。
別の目的で買っていたカラフルな「ビー玉」があったことを思いだし、素材撮影に挑みました。てか、挑むというほど大したことはやってません。

セッティングは、白ケント紙でアールを作った撮影台に、美しい光の撮影照明キット(3段スタンド)26cm横棒 で組んだ、とてもシンプルなトップライトです。

そして、わずか3テイクやっただけです。撮影時間は全部で3分くらいかな。
今日の記事の内容は、この40秒の動画に詰まっています。なので、必須で見てやってください。

ピン薄でおぼろげな映像ですがテキストを乗せる目的の場合、そんなふんわりした絵の方が良いと私はおもいます。(ガチガチにピントを合わせないほうが良いこともある..)

だってさ、背景に敷くような「柄」のようなものでしょ? 白バックにキレイな色さえあれば、成り立つ気がするんですよぉ。今回の場合、都合がよいことに球体のビー玉だったのでフツーに転がす(Motion)こともできましたしね。

写真の場合も、背景の「柄」など敷く場合、ボケたりブレたりしたほうが良いことがあります。上写真は、動画のスクリーンショットですのでブレています。でもそれでもいーんです。

バナー風サンプルとして、ロゴを乗せたデザインを作ってみました。。(いいデザインとは思わない。説明するためのものです) トリミングして文字乗っけて使うには、おぼろげでキレイな色のぼけがあればなんとかなりそうっておもいます。

まぁとにかく、ピンボケやブレてる写真は、背景の柄として役に立つこともあるとも頭の片隅に入れておいてくださいね。

※最近のレンズはキレイにボケすぎて、こーゆー味はでないかもしれない..。ちなみに今回はライカ エルマー65mmを使いました。。

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

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汁物料理写真は「反射半回避」が決め手!


昨日の食品パック撮影の記事で、
最後に捕捉的にいった「汁物料理」のライティング 反射半回避 の話をします。

本日の被写体は汁物料理の「にゅうめん」です。食品パックで向いていないとされる「逆トップライト」で、試しに「にゅうめん」を撮ってみると、

昨日の食品パックと同様、にゅうめんの汁にソフトボックス(面光源)が反射して、具材が見にくくなってしまいました。

というわけで、光の反射から逃げる必要があります。ここで、中学で教えられたであろう 反射の法則 を思いだしてみましょう。

重要なのは 入射角と反射角は等しい ということで、言い換えると、
この「横からの図」では 左右対称角 となるということです。

面光源(ソフトボックス)には前後の幅がありますから、後方(図の右側)に逃げても光の反射から逃げることはできません。(そもそも、ド逆光になるので肝心の被写体を照らせない)

そのため、ライトを前方(図の左側)に逃げて反射を回避するという方法一択となり、自ずと「真トップライト」の配置となります。

反射の法則にしたがい、カメラ側にライトを動かし「真トップライト」にすると、
反射を全回避 することができるはずです。(昨日記事の食品パック撮影と同じく)
真トップで撮った写真はこちら。思惑どおり、汁の光反射がなくなり具材がよく見えるようになりました。

もちろん、これでも要件を達しているので悪くはありません。ですが、
プロとしては料理写真としてもう少し美味しそう に見せたいところです。(このままじゃぁ、プロの写真とはいえないとおもう)

そこで昨日記事の最後にいった気になるワードの 反射半回避 という技を使ってみました。

わかりますかねぇ..少しだけ汁の反射を残しました。実は「にゅうめん」の汁は、少しとろみがついています。全反射回避だと、透明に見えすぎてそのとろみ感は伝わりません。少し反射させることで、とろみを感じさせる写真になりました。これがいわゆる 料理写真の「しずる感」 というヤツです。結果、少し美味しそうに見えるようになったでしょ!?

反射半回避の具体的なやり方ですが、ライト配置位置だけで説明すると、
ライトを真トップと逆トップの中間に配置する となり、如何にも簡単そうに思えますが、重要なのは、ファインダーを覗きながら、面光源(ソフトボックス)の後方末端線の境界を汁に写し込むように、ライト位置を調整すること が反射半回避の極意です。
かみくだくと「光が反射するところと、光の反射がないところの境界線を汁に写し込む」ってことですね。

ただ、光の反射がありすぎると汁が白ちゃけ過ぎて具が見えなくなりますし、反射がなさすぎるとしずる感がなくなりますので、
最終的には撮影者自身の判断の塩梅に委ねることになります。(センスが問われるってヤツです。そいつを持ち合わせているのがプロってやつでしょう)
何事も「詰め」が大切なことはいうまでもありませんが、

今回、もう一細かいテクニックを使っています。それは、
光の境界線にあたるライト後方の末端線を斜めに配置していること です。
斜めの理由は、汁物によっては境界線がくっきりでることがあるのですが、それが水平だとやっぱダサいでしょ?(今回のでも、よく見りゃ分かる) 

※ここまで明かしちゃうのは、ちょっとサービスしすぎかな..と、プロの皆様ごめんなさい。。
汁物料理写真では「反射半回避」が適していることがおわかりになられたでしょうか?いや、十分すぎるほど丁寧に極意をご説明しているつもりですので、分からない人はいないと信じたいです。。。
ちなみに今回の被写体は、セブンで売ってるこの商品。お湯入れて1分でできるってやつでした。で、これ、よくあるツヤのあるコーティングされたパッケージなのですが、、
こんなもんですら、パッケージが反射しちゃうので「反射全回避」方式でライティングする必要がありましたとさ。。(あらゆる商品がそうなんだろうね..)

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

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