食品パック(ビニールをまとった被写体)のライティング技


皿置きの「ノルウェー産 アトランティック・サーモーン」の食材写真です。
みずみずしいさを感じさせる”てり”があり、鮮度の良い食材という印象を受けます。
カメラアングルは、だいたい俯角45°。ライティングは 昨日お伝えした 50cmソフトボックスのやや逆トップライト です。

食材の表面に光を受けさせた(反射させた)ことにより”てり”が与えられています。同時にお皿も面光源を受けており、反射のグラデーションで高級感を演出する効果もあります。
このセットは食材写真だけではなく、完成料理に差し替えても美味しそうな写真が撮れることは、たやすく想像できるとおもいます。

しかーーーし!
皿置き食材写真(料理写真)ではプラス要素になっていた”てり”が、
逆に問題になってくるケース(被写体)あることが、今日の本題!

※いつも逆トップはいいとは限らない。

例えば、全く同じ条件でラップに包まれた「食品パック」を置いてみると、
まともにライトの反射を食らって、
ラップがテカって肝心の中身がまともに見えなくなりました..。

※スーパーのチラシの大量商品撮影では、わざわざラップをはずして商品を撮ったりしませんでしょ? 食品パック撮影の需要も案外多いとおもいます。
このような「透明ビニールなどを纏った被写体」では、やや逆トップライトは向かない のであります。
この「透明ビニールのテカり問題」を解決するためには、光が反射しないような位置にライトを逃す必要 があります。今回は光の反射角から逃げられる(かつ、被写体をちゃんと照射できる) 真トップライト を選びました。

ライト位置を動かして「真トップライト」にすると、入射角反射角が変わり、ライトの反射から逃げられるという理屈です。(入射角と反射角は等しい)

真トップライト!反射を回避して撮った食品パック写真がこちら!
ちゃんと中身のサーモンがクリアに見えるようになりましたね。

真トップにしたせいでライトが被写体から遠くなり、皿置きの逆トップの写真と比べるとみずみずしさが幾分失われましたが、それは仕方ありません。そもそもラップの反射で中が見えないほうを選ぶという選択肢はありませんから。

ちなみに、ラーメンや汁ソバなど、汁物の料理も汁がテカり過ぎて「麺や具材が見えない問題」が発生することがあります。この場合も反射回避対応をするわけですが、「反射全回避」をすると汁のシズル感も損なわれるため、テカりを少し残す「反射半回避」くらいの対応が適切だとおもいます。

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

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ブツ撮りライトが「やや逆トップ」になってしまいがちな根本的な理由


天板上でのブツ撮りでは、やや逆トップライト になってしまいがちです。
ライティングの効果を狙ってそうなることもあるのですが、もっと根本的な理由があります。今から明解にお答えしましょう。
真トップライト を組み、ブツ撮りでよくある俯角30〜40°でカメラを構えました。ライトがカメラフレームに入らないためには、この高さになります。(ぎりぎりフレームアウトのライト位置)
次にカメラは同じアングルのまま、やや逆トップライト を組んでみました。ライトがフレームインしないギリの高さはこのくらいです。

いずれのライティングも、「面光源は被写体にできるだけ寄せること」というブツ撮りの基本 を守っています。
それでは、真トップとやや逆トップのセット写真を重ねてみて比べてみることにしましょう。

被写体とライトの真ん中の距離は、こんなに違っていました!

つまり、やや逆トップは効率よく被写体に近づけることができる ってことなんですわ。(カメラ目線と平行なのね..)
ブツ撮りでやや逆トップライトになりがちになるのは、こんなシンプルな理由だったとは..ちょっぴり騙された気分になりましたかね?

※すべてのブツ撮りで、逆トップが良いというわけではありません。真トップ・フロントトップを選ぶべきこともあります。

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

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顔写真撮影のキホン、フロントトップの形(カタ)を覚えましょう


これまでもお話ししてきましたが、
人の顔写真(もしくは、バストアップ写真)の基本のライティングはフロントトップ なのであります。

美しい光の撮影照明キット(3段スタンド)26cm横棒 を使って、
顔写真のフロントトップの形(カタ) を分かりやすい写真を使ってご説明します。

上の写真は、フロントトップがなんたるかを示しているとおもいます。フロントトップは真正面カメラすぐ上から被写体を照射するライト ということになります。

ちなみに、ブログ説明用のライトを消して、顔用ライトだけにしたらこうなります。
横から見ると照射角度が分かりやすいですね。
ポイントは、照射ターゲット(ライトの芯)がお顔の下部に があること。
お顔下部を狙うことで、明暗差を最小限お顔全体を照射することができるのです。
そして、左右のライト位置は”レンズが狙う方向”のど真ん中。今回使用の50mmレンズではカメラ上にライトがきましたが、重要なのはカメラと被写体を結ぶ線上のど真ん中であることです。
ちなみに、これより長いレンズを使った場合、カメラだけを引きます。(被写体から離す)。被写体とライトの距離は変えません。もしライトがフレームインする場合は、その分だけライトを上にあげましょう。(フレームインしないギリね)
今回のライティングで撮ったお顔写真がこれ。正しいですね、基本ですね。。ちなみに背景紙から後頭部まで50cmくらいです。
レフ板を入れる場合は、下にテーブル状に白を配置します。

今日のセットの写真が「フロントトップの基本の形(カタ)」です。深く考えずにこの「形(カタ)」だけ叩き込んでください。真似事でもちゃんと写りますから。。(繰り返すとそのうち、この形の意味も分かってきます..)

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

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