ディフュザー枠の天設置(トップライト)実例



先日、ディフュザー枠の話 をしましたが、本日はその続編的な内容です。
そんときは「90×90cm」の自作枠(フレーム)にトレペのあつらえでしでしたが、
今回はさらに大きい「120×120cm枠」に、ユポディフュザー(Yodobashi) の仕立てで挑みます。
※残念ながらこのアルミ角パイプは、現在入手困難。(かつては渋谷東急ハンズで取り扱っていた)


組み上がりイメージはこぉ。
ポイントは、アルミフレームの両サイドの中央に穴を空けてダボ類を装備 していること。(赤丸部。複数のダボ類を駆使しています)
ここを使ってトップライト用に天井を作っていきます。


プラスチックハンマーで樹脂製L字ジョイントを打ち込み真四角のフレームを組みます。フレームに 例の最低限の粘着力の両面テープ を貼付。


ディフュザー(ユポ)をピンと張りながら、両面テープにつけていきます。ブツ撮りではディフュザーの平面性が高いほうが、好ましいとされています。(写り込みが多い被写体では平面がマスト!)


今回の撮影では「幅1.35m」の 背景紙 を使います。プロ界隈では「ハーフペーパー」と呼ばれているものです。ちなみにフルペーパーは「幅2.7m」のもの。人物撮影ではフルを使います。(さらに幅が広い背景紙3.5mも存在します)


ユポ仕立ての「天ディフュザー枠」を設置したセットの完成図。
赤丸部のダボ類と クランプ を使いポール(突っ張り棒的な)に固定しました。
※ポールはライトスタンドでも代用可

・枠の「上下位置調整」が可能
・枠の「角度調整」が可能


多くのブツ撮りのメインライティングとなる「天ディフュザー越しトップライト」では「高さ」「角度」を被写体に応じて調整せねばならないのが常です。中央軸のディフュザー枠では、それらの調整が容易という利点が大きいということ。

ディフュザーを枠に貼るというのは面倒かもしれませんが、複数カットのある撮影では結果的にあとあと楽になりますからディフュザー枠を作成することをオススメいたします。

余談ですが、
「幅135cm背景」に「幅120cmディフュザー」というのは、とても良いバランス。
今回の撮影では何もない「六畳間」にセッティングしています。この広さの場所ではこれ以上大きいディフュザーでの運用は難しいでしょう。だからたぶんベストサイズ。(撮影場所のスペースから逆算して「120×120cmディフュザー」を準備)

※ウチの撮影台の天板(コンパネ)は、ハーフペーパーサイズで使うことを想定して「長辺135cm」にカットしている。(今回使用の天板)

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群生花(菜花):「前ぼけ」を活かしてノスタルジック仕上げ



本日の京都は良い天気だったので、写真の腕が鈍らないように撮影の稽古を兼ねて、河原の菜花を撮りにいきました。(例のごとく自転車で..)

まっ黄黄〜な写真でしょ!?いちお、狙い通りの作画です。(これ1カットしか撮っていません..)


現場の様子はこぉ。土手に生えた菜花群に三脚ごとイン!


1m未満の手前の花(赤枠)を意識的に構図に入れつつ、、、、だけど、その後は一切気にしません。


で、ポイントはここ!


約3mに置きピン。

ファインダーを覗いてフォーカスを合わせることなく
「だいたい3mくらいだろう」ということで、目盛だけで置きピンをしました。
↑ これ オートAFまかせ ではできないです。たぶん、手前の花にフォーカスが合います。(ポイントを指定すればできますが)



TOP写真を大きくお見せるとこぉ。。
目眩く黄いろ!って感じでしょ!?

それが今回の狙いです。フォーカスは3m向こうのほんの一部の花に合ってるだけで全体としては「合わせる気がない」という写真なんです。

ここでみなさんよくよく考えてみてください。
菜花に限らず「花の群生」はいっぱいあるから「わーきれい!」って思うわけでしょ?(桜もそーだわなぁ)
数輪の菜花のアップを撮っても、そこには感動のカケラもないと思うんです。

一番大切なのは感動の元である「美しい群生感」、じゃないかなぁ。
この 群生感を演出するには、この「前ぼけ」を利用するのが有効 と考えるわけです。

前ぼけを活かすと、なんだか ノスタルジック仕上げ になりますしねぇ〜。(古いレンズを使っているせいでもあるけど、)



乱暴な言い方すると「フォーカスポイントなんて、だいたいで良いじゃね?」です。
こーゆーときは、モネ・マネ・ルノワールよろしく「印象派」で良いとおもうんです。

・・・という本記事のご提案でした、はい。
※現代のインテリジェンスなカメラ(AF)に支配されてる人にはこーゆーの撮れないよ。

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別ディフューザーは枠(フレーム)に貼ると超便利!



いつもの弊社商品「美しい光の撮影照明キット」を使ったライティングセットです。

ただ、いつもと違うのは、付属ディフュザーを外して、別ディフューズしてることですね。
別ディフューズすることにより、50×50cm → 90×84cmに面光源が大きくなったということ。

面光源が大きくなるということは、より優雅な光 になるということなんですぅ〜。

で、その別ディフュザーを適正な位置に配置するにあたり、ディフュザー枠に貼る と、取り回しがよくなるのです。


その「ディフュザー枠」は市販のものがあるとは思いますが、あったとしてもとてもお高い。それに案件に応じた大きさが必要なので、”自作”が基本となります。

要は四角いフレームを作れば良いだけですから。

今回は20年ほど前に買ったアルミ角パイプ(16mm)を使いました。(かつては渋谷東急ハンズに売ってたもの。現在入手困難)

同じようなものが入手できない場合、角材でもできなくはないです。例えば、こんなふうに..


ディフュザー枠作成の話に戻ります。
システム具材として売っていたこのアルミ角パイプには樹脂製のジョイントパーツもあります。まぁ、それ(L字ジョイント)を組み込みプラスチックハンマーで叩いて組み込みます。


組み上げた枠(フレーム)に両面テープを貼ります。この両面テープの過去記事

貼ることは当然、剥がすことも考えてることがポイントです。(強粘着だと次回使用で剥がすのたいへん)


ディフュザー材として今回は、比較的安価な トレペ(幅841mmロール) を使いました。片辺の両面テープにロールを押し付けて貼りつけ、


ピンと張りながら逆辺に貼り付けます。(平面性を保つことが重要!)


不要な部分をカッターでカットして、


出来上がり!
枠に貼ると、設置が容易になるうえに平面性が保たれます。
ディフュザーとしては理想の状態といえます。


ディフュザー枠のセッティングは本当に楽!
だって、ご覧のサイドトレペだったら、立てかけてるだけですもんね。

ブツ撮りの定番ライティング、トップライトでも、四隅にヒモを通して、どこかに引っ掛けて宙に浮かせる、とか、、、ハンガーラックを利用して「天トレ」にするとか、まぁ、トレペそのままより遥かに扱いやすくなるんですよぉ。
※フレームの中央に穴をあけボルトを通すと2点ドメ(スタンド2本等で..)ができ、さらに便利になります


この時の被写体は組み紐。
50×50 → 90×84cmとは。面積比を換算すると3倍以上に面光源が広がったということになり、より優雅な光 になったということです。

さらに大きな面光源が必要なときでも対応可。とにかく「枠を組む」というのが、プロカメラマンが常套手段かもですね。
そーいや、以前、2mほどある焙煎機を撮ったときには、現場で大きな枠を3つ作りました。→ その過去記事

ってか、このレベルの大きさの枠だったら普通はムービー隊の照明部の仕事かも。私とデザイナーの二人だけで作ったら、そりゃぁ1日仕事になりますわな。。


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