玄人的には道具の進化で不便になることがある(最新型が必ずしもベストじゃない!)


弊社でかつて扱っていた、クリップオンストロボです。Godoxの初期のやつですね。

明日、撮影のお仕事があり、その準備をしていました。最初、後発の多機能TTLタイプのもの(V860 II)を取り出し、別のラジオスレーブをつけてチェックしてみると、なぜか発光しません。設定を色々変えてみるのですが、それでも不発光。工場出荷状態へのリセットを試みますが、それでもダメ。

色々設定がありすぎて、、っていうか、プロ的にはオフカメラフラッシュをやる場合、マニュアル出力さえでいれば良いわけで、その他の機能は全く不要なわけでして。。(不要というより混乱を招く悪)

考えるのをやめまして、マニュアル発光しかできないV850(一台はV850 II)だけの3機に変えて、準備をしなおしたわけです。(結局、これが一番いーじゃんって、)

無線で発光&調光操作だけできればいーんです。余計なものはいらない!てか、現場で迷うものつけるな!! って思いました。(実はずーと前から思ってる)

ですが、メーカーは常に道具を進化させることが宿命。だから、照明の意味をよく理解しているプロにとって、ややっこしいことになってしまうわけです。初代をずーっと売り続けてくれれば、初代を選ぶことができますが、まぁ、廃盤になりますわなぁ。。

コレにかぎらず 進化しているようで使いにくくなってる道具って、多いように感じています。皆さんもそー思ったことありませんか?


予備的に別ラジオスレーブを用意するのですが、これも弊社でかつて取り扱っていた単機能の RF-603(RF-603II) ってヤツです。プロ的には遠隔に無線で確実に発光させてくれさえすればいーんです。TTLとか、そーゆー機能はプロには不要なんです。安定して確実に発光させてくれるこいつは、今でも一番信用しています。壊れないし、ミスファイヤーもしないし、、、

ちなみに、Amazonさん的には今でも取り扱っているようですよ。(キヤノン用だとしても、ホットシューがついてるカメラなら大抵使える)


話は飛びますが、百均ダイソーのグッズは凄まじく進化して一見便利になったように感じます。いや、実際に便利になってることも多いです。けど、けど、けど、「昔あったあれがないじゃん」「フツーのタッパが欲しいのに、よけいなことしやがって..」と、最近よく感じるようになりました。そんなとき、周回遅れ感が否めない「キャンドゥ」にいくと、フツーのタッパが売ってたりして助かったりしました。

道具の進化はデメリットもある.. まぁ、玄人的にはそーおもうわけなのであります。

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今年から始めた新撮影法、巨大スクロール表示でその凄さを伝える試み


京都市右京区西京極

今年になって、本ブログで時々お見せしている「新しいかもしれない」とおもっている「写真表現」ですが、皆様にイマイチ伝わっていないと感じています。

伝わらな理由はわかっています。幅1.2mくらいの巨大プリントで見せないと、わからない作品なんですWEBページ上でその片鱗くらいは見せたいと考え、大きな表示をCSSでスクロールさせることをおもいつきました。

では、とにかくご覧ください。


↑このCSSアニメ iPhoneのChromeでは動きませんでしたが、Safariでは動きました

5mほど向こうの早瀬あたりにピントがあることがお分かりでしょう。その手前と奥側の背景をぼかして、遠近感を表現しています。

「あれ??」って思った人は、それなりにレンズの性質をよくわかっていらっしゃる方なんでしょう。

実はこの絵の水平画角だけでいうとおおよそ「20mm相当」の画角があります。20mmレンズで5mピン送りをした場合、5mより奥はもっとピントが合うはずでしょ?

ちなみに画像処理でピント操作は一切おこなっていません。ボケに関してはレンズの光学的な作用のみです。


京都市西京区上桂

次に、こちらの水平画角はおおよそ24mm相当です。ピン位置は5mくらいかな?


↑このCSSアニメ iPhoneのChromeでは動きませんでしたが、Safariでは動きました

小さい滑り台がついている台座部分が前ボケ、大きな台にピンがあり、背景はボケています。それに加えて、歪みが全くないことが特徴です。(背景建物の垂線が完璧に合ってるでしょ?)

よくわかっている方は、ますますナゾが深まりましたかね?


京都市右京区太秦

最後も24mm相当。仁王門でガードマンをされている阿行像です。ピン距離は3mちょいってとこかな。


↑このCSSアニメ iPhoneのChromeでは動きませんでしたが、Safariでは動きました

仁王像(金剛力士立像)は、仁王門にあってこそ、だと個人的には思っています。なので、仁王門というロケーション込みが正しいんじゃないかな?ただ、主役はあくまで仁王像。門にピントが合いすぎても困ります。

加えて、手前金網がちゃんとボケ透かしで、阿行像が見える、という小憎い技にもなっています。(iPhoneで撮ると網を含めて全ピンになってしまうでしょう)




これらを、デカいプリント(幅1mオーバー)で見せると、「まるで本当にそこにあるような写真」になるのではないかと考えています。いや、たぶんそうなる。。

今回表示させているものは「幅3200px」ですが、当然これは縮小したもので、オリジナルは「面積比34倍」のピクセルがあります。つまり1m越えのプリントをしても、十分高精細でお見せすることができるわけです。

引いて見て「おっ」と思わせ、寄って見て「おーースゲー」な写真を目指しています。

ちょっとは、皆様にも伝わりましたかねぇ。
今回は撮った作品の一部の3枚をお見せしました。(この仁王様の相方、吽行像もあります)日々、作品を増やしている最中でございます。



技術的な話は、基本秘密にしています。簡単に真似できることではないですしね。でもまぁ、ちょいヒント。現場写真を1枚つけておきますね。

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ズームレンズカメラ使用の商品撮影の基本手順


前記事の「カメラと被写体の距離がモノのカタチを決める」を読み返して気がつきました。コレを組み換えれば 「ズームレンズカメラ使用の商品撮影の手順」 をご説明できるのではないか!?

というわけで、やってみましょう。



1.ライトセットを組んで、被写体(約20cm)を置く

今回はライティングの説明は割愛させていただき、ひたすら基本手順だけを簡潔にお伝えします。(ライティングを知りたい方は、カテゴリーリンク 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!) を辿って探してね)


2.被写体から距離60cmでカメラを三脚固定

約20cmのボトルの場合、カメラを60cm離して、カメラ(レンズ)を水平 に構えます。つまり、ボトルの高さの中央の延長線上にカメラを構えることになります。(今回はカメラを縦位置使用)


3→4.ズームを調整(ズームアップ)し、適な構図にする

コンデジや一部のミラーレス機は、カメラONにすると、最広角で起動します。ズームアップして構図(フレーミング)を調整します。

以上。






前回もお伝えしましたが、結局、
「カメラ⇔被写体の距離」こそがモノの形が決める! なわけで、
被写体からの適切な距離のカメラ配置 から始めることで、間違わずに「正しいカタチの商品写真」へのアプローチをすることができると考えました。


その「適切な距離」の件、まだ仮説ですが、
【正しいカタチ表現のための 被写体-カメラ距離 の法則】
商品の長辺(見た目の)× 3 ≦ カメラ⇔被写体の距離
もし、これが正しければ大発見かも…。
(でも、まぁまぁ正しいとおもいます)

※(見た目の)とは?
ex.被写体に長辺以外に奥行きがある場合、斜めに振ると実測長辺より、見た目長くなることもある


 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

「四六判 白ケント紙」の入手は、お近くの画材屋さんにお尋ねください。
通販では、ヨドバシカメラさん で入手可能。
(ただし、ロールなので巻きグセを直す必要あり)



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