色で見誤る明度の判断をモノクロ化で学べ


公園の花壇です。艶やかな色の花を咲かせた植物があります。
何も気にせずこの光景を見たら、まぁ明るい印象に思えるとおもいます。
お次の写真はカラーチャート。黄枠のチャートは、だいたい「中間グレー」に合わせています。中間グレーとは、ざっくり言うと白と黒の真ん中。この中間グレーより、明るければ「明るいモノ」で、暗ければ「暗いモノ」といえます。
先程の写真の6つの黄枠を書き込みました。
この写真をモノクロ(グレースケール変換)にしたとき、6つの黄枠のどれが「中間グレー」より明るいモノでしょうか?

分かりやすいように、切り出して並べてみました。
さぁ、お考えください。。

じゃ、いーですか、正解をいいますよ。。

正解は、全部、中間グレーより暗いモノでした!
※⑥は部分的に少し明るいところがありますが、暗い部分の方が多いです。

意外に思われたでしょうが、
実は、艶やかな色に騙されて「明度」を見誤ることはよくあること なんです。

ただこの「明度」は、画像制作において、最初に考える基本的なことでして、例えば、「背景は白い方が良いのか?黒い方が良いのか?はたまた、中間で良いのか?」こーゆーこと考えますよね。もちろん、通常はコレに色がつくのですが、明るい色なのか暗い色なのか、を考えるのが先だとおもいます。

もう一つ「被写体と背景にコントラストがあって、輪郭をクッキリさせた方が良いのか? コントラストなくてナチュラルな方がいいのか?」こんなことを考えるときにでも、そこが「明るい(白っぽい)のか?暗い(黒っぽい)ぽいのか?」という判断が必要になります。

さっきの花壇の写真をモノクロ化した全図はコレ。
明度的にいうと、白い花だけが際立って、あとはほぼ「コントラスト無し」のものばかりです。
絵作り的な好みをいうと、もともっと白方向の花を増やすか、白の花を全て抜くか、どっちかにしたいかんじの中途半端さ。モノクロ化でよくわかりますよね。
次にチューリップの写真を御覧ください。赤と黃とピンクのチューリップがあります。
モノクロ化すると、黃チューリップしか見えなくなりました。赤チューリップにいたっては葉っぱと同じ明度しかありません。

そんなことより、「白い三角コーン」が目立ちすぎ!(お前が主役じゃない)全部撤去したいです。全部撤去したとすると、カラー版の写真でも、かなりスッキリするとおもわれます。※白い雑情報には注意すべし。

花屋の前の観葉植物です。
手前の細長い葉っぱと奥の芋科植物の葉っぱは、淡い緑・黄緑系なので、少し明るめに写っていますが、その他は暗いモノです。奥の濃い緑葉っぱは、ほぼ黒です。

仕事の人物撮影の際に、よく担当者から背景に「緑を入れて」とかオーダーされますが、実は木の葉っぱの緑は暗いものが多く、黒いモノに写ってしまうだけ。多くの人は緑といえば「光を透過している新緑」をイメージしており、そこに現実にある葉っぱをちゃんと見もせずに「緑を入れて」といっちゃうわけです(誤った既成概念)。そんなときは、全ての木の葉っぱが「新緑透過の緑」じゃないことを教えてあげましょう。(キレイな緑はめったに無い)

私は、写真を始めた時にモノクロからやりだしましたので、見たものを自然と「モノクロ変換」で考えることができるようになっています。ただ、そうなるのはかなりの経験が必要ですので、今の時代だったら、撮画像処理ソフトで一旦「モノクロ変換」してみて考えてみるという学習方法があるようにおもいます。

モノクロ写真で成り立っている写真なら、カラーに戻しても必ず成り立ちます。グレードの高い作品をめざすのであれば、「一旦モノクロ変換」という方法はかなり有効だとおもいます。

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写り込みライトの形によるモノの印象の違い


当ブログをいつも読んでいただいてる方には、この2枚の拡大写真のライティングの違いがおわかりになったとおもいます。
そうです。光源の形、「四角」と「円形」の違いです。
左は「美しキット」に付属する「50cmソフトボックス(50cmの正方形)」で照射したもので、右は「TARAIリフレクター百均タライを改造 直径30cm」照射したものです。

「ハイライト(写り)のカタチが違うのは理解したけど、それほど重要なことなの!?」 そうですね、見方によっては大したことない違いです。四角でも良しとする人がいても、全然問題はありません。しかししかしですよ..

TOP写真は拡大クロップ写真だったので、全体が写っている写真御覧ください。。

高級感というか、ちゃんとしてる感が全く違うでしょ?
丼鉢の底が写っているだけの、なんてことない写真ですが、整った円形ハイライトなだけで、グレードの良い器にみえます。つまり、「良い商品にみえる」ってことです。商品を写真で見せるネットショップやオークションの場合、コレって重要なことではないでしょうか!?
今回のように被写体が「逆球体(半球)」の場合、円形ライトが適していますが、そうではない被写体では「円形」が必ずしもベストチョイスではないことがほとんどです。

「円形ライト」の欠点は、「床」や「別光源面」などの「平面」にピッタリとくっつけることができないことです。光を連結することができないことは、これはブツ撮りにとって致命的な欠点といえます。

「球体」「半球体」「逆球体」以外のものは、フツーに四角いライトを使ってください。

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バストアップ写真の王道「テーブルポジション・レフ」


バストアップのポートレイトを撮るときの王道のレフ使い方
テーブルポジション・レフ」の話。

このテーブルポジション・レフというのは勝手に命名した名前なので、一般的ではないかと思われますが、
要は、テーブルの位置にレフを配置すること。この配置は、本当に上半身の写真では「王道中の王道」なのです。

ということでいつものように、キョン2 を人面に見立ててみていきましょう。

まずはレフ固定の方法のご説明から。
テーブルくらいの高さに組むには、低くなるスタンド、もしくは三脚を利用します。「フツーの丸レフ」を「レフ固定アームII」に装着し、三脚の雲台で固定します。
※三脚にレフ固定アームを付けるには、別途「ショートダボ」を使う必要あり。
それでは写真のように「フロントトップ ライティング」で、「テーブルポジションレフ」の有り無しの効果を見てみると、
ご覧の通り、レフ効果によりお顔の影が軽減 していますね。

※このような比較ではいつも表情が同じ キョン2 は分かりやすくていいかも。
ポイントとして、このライト配置でレフ効果が得れたのは、レフ板に十分な光があたっていたからこそ。 レフ板は光がなければ機能しないのでご注意を。
ちなみにライトとレフの関係は、本ブログでいつもいってる「逆ハの字状」になっています。効率良いライトを組んだら、自然とこの形になるのです。(水平より被写体に向けて少し煽ってる)
次に屋外の自然光でも試してみましょう。
ただ屋外といっても、直射はない「晴天日陰」。条件が良いとはいえません。
上を見上げると青空のみ。見逃しなことですが、この「青空」も光を発している立派な光源 なのです。ただし、この光は色温度が高く、WBを「太陽光(Daylight)」に合わせると、すごく青い写真になります。そのため、今回のWB設定は「日陰」にしました。
それでは先程と同じ位置に配置した「テーブルポジション・レフ」の有り無しをみてみましょう。
さっきより 強力な「レフ効果」で少しビックリ!

フロントトップでは、それだけでもお顔の多くを照射していましたが、この屋外では、メイン光(青空光)がお顔の正面を全く照射していないことになります。さらに上向きの「テーブルポジション・レフ」には、全面に「青空光」を受けています。
その結果、アッパーライトが強めになってしまいますが、強力なレフ効果を得ることができたってわけです。

天からの光をもろに受けてくれる「テーブルポジション・レフ」は、肌を白く写す効果もありますから、野外で女子を撮るときは必須ではないかとおもいます。日陰でも効果はありますし、お目々に丸いキャッチも入るので、使わない手はないでしょう。

で、今回は全てレフ板の「白面」を使いました。テーブルポジションのようにレフを寄せて使うときは、基本「白面」を選ぶと良い とおもいます。被写体から少し離れたところから照射するときは、「白面」では効果が弱い(もしくは無い)ので、「銀面」を使うことになります。
また、真上もしくは逆光の強い直射日光があたっている場合は「銀面」を使うことが多いですかね。

で、今日のまとめぇーー、
「上からの光」のバストショットでは、
「テーブルポジション・レフ」で美しい肌が演出できます!

ってことだけ覚えておきましょう。

最後に、「テーブルポジション・レフ」の組み方のおさらいです。
もちろん、友達に丸レフを持ってもらっても構いませんが、お友達がいない場合はこのように組み上げてくださいね。(最後は宣伝です..)

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