間違いだらけのストロボの傘の挿し方


わかっている人には「そんなヤツおれへんやろ〜(こだま・ひびき調)」とおもうかもしれませんが、このようにストロボのアンブレラを挿して使っている人が案外多い ようなんです。
ドキュメントチックな番組でTVに出てくるスチールカメラマンさえ、このような挿し方をしていたりするんですよ、ほんと。ドラマの中に出てくる撮影シーンなんかじゃ、高確率でこれになっていますし、(知らない人が作るセットだからね..)

で、何がいけないのか?

横からみると、こぉ。そう、傘芯を深く挿しこみすぎているのです!
どうして深く挿しこみすぎたらいけないのか?
ストロボの出力を最小に落とし、うんと絞り込んで撮ってみるとわかります。
使用は直径100cmの傘ですが、「50cm円」いや「30cm円」くらいのすごく小さな光源面 となってしまってます。せっかく100cm円の面積があるのに、わざわざ小さくしてるなんてナンセンスもいいとこでしょう。
正しい傘芯の差し方は、これくらい浅めに差し込むこと。
横からみるとこの通り。傘のバウンス面までの距離を長くしてるということ。
浅く差し込んだ時の傘への配光はこちら。
直径100cmの全て使い、効率よくバウンスできています!

※少し直光の横漏れがありますが、照射方向と反対方向なので通常は問題ありません。ただライティングセットによっては、まれにこの横漏れが問題になることがあります。その場合、光が漏れないギリのところまで挿しこんで対応してください。
×と◯を並べてみると、挿しこみすぎは光がもったいないことがよくわかるでしょ?

この「ストロボ傘の挿しこみすぎ現象」がなぜ起こるか?は、次の2つの原因があるとにらんでいます。

1.深く差した方が安定すると思い込み、真面目に奥まで挿しこんでしまっている。
(親から「扉は最後までちゃんと閉めなさい」と教育されたので、それを律儀に守っている育ちのいい子)

2.ストロボは瞬間光なので、傘白面への配光を気にしたことがない。(光が見えないもんね..)

たぶん、こんなとこじゃないかな?
そもそも傘バウンスの本質を考えないので使っていることに問題あります。
この機会に、ご自分が使っている「ストロボと傘の適切な挿しこみ方」は調べてみるよいでしょう。

「どーやって調べるの?」ですって? 先ほどもいいましたが、
挿しこみ具合を変えつつ、「ストロボの最小出力」「最大絞り」(あと最低ISO感度) に設定し写真を撮って調べてみてください。

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ソフトボックスを窓に見立てて考えてみよう


想像してみてください。
ここは北向きの「小さな窓」が一つだけある昼間の部屋。
今日はこの部屋でイメージ写真を撮ることを考えてみたいとおもいます。

窓際に机があると見立てて、美しい光の撮影照明キット のソフトボックス(50×50cm)を垂直に立てみました。

タイプライター(今回の被写体)を窓際のテーブルに置いてみます。
まずはあなたの目でみて、タイプライターに良い感じの光が当たっているに見えるポジションを探してみましょう。このとき気に入らなければ、見る位置だけではなく、タイプライター自体を回転させ調整するのも良いでしょう。

そして、良い感じの見る位置とタイプの角度が決定後、カメラを構えます。(目で見て考えて、カメラを構えるのはそれから..)

シャッターを押して撮れたのがこの「窓辺のタイプライター」のイメージ写真です。窓辺ながらも、壁が遠い部屋の設定。なのでシャドーが暗くなっています。ドラマチックではありますが、昼間感が弱いようにも思います。
そこで、白壁が近くにあるような小さな部屋の光になるように、白壁に見立てたレフ板(白)を置いてみました。
若干ながらも昼間感がましました。
本当の白壁を上手く利用すると、もっと窓辺写真に近づけるとおもいます。(机とライトの位置を工夫する)
最後は、カメラアングルを変えてみた手持ち撮影イメージ写真。(レフ不使用) ままの状態で、良いと思うポジションを探してみただけ。しっとりとした光が入る小窓が連想されたらいいなと考えました。
※イメージ写真のライティングは「リアリティーのある光の環境を作る」で良しとおもう。

いつもは「ライティングの形(カタ)」をお教えしている本ブログですが、イメージ写真とはいえ今日はどちらかというと逆アプローチ。ライトを窓に見立てて動かないものとし、被写体とカメラポジションを探ることをしてみたというわけです。

「形(カタ)」に従えばそこそこ上手く撮れるので、いつもはご案内していおりますが、
本当に大切なことは、「ちゃんと光を見ること」 です。言い換えると、いい光を探すことともいえます。
難しく考えずに、ただただ良いと思う光を探すだけ。

このことさえ理解していれば、ライティングのアプローチも上手になるはずです。普段から良い光を見極めることを意識するだけで、ブツ撮りの結果もかなり変わるとおもいます。(繰り返して鍛錬すると見えてきます)

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卓上ロースタンドで超小物被写体(アクセサリー等)の斜ふかん撮影がこなせます


最初にお断りしておきますが、今回お伝えするのは、
「超小物被写体」を「斜ふかん撮影(90〜45°)」に限り有効なセッティング です。
かなり限定的であることを踏まえてごらんください。

大きめのテーブルの上に「折りたためるロースタンド60 + 50cmソフトボックス + 高演色LED電球Sh50Pro-S」を置いてみました。昨日床置きした道具 を机の上に置いたカタチです床置きは「真ふかん撮影」がやりやすかったですが、「斜ふかん」は人のポジション的にやりにくかったので、テーブルに置いてみようと考えてみたわけです。

アクセサリー、たとえば「ブレスレット(10cm)」の置き撮り。真ふかんに近い斜ふかんアングルです。※手前に 秘伝のレフ板(手作り) を一枚立ててます。
ジュエリーなどのアクセサリーは「超小物被写体」であり、これくらいのアングルで撮ることが多いです。なので、このセットに適応した被写体ではないかとおもいます。(アクセサリーは、これより小さいものが多い)
お次は、やや高さのある被写体。腰を落として、浅い角度の斜ふかんアングルで撮ります。
このセットで撮れる大きさ(高さ)のギリですかね。これ以上大きくなると、このセットでは厳しいです。撮影可能な被写体の大きさの参考にしてください。

あとは、料理撮影にも向いています(ただし一品だけ)
料理の写真は、「ブレスレット」と「カメラ」のアングルの間でほぼ納まると思いますし、あ、あと真ふかんってのもありますよね。椅子に乗って高い位置から構えると真ふかんも可能です。 (ライト位置も問題ない)

※真ふかん撮影がやりやすいのは、実は昨日の床置きの方法。だけど、料理を地べたに置くのは、ちょっとねーということなので…
今回のセッティング機材を畳むと、これくらいのサイズ感。スタンド込みでこの収納サイズはありがたいですよね。だって、棚の隙間に収納できそうでしょ?

ここからは、おまけ話。家からZOOMなどのリモート会議に参加するときにも、この卓上セッティングが使えます。あなたを照射するための、ちゃんとしたライトがあるかないかは大違い。
どちらもZOOMで白々しい南国の風景とヘンな眉と髭をあしらっているにも関わらず、全然印象が違うでしょ? 
顔用ライトはあるに越したことないってことでしょうねぇ。。

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