マクロレンズで寄ると絞っても思った以上にピントがこない件



ごめんなぁ、昨日のセットの使い回しで…。


はい!
というわけで、本日は、
マクロレンズで寄ると
絞っても思った以上にピントがこない件

について考えたいとおもいます。

フルサイズカメラに60mmマクロレンズをつけて、
撮影距離32cm
赤いビー玉(直径2.5cm)にピンを合わせます。

このレンズの絞りは、F2.8からF22までありますが、
その全絞りを使った作例を見ていきましょう。


F2.8(開放絞り)からF8くらいまで、徐々に赤玉以外のピントが良くなってきているように見えます。ですが、そこから先は絞りこみ効果が薄れてきてるようですかね。

小さい絵でみるとピンが合ってきているようにみえますが、拡大してみるとどうでしょう?


実は、赤玉と手前の青玉以外に、完全にピントが合っているものはありません。 ※手前ではあるが、青玉後方と赤玉に煽ったカメラからの実距離が近いことが原因と考えられる(この話の続きはのちほど、)

それどころか、直径2.5cmの赤玉の輪郭も完全にピンが合ってるかも怪しいものです。(しかもF16-F22では、絞りすぎの回折現象 により絵が甘くなってきています)

直径2.5cmの最短にピン合わせをしたら、輪郭は1.25cm向こうのはず。わずが1.25cm後方さえ合焦が怪しいなんて、、、


横から見た水平上ベクトルに1cm幅のガイドを引いてみました。
ただ、実際のカメラと被写体の距離はピンク線と考えてください。

今回のように32cmまで寄っちゃうと、絞って稼げる被写界深度は、前後方にせいぜい1cmほどでしょう。
だから、この条件ではすごく絞っても、黄玉に完全合焦させることは不可能なんです。(煽り機能がない通常カメラでの解決策は、→コチラ

こーやって見ると、後方の黄玉は前方の青玉に比べて、うんと距離があることがわかります。思ったより前方青玉が近かったですね。





えーーーー、
とにかく今回のような
マクロレンズの接写では、絞ってもたいして向こうまでピントがこない!
ってことだけ、覚えましょう。※もう一度いいます。対策は→コチラ


 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

shop-top



nomi

new-blog

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: LEDライト機材, 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!), プロ用LED照明機材, 商品撮影初心者向けLED | コメントする

「開放絞り使用」「望遠レンズ使用」以外の背景ボカしの基本



フォーマットの大きい一眼カメラを買ったら、皆がやりたいこと!
それはスマホではできない「被写界深度の浅い光学的なボケ写真」じゃないですか!? ※最近のスマホには擬似的にボカす機能がついてますけど..

ピン浅でシャレオツな写真を撮りたいですもんね。

「開放絞り(最小F値)を使うとボケる」と「望遠レンズを使うとボケる」は、
ご存知だとおもいます。確かにこの2つの方法は、ボケを得るために王道には違いありません。

でもね、その前にもっと「基本的なボケ技」もあるんですよ。
当たり前すぎる技なんですけど、見落としている人のためにあえてお伝えしようとおもいます。


無背景でライティングをして作りこんだ写真での例です。
フルサイズカメラに60mmF2.8レンズを装着して撮りました。もちろん、開放絞りを使います。

そして、赤いビー玉を被写体 とします。(フォーカスポイント)
他のビー玉はボカしたいので、背景と考えてください。

「写真A」より、背景をボカしたいときに、まずやること。


単純に
被写体に寄りましょう。


寄れば寄るほど、被写体深度が浅くなりボケやすくなります。
当たり前ですが、いちおこれ基本です。


「写真B」の縮尺に合わせて「写真A」をトリミングしてみて並べてみました。ね?よりボケたでしょ?
(ずるいと言わないでね..)

逆をいうとカメラから被写体の距離を離せば、ピントは深くなります。▶︎参考過去記事


背景ボカしの基本技は、もう一つあります。
被写体と背景(他のビー玉)を離す、ってことです。

物理的に背景ビー玉の位置を動かして、という方法もありますが、今回はアングルを変える方法で、被写体から背景ビー玉の距離を変えてみました。
※見下ろし角度が浅くなるほど離れる。


さらにボケボケになりましたね。(これもずるいと言わない!)

カメラのアングルにより、ピントが深く合ったり、浅くなったりするのです。
つまり、被写体に近い撮影である「ブツ撮り」では、常にアングルを意識する必要があるということでしょう。


例えばこーゆーことですよ。(雑なブツ撮りで説明、すまぬ)
ピン深写真を撮りたい時は、ピントが合いやすい角度に被写体を置き、逆にピン浅写真を撮りたいときは、被写体の角度をピンが合いにくい角度に置く。

当たり前のことですが、やっぱりこれが基本なわけなのであります。

もちろん、ブツをどう見せるか?の方が重要なので、それにそぐわないこともあるとおもいますが、「被写体角度」「カメラアングル」「絞り値」「レンズの焦点距離選択」を組み合わせを駆使して、撮りたいイメージにアプローチしていく、、、、

それがクリエーティブってものだと、私はおもいます。


 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

shop-top



nomi

new-blog

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: LEDライト機材, 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!), プロ用LED照明機材, 商品撮影初心者向けLED, 撮影の基本の知識 | コメントする

小規模ECサイト運営者様必見!自慢の照明キット1灯、基本の4つの形(かた)



全国の小規模ECサイト運営者様、こんにちは。
小物ブツ撮り(目安30cm以下) の照明目的に特別に組んだ 美しい光の撮影照明キット が弊社の推し商品です(私プロカメラマンの中居が組みました)。誰でも扱える簡単な仕組みが特徴。撮影の知識がなくても、このブログで日々お伝えしている通りにすれば、美しい商品写真撮影を可能とします。(見掛け倒しの結果イマイチ撮影ライトではなく、ビギナー様でも結果が出せるように考案しました)

このキット1灯使いの場合、
商品撮影の照明方法の形(かた)は4つあります。(基本的な形)

カメラのアングルごとに適した基本の形がありますので、
今日はそれをご紹介していきます。



①水平アングル → フロントトップライト
美しい光の撮影照明キット26cm横棒 使用。

ボトルなど置くと縦に長い被写体は通常「水平アングル」で撮ります。
水平アングルでは、写真のように背景は壁などにケント紙などを貼ってアールを作る必要があります。

ライトは、真下向けより少し背景側にあおる角度に調整します。(被写体の方向にライトを向ける)


フロントトップライトは、あらゆる被写体をそれなりに美しくしてくれるので、万能ライトの形でもあります。(水平アングルだけに限らず使えます)
背景にも照射されるため全体をまんべんなく明るくできることもメリットです。



②ちょい見下ろしアングル → 真トップライト
美しい光の撮影照明キット26cm横棒 使用。

商品撮影で最も使われるのが「ちょい見下ろしアングル」だとおもいます。この場合も、アール背景が必要なことが多いでしょう。
このアングルでは、あらゆる商品撮影の基本中の基本「真トップライト」を使います。


今回は10cm強の小さい被写体なのでレフ板を使用していませんが、もう少し大きいものでは左右にレフ板秘伝のレフ板を配置したほうが良い結果を得ることができます。
ちなみに、真トップライトは料理の撮影の撮影でよく使われます。



③深い見下ろしアングル → 逆トップライト
美しい光の撮影照明キット のみ使用。

深い見下ろしアングルになると、真トップライトを配置することができないため、必然的にこの「逆トップライト」になります。
この形になると、被写体手前側の影の面積が大きくなるため、手前にレフ板秘伝のレフ板の配置が不可欠です。


逆トップライトの形は、撮影作業がしやすいので、アクセサリーなどの極小物の撮影で使われることが多いようにおもいます。
この撮影では 26cm横棒 を使いませんでしたが、テーブルのサイズによっては必要になることもあります。



↑ 説明のためレフ板を除去した様子

④真ふかんアングル → サイドライト
美しい光の撮影照明キット のみを使用。(ライトを低い位置にするため、特殊な方法で配置 している)

真ふかんアングルでは、必然的に「サイド光(光源面がだいたい垂直)」になります。
また、だいたい垂直なサイド光を使うと、逆側にキツい影が出てしまいます。
そのため、光源の逆側には大きめのレフ板 を垂直に配置することが求められます。(構図入らない程度のにギリギリの位置まで攻める)


デザイン性に優れたオシャレな絵を作ることができるので、真ふかんアングルを使いたい方は多いとおもいます。
ただ、構図全体を均等照射できないと、せっかくのオシャレ感を台無しにしてしまいかねないという、とても丁寧なライティングが求められます。(← これが案外ムツカシイ)

以上、
この照明キットを 1灯で使う場合、基本の形はこの4つとなります。

なお、全ての形でいえること、
ライトはできるだけ、被写体に寄せて使いましょう。 です。


 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

shop-top



nomi

new-blog

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: LEDライト機材, 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!), プロ用LED照明機材, 商品撮影初心者向けLED | コメントする