先にお伝えしたとおり、先週の4日間、陶芸作家作品の写真撮影をしてきました。
4×8のデコラ板(無地グレー)を敷きアールをつけた背景を作りました。手前側は床にガムテープで固定しています。
※デコラとは、テーブルの天板に貼られている化粧板のこと。プロのブツ撮りではよく使われる。
ライティングは、トップに手作りディフュザー枠(180×120cm)越しライト(今回ストロボを使用)。左サイドにディフュザー垂らし。
とまぁ、このブログでは、お馴染みの基本ライティングの形。
貴重な作品ではなく
大きさが近い「消火器」を被写体に見立てて、セットを調整。
4×8のデコラ板(無地グレー)を敷きアールをつけた背景を作りました。手前側は床にガムテープで固定しています。
※デコラとは、テーブルの天板に貼られている化粧板のこと。プロのブツ撮りではよく使われる。
ライティングは、トップに手作りディフュザー枠(180×120cm)越しライト(今回ストロボを使用)。左サイドにディフュザー垂らし。
とまぁ、このブログでは、お馴染みの基本ライティングの形。
貴重な作品ではなく
大きさが近い「消火器」を被写体に見立てて、セットを調整。
まずはトップライトだけで撮ってみると、
あらら、デコラの立ち面(消火器のハンドルあたり)の背景が白くなってしまいました。
これは “光の露光が多いわけではなく、TOP光の反射(テカリ)“なのです。特に今回使用の半光沢のデコラでは、鏡のように光を反射しやすいわけですね。(ここ、初心者は勘違いしやすいところね)
つまり、TOP光の出力を弱めてもこのテカリは消えないわけなのであります。
あらら、デコラの立ち面(消火器のハンドルあたり)の背景が白くなってしまいました。
これは “光の露光が多いわけではなく、TOP光の反射(テカリ)“なのです。特に今回使用の半光沢のデコラでは、鏡のように光を反射しやすいわけですね。(ここ、初心者は勘違いしやすいところね)
つまり、TOP光の出力を弱めてもこのテカリは消えないわけなのであります。
①がテカリが発生したセット図。
背景のテカリ対策としては、
デコラに平らな当て板(コンパネ)をあてがって平らな面を作り、立ち面の角度を浅くして光反射を逃す という調整をおこないます。
※デコラだけだとしなるので、平らな面が作れない
背景のテカリ対策としては、
デコラに平らな当て板(コンパネ)をあてがって平らな面を作り、立ち面の角度を浅くして光反射を逃す という調整をおこないます。
※デコラだけだとしなるので、平らな面が作れない
はい!
見事テカリを逃して、きれいなグラデーション落ちを作ることができました。
見事テカリを逃して、きれいなグラデーション落ちを作ることができました。
試しに本番同様、TOPと合わせてサイド光も照射してみました。
ね、テカリからは逃げてるでしょ?
ま、こんな感じで本番基本ライティングセットを組み上げていくわけなのです。
ね、テカリからは逃げてるでしょ?
ま、こんな感じで本番基本ライティングセットを組み上げていくわけなのです。
最後に実際のデコラの曲げ具合をお見せしましょう。こんなかんじ。
えーーー、今回の話はブツ専じゃないプロの方にも役立つ話じゃないかな。(ブツ撮りプロには今更感あるでしょうけど)
だから、正直ブツ撮りビギナーさんにはちょっと高度だったかもです。
でも、考え方は学べるんじゃないかな?..と、
えーーー、今回の話はブツ専じゃないプロの方にも役立つ話じゃないかな。(ブツ撮りプロには今更感あるでしょうけど)
だから、正直ブツ撮りビギナーさんにはちょっと高度だったかもです。
でも、考え方は学べるんじゃないかな?..と、
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ブログをいつも楽しみにさせていただいております。勉強させていただいております。
今回は陶芸作家作品の撮影ということで、黒背景なのだと思いますが、
下記アドレスのヤフオクの商品撮影のように
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s1146709785
白い背景で白飛ばし?のように撮るのも同じセッティングのイメージなのでしょうか?
この撮影では濃い色のグラデーション背景を作るため、メインライトのトップライトを背景立ち面から離した位置に被写体を置きました。(背景上部を暗くするため、トップディフュザー後方に黒布も設置)
白背景(グラデのない)では、メインライトのトップライトは背景白(立ち面)を照射する役割も兼ねるため、背景立ち面に近い位置に被写体を置くほうがよろしいかとおもいます。(より簡単)
※白背景の場合、浅いアールを作る必要もありません
※白背景の場合、今回のような前後に大きいディフュザーの必要ありません
あとは、このライティング(TOPライトとサイドライト)と同じでご指定のページの写真のようなものが撮れるとおもいます。
過去記事で良い説明のがないかと探してみました。(水平構えのブツ撮り例)
みんなが知ってるモノを「美しキット」でCMライクな写真に高めてみる
ヤフオクのこの鉄瓶ほどの大きさのものであれば、↑この同じセットでも撮れるとおもいます。(TOPとサイドの光量調整は必要でしょうけど..)
中居 中也様
早速のご返答ありがとうございます。
ヤフオクで色んな方の写真を見てどう撮ってるのかな?と悩み
やってみても影が重なってるところ、重なってないところで濃淡ができたり悩んでいましたが
「背景立ち面に近い位置に被写体を置く」という概念は想像が及びもつかないところでした。
商品の置く場所も考えながら実践してみたいと思います。
過去記事のアドレスもありがとうございます。勉強させていただきます!
初めまして。
質問よろしいでしょうか。
料理屋などでテーブルが黒くて、ライティングすると反射してしまうのですが、反射せずに撮影する方法はありますか?反射は仕方ないのでしょうか。
技術的な事を教えて頂けるかどうかわかりませんが、調べる方法がなくメールさせて頂きました。
よろしくお願い致します。
テーブルが水平の平面という前提。
光を入れる角度(入射角)と同じ角度で光は反射します(反射角)。
つまり、ライトの位置(角度)がカメラアングルと同じときに背景床はテカりを受けます。
黒床が反射しないようにするには、ライトの位置を動かす必要があります。(入射角を変える)
ただ、同時に被写体にあたる光も変わってしまいます。しずる感が失われてしまうこともあるでしょう。なので、「床がテカらないギリギリの位置に調整」になるかとはおもいます。
※ちなみに本記事では、床面の角度を調整して反射から逃げています。