1灯ライティングでは全体のバランスも考えるべし、(背景やレフの照射も兼ねられます)



本日は 昨日の記事 のちょっとした補足です。

ここではビギナーの皆様に「美しキット」トップライト1灯での商品撮影をオススメしています。トップ一1灯ライティングは、「比較的わかりやすい」「できるだけローコスト」という、ビギナー様にとっつきやすいとい理由からです。

しかしながら、1灯ライティングは「ちょっと無理してる」わけでありまして、全体のバランスをとらなきゃいけないこともあります。

昨日の記事で触れていた、フロントトップの位置で振ると、立ち面の背景まで照射させることができます。

セット写真は見下ろしアングルなので背景立ち面は関係ありませんが、高さのある被写体の場合、カメラの高さを下げて水平アングル(もしくはそれに近い)になることがあります。つまり、アール背景の立ち面も写り込んでしまうことになります。

トップライトの角度を振ることで、床面背景と立ち面背景をどちらも明るくできます。つまりですね、被写体へのライティングだけじゃなく、背景への照射も兼ねているということになります。


もう一つの例は「逆トップライト」の場合、
カメラ側にライトの角度を振ることにより、手前下レフ板を効率よく明るくすることができます。結果、レフ効果が高まり、逆トップの弱点をカバーすることができます。(被写体手前の厚み部分を明るくすることができる)

大げさにいうと、1灯ライトだけで、2灯目(レフ)をコントロールしてる、、みたいなことかもしれません。


見下ろしアングル撮影の場合、逆トップライトの角度を振ることはもう一つのメリットがあります。

それは、光源面と構図の境界線の角度が近いので、ライトをいギリギリまで近くに寄せられることです。つまり、「面光源はできるだけ寄せよ!」が、うまく実践できるということになります。(ライティングの質を高められる)


1灯トップライトだけでオペレーションしているビギナーの皆様は、
背景照射のことやレフ照射のことまで考えつつ、最適なバランスの調整をおこなってほしいとおもいます。

1灯でも、ベストな方法は必ずあると信じて試行錯誤することが大切かもしれません。(1灯ではできないないこともありますが、その中でのベストはありますから..)


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「トップライトの位置」の理解を深めて欲しい



昨日の被写体のたわしくんを当て込んで、
「トップライトの位置」の意味 の理解を深めていただきたいとおもいます。

まずはトップライトの王道中の王道、真トップライト。商品撮影ライティングの第1選択肢。ビギナーの人にはオススメ。トップの面光源は前後のど真ん中に被写体を配置する形が真トップライトです。

セット図の見かたを説明します。
黄線は、被写体に与える光のイメージ(カメラから見て)
白線は、照射範囲のイメージです。


今回は、この線をみて「トップライトの位置」の意味考えてもらおうという趣旨 なので、説明少なめです。(各々考えろ、ってこと)



ライト位置を真トップから前後にシフトしてみるとこぉ。
じっくり見比べて見てくださいね。



フロントトップと逆トップの位置で、ライトのフリを変えてみるとこぉ。
実はフロントトップと逆トップの形としては、こちらのほうがより正しい形となります。(こちらはダッシュ「’」をつけて、B’とC’としています)

被写体に与える光(黃線)は「BとC(ダッシュなし)」とさほど変わりませんが、照射範囲(白線)が違います。

「B’」は、背景への照射範囲が広がりますし、
「C’」は、手前下レフ板への照射が増えるメリットがあります。(レフおこしの光が増える)さらにライトのフリをつけたことで被写体にギリギリまで寄せられますので、より美しいライティング効果が望めます。(今回は比較のため、ギリまで寄せていない)











で、
いちおう、それぞれのライトの形で撮った成果写真を並べてみましたけど、これはそんなに頑張って見る必要はありません。

今回の主題はあくまで「トップライトの位置」の意味を考えてもらおうというもの。
本記事の「セット図の線」を比較して、考えを巡らせてください。(じっくりね..)


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地味な被写体「たわし」を、ちょっとしたライト位置調整で映えさせる



これな、
いつもの「美しキット」の「真トップライト」でライティングして撮ってみたらこーなったんやけどな、
まぁどーせ、たわしやし、こんなもんかなぁ、、っておもうわなぁ。

商品写真としては成り立ってるし、これはこれでもいいんやけど、
でもな、もうひと押しできひんかなぁーって思ってな。ちょっとだけ、ライトの位置を動かしてみたんや。


おーーー、
少しだけやけど、立体感がでて男前になった感じがせーへんか?
いやいや、これは絶対男前になってるやろ。


どーやったかを説明するな。
ライトをちょっとだけ、後方に移動して逆トップライトにしただけなんや。

地味地味な被写体でも、ライトを適切な位置から照射すると、それなりに映えたりするわけや。
ほんのちょっとだけのことなんやけど、ライティングってのは、ライト位置のこだわりが大切なんやで。
まぁ、ライティング上達の極意やな。


並べてみると、よく分かるやろ?
Bは、たわしのキレイな丸みが表現されてるやんかなぁ。そして、Aはなんか粗い作りに感じてしまうわ。

通販で売ってたら、ボクやったら間違いなくBを選ぶでー。
つまり、Bのほうが売れるってことになるんとちゃうの?

ちなみに、やけど、
被写体がカレーパンでも、Bのライトのほうがよく写るはず。
みんなもカレーパンで試してみたら、よく分かるとおもうで。


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