無背景顔写真撮影(1灯ライティング)では、壁までの距離を意識すべし


ほとんど取材撮影では取材対象者の「顔写真」が必要 になります。ゆわゆるニコパチってやつですね。取材現場背景生かしの場合もありますが、その場所が内容にふさわしくなかったり、扱い面積が小さい場合、「無背景写真」を要求されることになりがち です。例えば、取材先が会社の会議室の場合、無背景顔写真を撮る場所を「壁背景」という選択をすることになるとおもいます。

この「無背景顔写真」の要求は取材の最後になることが常で、たいていは時間をかけずにちゃっちゃと撮らなくちゃいけない状況でしょう。ですので、必然的に使うライトも「1灯限り」になります。(時間をかけてられない)

そこで、素早く選択しなきゃいけないのが、「被写体人物」と「背景壁」との距離 です。そこで今日は、壁との距離をどのくらいとれば良いのかを探っていくことにします。

上に並べている写真には「人物後頭部」と壁に見立てた「白背景紙」の距離が記されています。「1m」「3m」「5m」と距離をかえて顔写真を撮ると、どのように違うかを見てみましょう。

人物顔写真で基本の「フロントトップ」でライティング しているという前提です。(昨日作った「TARAIリフレクター」に高演色球を装着したものを使用)

背景の明るさをみてみると、
壁までの距離が 一番近い「10cm」では背景がかなり明るく、一番遠い「50cm」では暗く なっています。

ですが、距離「10cm」では首の後ろにくっきりとした強めの影がでています。うーん、これはちょっとよろしくありませんよね。
距離「30cm」になると、影が下方向に移動し、肩上あたりにあります。
さらに離れて距離「50cm」では、ほぼ影がなくなっています。
暗くはなっているものの、
「無背景」という要項に沿っているのが、距離「50cm」 ということになります。

わかりやすく図解を入れるとこぉ!

当たり前の話ですが、ライトから人物頭頂部を結んだ線より下に影がでるということです(直線光の場合)。それより少し上まであるのは、30cm丸面光源なので、影がボケてグラデーションができているからですね。
また、緑線の下は、実際は体に隠れて見えない部分です。結果写真と、ほぼほぼ、合ってるでしょ?

当然、ライト位置が変わると背景影の位置も変わるので一概には言えませんが、
壁無背景撮影では人物から「50cm」ほど離す と覚えてもらって概ね間違いないとおもいます。(プロカメラマンなら、経験則としてこの距離感を知っている)

実は人物を壁から離すのは「影問題」だけの理由ではありません。
現代の内壁には、「壁紙クロス」が使われていることが一般的です。ほとんどの壁紙は、網目のような立体的な柄(テクスチャー)があります。その柄が写ってしまうと、なんていうんですかね…「バックペーパーじゃなく壁紙バックなのね」ってことがバレてしまい、一気に貧乏くさいワールドに見えてしまいます。多くのカメラマンはこれを好まないのではないでしょうか・・・。  
その対策として、壁からなるべく距離をとり、壁の「テクスチャー」をボカしたい のですよぉ。

今日の結論としては、影問題と壁柄問題、どちらのためにも 50cmは離すべき だということですかねぇ。。

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【Sh50Proユーザー必見!】材料費110円「TARAIリフレクター」の作り方


実は、昨日、ダイソーでマネキンヘッドを買ったときに、この外径Φ34cmの「たらい(8L)」も買っておりました..。こちらは税込み110円です。

今日は、この「白いたらい」を、「高演色LED電球Sh50Pro」で役に立つものに料理してみようとおもいます。

Sh50Proの標準DFを外して、たらいの内側のだいたい真ん中に置きます。(正確に真ん中にに置くのは案外難しいです..)
位置がずれないように、左手で電球を押さえながら、先を尖らせた「ダーマトグラフ」で、最小径で円を描きます。
円は、この程度の精度で十分。だいたい真ん中で良いのですが、気に入らない場合は、アルコールで拭けばダーマト線はキレイに落ちますので、やり直してください。
【カッターで円の内側を切り取る】
カッターマットなどの上にたらいを置き、円の内側をカッターで切り取ります。一回ではぜったい貫通しません。焦らずゆっくりと、かつしっかりと円の内側をカッターを入れていきます。(順次、たらいを回しながら..)この時点では、かなり内側でも構いませんし、円がキレイじゃなくても構いません。ただ、線の外側を切ることは避けてください。5周くらいで、貫通するとおもいます。

※絶対にカッターの進行方向に左手は置かぬこと! 
※力を入れる作業のため、失敗すると一瞬で深い傷を追うことになります。くれぐれも慎重に作業をおこなってください。
努力の結果、なんとか歪ながら円状に切り取れました。この時点では、円がガタガタしていても気にしないでください。
【穴の仕上げ】
次にたらいを立てて、穴を拡張していきます。カッターで弧を描くように薄く削ぎ落とすイメージです。もし深い角度に入りすぎたと思ったらすぐ止めて、刃の進行方向を逆にして同じところを撫でるように、削ぎ落としてください。
焦らず欲張らず、ゆっくりと薄く削ぎ落とすことがポイントです。
出来上がりはこんな感じ。線より内側でしょ?
試しにたらいの底から電球のスクリューマウントをねじ込んでみましょう。ねじ込めなければ、少しずつ追加の削ぎ落としをしましょう。
ちょうどいい具合にねじ込めたら、たらいと電球は固定されます。
たらいの内側。電球のスクリューでしっかり固定されています。
もし穴が少し大きすぎて、スクリューで固定できなくても大丈夫!
「標準ディフューザ」をねじ込めば、たらいを挟み込んで固定されます。
どうせ、このDF付けるつもりでしたので。
まだ途中ですが、ほぼ完成形です。
多少穴がいびつだろうが、電球を付けちゃえば見えないし、完成度が高いのではないでしょうか!?
この状態で、天井に設置されているソケットにつけてみました。
完成度高いというか、むしろ室内照明でも「シャレオツ級」ではないでしょうか!? 作った本人も予想外の驚きレベルです。。
もちろん、内白のリフレクションで優しい照明効果にもなっています。外側がほんのり明るくなっているのも思いのほか良しです。。

ここまで、長々と作り方を説明しているので、すごく大変な加工をしているように感じますが、
その実、「穴」を空けただけですからね…。

で、シャレオツ室内照明がゴールではなく、この話にはまだ続きがあります。

薄い両面テープ(10mm幅) を「長さ5cm」に切ったものを「8本」用意します。
(の計画だったのだが、テープの巻きが足りなかったので、短いのもありになってしまいました..)
たらいのフチに、両面テープを貼ります。
例えば「トレーシングペーパ」。トレペの代わりに、大きいレジ袋の白いところでも構いません。とにかく、なにかディフュザー素材。
たらいフチにシワなく貼ります。
はみ出した外側をカッターで切断。
すると、
皆さんの予想通り、こーなります。
それでは、いよいよ通電してみましょう!
おおおおおぉ!これはいーぞ!
光源面円形30cmのソフトボックスといっても良いでしょう。薄いポリプロピレン製だから軽いので、安いほうの「E26ソケット」でも、らくらく固定。折り畳めないので電車での持ち運びにはやや難ありだけど、人物バストアップ用の照明機材にいーんじゃない!? デザイン的な完成度も高いから、元がたらいってことも誰にもバレないでしょう。
これを命名しちゃうと「Sh50Pro用 TARAIリフレクター」ってところかな。。
それにSh50Proの「給排気口」が外に出ているので、熱がこもってオーバーヒート消灯する可能性はほぼありません。素晴らしいです。

でも、何が一番素晴らしいかというと、なんといっても、
主材料費が「110円(税込)」という、驚きのコスパってことではないでしょうか!? 穴あけ作業は各自、気を付けて頑張るように…だけど..

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Sh50Pro電球と同じスクリューマウントのコレ↓も、当然「TARAIリフレクタ」が使えるのであーる。
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ついに「マネキンヘッド」を導入!これでポートレイトライティングが伝えやすくなったぜ!


少し前からダイソーにあるのを知っていて気にはなっていたんですが、大変高価なものなので購入するのをずっとためらっていた「マネキンヘッド」を、ついに買ってしまいましたぁ!(100均ワールド内の660円はなかなか手を出せない のよ..)

発泡スチロール製で、肌色っぽいくすんだ茶色。白バージョンもあったのですが、ポートレートの教材としてはこの肌色バージョンを選んだのは、正解だったとおもいます。お顔はかなり小さく「キョン2」ほどの、実際にいないでもないであろう、ギリギリの小顔仕様となっています。というわけで、以降このマネキンヘッドを「キョン2」と呼ぶことにします。

安物マスクじゃなく、更に人物のお顔に近いキョン2を使うことにより、これからは、よりわかりやすくポートレイトライティングをお伝えできるとおもいます。

今日は手始めに「トップ位置」によるキョン2の顔の変化を見ていきましょう。
それでは早速ごらんください。
トップライトでも、ほんの少し位置が変わるだけで、全然違う表情に見えますよね?
ちなみにこれは、どれが正解とかいう話ではありません。どのように見せたいか?を、ライト位置の調整によって作り上げて行くものです。
例えば、

①は、お顔全体に照射されていて一番いいようにも思えますがその反面、立体感がなくのっぺりしているともいえます。それにお顔全体が照射されているため、「ほっぺ顎ライン」がちゃんと見えるため、お顔が大きくみえるという欠点があります。

②は、お顔に立体感が生まれましたが影がやや強く出ています。ただ、その影のおかげで「ほっぺ顎ライン」が細くみえて喜ばれることもあります。

③は、影がかなり強いですが、彫りの深い顔にみえます。それに「ほっぺ顎ライン」がかなり細くなり、シュッとした顔立ちにもみえなくはありません。頭のハイライトがかなりキツく見えますが、これはキョン2が「つるっパゲ」だからです。実際の人間の頭には「髪の毛」があるじゃないですかぁ。(ない人もいますが、)頭の強い光があるところに髪の毛があると「艷やかな髪」に写り、都合が良かったりします。

違いをわかりやすくするために、横に並べてみました。比較すると、別人くらい違いますよね? それに背景のグラデーションも③だけ、逆グラデーションになっていることもわかりました。

今日はこれくらいにしますが、より人面に近いキョン2を使ばリアルな作例が撮れるので、ポートレイトのライティングをわかりやすくお伝えできることがわかりました。やっぱ、安物マスクじゃ、人の顔に見立てるの無理ありましたもんね。。

今後を、ぜひ楽しみにしてくださいな。。。。。。

つか、これ見せる必要あった??
マスクはもういらないDEATHよぉ。。(こんな記事書いて、コイズミさんに怒られんだろうか….)

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すみません。。現在 ↑ の在庫がないので、替わりに ↓ を使ってください。。

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