小規模店舗の内観撮影でおさえるべき2つのポイント


昨日の記事でレベル(水準)の話 をしましたが、今日はそれに関連して、
小規模店舗の内観写真撮影でおさえるべき2つのポイント をお教えします。
たった2つのポイントを正しく履行できれば、本当にそれなりの内観写真になりますから、心してお聞きください。

今回の使用カメラは、SONY DSC-RX0。フルサイズ換算、24mm相当のレンズがついています。
24mmという焦点距離は、内観写真のスタンダードと考えてください。

ここから本題。ポイント①は、
① カメラの高さは、1.25m が基本。

内観写真は三脚を使って正しく調整・固定することが前提となります。
1.25m としている理由を申し上げます。
日本で 一般的な部屋の「天井高」は、だいたい2.5mくらい。1.25mは単純にその半分の高さ ということです。(つまり、天井と床の真ん中の高さが基本ってこと)

② 水準器を使って正確に水準を合わせる
カメラ内蔵の水準器は精度が怪しいので、アナログ水準器 を使い、ティルトレベル・サイドティルトレベルの2軸のレベルをあわせます。(そもそもこのRX0には内蔵水準器は非搭載)

それでは、試しに内観写真を撮って見ることにしました。

はい。というわけで、やって来たのは武蔵小山にある人気焼き鳥店。開店前にお邪魔しました。(本記事のためだけに、わざわざチャリで来た..)

テーブル席は 20cmほど嵩上げ されている構造。テーブル席の高さを「レーザー距離計」で測ってみると、2.3m でした。つまり、三脚を立てている場所の床から、テーブル席の天井までの高さは 2.5m と想定通りの天井高でした。

水準器で完全にレベルを合わせて撮影してみましょう。

ね? 正しい内観写真でしょ? ただ、ISOオートにしていたので、感度がかなり上がって、粗い粒子の写真になってしまいましたが..。(三脚固定だからSSを遅くできるのにね…)
次に、三脚の位置を少し動かし、反対側にパンして、カウンター席を狙ってみることにしました。
垂直であるはずの柱が、ちゃんと垂直に表現されています。
柱が傾いちゃうと気分が悪いわけでして、垂直を正しく写すためのに2つのポイントをおさえなきゃいけないわけです。

撮りたい場所をフレームに納めて「2つのポイント」だけ守っただけの作業。つまり、内観写真は論理的なアプローチをちゃんとおこなえば、難しいことはない! ってことを云いたいのね。

お店情報として料理写真の他に、必要になってきがちなのは、内観写真と外観写真。まぁ、この際ついでに「外観」も撮っておきましょう。

外から見ると、床が30cmほど高くなっていたので、三脚固定も30cmほど高くしました。(1.55mくらい)
このように状況に応じて、カメラの高さのみを調整 してください。(水準合わせはそのまま必須。狂わせちゃダメ)

なんてことない外観写真となりました。
ですが、今日のポイントを守らないと、このなんてことない写真を撮ることができなくなるんですよ。
画像にかぶせた黃線は垂直線です。
なんてことなく見えるのは、垂直であるべきとことが、ちゃんと垂直に写っているからなのです。外観写真にいたっては、すべての壁の板の垂直が保たれていますからね。そーなったのも、2つのポイントのおかげです。
余談ですが、三脚にマーキングしておくと、いつでもすぐに「1.25m」の高さにできるから便利ですよ。
※分かってはいるとはおもいますが、2つのポイントはデジイチでやっても同じですからね。


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カメラ内蔵水準器をそこまで信じるな!


最近では、デジタル一眼カメラには「デジタル水準器」が搭載されていることが当たり前となりつつあります。今回はSONYカメラを使って説明いたします。「オレンジバー」の表示のときは「レベル(水準)が合っていない状態」
傾きを調整して、「グリーンバー」になると「レベルが合っている」という仕組みです。

※上写真は、左右の水平(サイドティルト)と前後の水平(ティルト)の2軸のいずれも合っていることを示しています。
それでは、カメラ内蔵水準器が「サイドティルト・ティルトのレベル」を示している状態で、ホットシューに装着した 2軸水準器 の状態を見てみることにしましょう。2軸のレベルが正しと合っているなら、このアナログ水準器でも、レベルを示しているはずです。
真上から見た2軸水準器の様子。中心をピンク線で画像に書き込みました。
水準器に記された黒線内には入っているものの、中心ではありません。

厳密には、これはレベルが合っていない状態!
水平と垂直を正しく表す必要のある写真では、この僅かなズレが致命傷となります。(分かりやすく言うと建築写真とか)

というわけで、カメラ内蔵水準器は、そこまで信じちゃダメってことがいえそうです。

※アナログ水準器でも安物は精度に問題があることが多いです。ちょっと高いですが、信用できそうなメーカーのものを買うようにしましょう。(これが合ってないと本末転倒ですから..ホットシュータイプでは、2000円未満は危険と考えるべしです)

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カテゴリー: ソニー α9 & α7 & α7R & α7R II & α7R IV & RX0, 撮影の基本の知識 | 1件のコメント

商品撮影ライティングの基本はトップライト!ってことを理解させてみせます


本日の記事は、表題どおりの内容で、私自身にいいきかせたものです。美しい光の撮影照明キット を使って言葉少なめに、ご説明したいとおもいます。

よくある俯角45°アングル程度の商品撮影の場合を例にします。
何も考えずにライトすると被写体の横にライトを置いちゃったりするじゃないですかぁ。とりあえず右サイドに1灯置いてみました。

うーん、左側に影が伸び商品写真としてはちょっと、って感じかな。
影を薄くせねばと、左側に 秘伝のレフ板 を置いてみたよ。少しライティング知識ある人だったら、こーするよね?
まぁ影は薄くなったけど、、しょぼい感じは変わりません。うーん、もしかしたらライトが足りないのかな?
思い切って、ライトをもう1灯足してみた。贅沢に2つのライトで挟み込んでいるから間違いないはず。
影もないし、商品が明瞭に見えるから、これでいーんじゃないの?
おーいそこの君、ちょっと待った〜!
この↑写真が正解だと決めつける前に、次の↓写真を見てからにしましょう。
あれぇ〜!? 一気にカタログとかに載ってる商品写真っぽくなったぞ!!ということは、さっきの写真「は」は、不正解ってことだったのかーーーー! くぅぅぅぅ。

しかし、どーやったら、こんな商品写真っぽい感じにライトのか? 
もしかして、もっとライトを足したんか? 

いえいえ、
使ったライトは1灯だけ。
配置を変えて「トップライト」にしただけなんです。
付け加えると、
ここにレフ板置いたら、さらに良くなることもあります。
ほらね。カタログ掲載の 商品写真っぽくするには、やっぱトップライトが不可欠 だってことですね。レフのかわりに、サイドにライトを置くこともあるけど、そんなときでもメインライトはやっぱりトップライトなんですよ。

俯角45°アングルの商品撮影(ちゃんとしたブツ撮り)では、サイドライトがメインになることは、ほぼないことを覚えておきましょう。 ※俯角0°(水平)アングルに構えての「ボトル」などの「縦長もの」などは、サイドライトがメインになることもあります。

商品撮影(俯角45°程度)では、トップライティングが最重要ってことをおわかりいただけたでしょうか!?

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