※今回はライティングの話ではありません。また、取り扱い機材の話でもありませんので、ご留意くださいませ。
【 小物ブツ撮りをするレンズは60mm以上 】
私は「物撮り」をするとき、フルサイズカメラ(SONY α7R II)+60mmレンズを使うことが多いです。標準レンズの50mmでフレームパンパンに撮ると、モノの形が歪んでしまうため、60mm以上を使います。もちろん、もっと望遠の90mmや135mmの方がさらにひずみが少ないのですが、狭い場所で撮るときには、引きに苦労したり、フォーカスが浅すぎたり(被写界深度が浅い)するので、結果、60mmレンズを選んでしまうのでしょう。
【 60mmレンズで小皿を撮ってみる 】
例えば、60mmレンズで小皿料理(コーヒーソーサーほどの大きさ/直径16cm)を撮るとします。
フルサイズ60mmノートリミングで、こんな感じに撮れました・・・。無理ない余白のフレームで、被写体の歪みもなく、素直な写真です・・・。(同じフレーミングでノートリだと、これ以下の焦点距離のレンズだと、歪んでしまう)
このとき、カメラ(センサー位置)と被写体の距離は50cm でした。
ここから、表題の問題です。60mmレンズで撮ったようにモノの形を歪まさずに、広角レンズ(28mm)で歪みのない画像をつくることができるでしょうか!?プロの方の中にも「そりゃ~無理!」っておもってる人もいらっしゃるのでは!?それでは、その一見無理っぽいことをやってのけましょう。
ある方法を使えば「広角レンズ」でも、歪みのない画像をつくることができるのです。
まずは、広角レンズ(約28mm)がついたカメラで、フツーに撮ってみました。お皿がムニューと外に引っ張られてますよね。(お皿の両端が伸びている・・)この時、被写体からの距離は20cmほどです。皆さんの知ってる、よくある広角レンズの絵って「こぉ」だとおもいます。
【 広角レンズで歪みのない画像をつくる方法 】
フルサイズカメラに28mmを取り付け、60mmレンズで撮った同じ位置、つまり、被写体から50cm離れた場所から、小皿を撮ってみました。
こんな感じに写りました。だいたい想像通りだとおもいます。
では、この写真を、このようにトリミング(クロップ)したらどーなるでしょうか!?
はい、これがトリミングした画像です。先ほど60mmで撮ったのと比べてみると・・・。
おおおおおぉぉぉぉぉ!おなじ形(同じパース)ではないですか!?
いずれも「絞りF8」で撮りましたが、ボケ具合は大きく違います。でも形自体は全くと言っていいほど同じ・・。まぁ、考えてみたら当たり前のことなんですけどね。※その分、当然画素が落ちますが、WEB使いの場合、十分ってことも多々あるのでは?
広角レンズでも、60mmレンズで撮るときと同じ「被写体からの距離(16cmのお皿で引きが50cm)」まで引いて、「トリミング」すると歪まない画像を作ることができる!※被写体はど真ん中に入れようね!
実は、今日のお話を踏まえて、続きの「後編」があります、乞うご期待!↓続き出来ました!
【 カメラの盲点/後編 】iPhone(スマホ)でモノの歪みのない画像をつくる方法
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