やきもの撮影では、小さい面光源(自作)を多用していました(2008年頃の話)



このぼろ〜い箱。
むかーし、自作した小さなソフトボックスなんです(2008年頃)。箱を改造して作ったので、折りたたむこともできます。勢いで作ったので出来栄えが無茶悪いですね。
確かこのあと2号機を作った記憶があります。それはもっと完成度が高いものを作りました。


裏を見せると、光源であるクリップオンストロボがくっつくようにしていました。


スケールをお見せするとこぉ。
24×24cmの小さな面光源 でした。

※これはフォトショで障子紙ディフーザーを書き込んだ絵です

この箱の出口には、障子紙で作ったディフュザー をマジックテープで貼り付ける仕組みにしていました。

これは陶芸作家さんの窯に出向いて「やきものの器」を撮るために作成したわけです。(市販のソフトボックスだと光源がデカすぎた)

小さい面光源のメリットは、背景に光が届かず暗くすることができること。畳の上にこれを置いて、茶器を撮ったりしてました。(作家さんのお家で撮ることが多かった)

横置きのライティングでは、この四角い光源でほとんど問題なかったのですが、ある時、四角じゃ都合が悪いことがあるってことに気がつくことになります。

※これもフォトショで描いたディフュザーマスク

金沢だったか、小松だったかの作家さんの「色絵の丸い鉢」を撮ることになりました。丸い鉢に四角い写り込みはないだろうと、急遽その場で「黒ケント紙を丸くくり抜いたマスク」を作ります。

それでは、そんとき撮った色絵の鉢の写真をごらんください。




ね?この被写体に四角いライトの写りって、さすがにヤでしょ?
面倒でも円形マスクを作ってよかったです。。

それとね、実は「色絵」のやきものには、当然のごとく「絵」が書かれていますよね?全面に描かれているものも多く、ライトの入れ方も難しいのです。だって、見所は絵なわけですから、絵がなくならない、もしくは邪魔しない場所にハイライトを入れる必要があるからです。

こんときも、なるべく絵を邪魔しないような場所にライトを入れてるでしょ?
絵から逃げるという意味でも、小さい面光源が有効 になります。(大きいライトだと見えなくなる部分の面積も広がるため)


当時はクリップオンストロボを使っていたので、トライアンドエラーを繰り返して、ライトの位置を探っていました。

でも、今だったら絶対 高演色LED電球 を光源に選びます。
だって、定常光だからシャッターを切り前に目で見て確認できますからね。さらにより緻密なライト位置コントロールができるということでもあります。


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