晴天日向と晴天日陰は光の色がこんなに違う、と心せよ。



光の色が正確な 高演色電球 が光源の 美しい光の撮影照明キット でグレーチャートを撮りました。


カメラのホワイトバランス設定(WB設定)は「太陽光(Daylight)」。
白の部分が「中間グレー(だいたい)」
になるような 暗めの露出 で撮ることとします。

つまり、白部が「ニュトラルグレーなはず」ということですね。


同じグレーチャートを
「晴天日向」と「晴天日陰」の場所でも撮ってみます。


撮影時間は、本日(11/8)の14時頃。
ちなみに太陽の直射は肉眼では「やや黄色く」みえました。



同じ白なのに、全然違う色に見えますよね。
それでは、①②③の白部を並べてお見せしましょう。


こーやって並べてみると日陰がすごぉーく青いことがわかります。
でも、これがリアルな色合い。白でも青くなってしまって当然なのです。

普段から光の色を気にして見てる方(プロカメラマンなど)は、晴天日陰の白はちゃんと青く見えています。ただ、普段から気にしてない人は「これは白」という固定概念があり、日陰でも「ふつーの白」と認識していることが多いです。

デジタルカメラは、晴天日陰でも補正してしまうWBの設定があります(AWBや晴天日陰)。それで補正して、本当の白にすることもできますが、補正をしちゃうと、今度は陽が当たってるところが現実より「オレンジ」が増します。(不自然になりがち)

このため、私は日陰の青を無理に補正しようとはせずに、そのまま青にします。
なぜならば、日陰で「デイライトタイプのポジフィルム(リバーサルフィルム)」で撮ると「青く」なりますからね。そっちの方がリアリティがありますもん。※私のデジタル写真のカラーコントロールは、フィルムをお手本としています。


画像処理で少し明るくしてみました。
色が淡くなりましたが、やっぱり日陰は青いです。日陰で白を白として明るく撮っても「青みがかった白」になります。



今日の話で何を言いたかったのか?
気にせずものを見て生きてると目が騙されていることがあるので、
ちゃんと見よ!(写真を撮る以前の問題)

ってことが言いたかったのです。だって、それが写真にちゃんと反映されることですからね。

このことをちょっとだけ気にして生活していると、いずれ、
晴天日陰の銀座に歩いている板前さんの白衣が「青く」見えて、ちょっと感動しちゃうかもしれません。。。(← なんちゅー終わり方や)


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