【Premiere Pro】動画切り出し写真のカラーマネージメントを考える



先日おこなった「動画切り出し印刷用写真」関連のお話。撮影時間を短くでき、動画と写真両方がまかなえるという、この先必要な技になってくるのではないかと考えています。
ですが、気をつけなければならないこともあります。その一つが「カラーマネージメント」のことです。カラープロファイル管理が当たり前の「写真」の編集ソフトとは異なり、動画編集ソフトでは、まだ始まったばかりのようです。
※Premiere Proでは、2019から「プロファイル」が管理ができるようになった



まずは、何も対策しないパターン。
上が「動画切り出し」、下が「写真」。これらをPhotoshopでそのまま開いた比較。
動画はPremiereの「Lumetriカラー」、写真(RAW)は、「Camera Raw」で、チャート左のグレー部分をターゲットにしてWBを合わせています。
動画切り出し(上)が、若干、暗部(黒)の締りのなさ がわかると思います。絵がちょっと浅い感じになっていますよね。

このズレの原因は「動画切り出し」の「スクリーンショット画像」には、「カラープロファイル」が埋め込まれていないからだと考えます。
なので、その対策の話を次に述べます。


Premiereの「シーケンス設定」を確認してみると、デフォルトの「作業カラースペース」設定が「Rec.709」になっていることが確認できます。
この「Rec.709」が、とりあえずの正解だとおもいますので、そのままにしてください。(この設定が、2019以前にはなかったのね..)


上記の設置(Rec.709)のまま、スクリーンショットで写真を生成したものを、Photoshopで開きます。このファイルには、プロファイルが埋め込まれていないので、スルーして「タグのないRGB」として読み込まれます。Photoshopの「カラー設定」がデフォルトの「sRGB」の場合、sRGBとして表示していることになります。「Rec.709」 ≠ 「sRGB」ですから、ズレが生じます。
なので、このスクリーンショットの写真に、「プロファイルの指定(ファイルメニュー > 編集)」で、「Rec.709 Gamma2.4」を指定しましょう。 これで「タグがあるRGB(Rec.709)」になりました。
※「Rec.709」に指定した時点で、画像の暗部(黒)に変化(締まる)が起こります。


まぁ、あとは「プロファイル変換span class=”syo”>(ファイルメニュー > 編集)」で、保存ファイルで、いつも使用しているプロファイルに変換しましょう。一般的にはWEB標準の「sRGB」で良いとおもいます。(もちろん、AdobeRGBでも良いですよ..)



上が動画切り出し、下が写真。正しいプロファイル管理がされた状態です。(たぶん..)
暗部の締りは、ほぼほぼ同じになっているのではないでしょうか!?
ただ、動画切り出しファイルは、若干彩度が強い傾向にあります(その他若干の色ズレ)。Premiereのカラーマネージメントは、まだまだ、完璧ではないようですね。
まぁ、そのクセを知っていれば、使えないことない誤差ではないでしょうか!?
正直、2018年以前のPremiereは、カラー管理に関しては、かなり酷かったので、これくらいの差の問題は許します。
※Premiereのスクリーンショットの写真原稿用の高画質保存は「TIF」にしたほうが良いですよ。JPGは圧縮が、かなりキツイですから..。

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