「カメラ⇔被写体 の距離」こそがモノの形が決める! って知ってた?(レンズのmm数は関係なしー!)



いつもの 撮影照明キット でトップライトを組みました。→ こんときとほぼ同じ
ま、でも、今回はライティングが主題ではありませんので、ここまでは気にせずに。



> 商品撮影を近くで撮ってしまいがちな理由

使用カメラは、ほぼコンデジの APS-Cカメラ ソニーVLOGCAM ZV-E10 パワーズームレンズキット です。

コンデジなどで、ブツ撮りをするとき、被写体との距離がこのように近づいてしまう人、多いようにおもうんです。ちなみにこの状態は被写体との おおよそ距離30cm


例えばこのカメラの場合、16-50mmのズーム(フルサイズ換算24-75mm)ですが、カメラをONにすると最も広角側の16mmレンズで起動します。

一般的なコンデジも同様に最も広角側で起動する仕組み。たいていの人はそのまま使われるようにおもいます。

ワイドレンズのまま商品写真撮影をすると、背景が足りなくなり「カメラ-被写体」がTOP写真のように極端に近づいてしまう状態に誘われてしまいます。あなたも心当たりないスかぁ?

また、iPhone撮影の場合でも、起動時レンズがワイドのため、同じように近くで撮ってしまうことになってしまいます。


> 近距離で撮った商品写真

最広角レンズ状態で 「カメラ-被写体の距離30cm」 で撮った 高さ22cmのボトル の写真がコレ!(ノートリミング)このとき、カメラは水平に構えています。これだけみると「キレイにライティングされていて、よく撮れてるじゃん!」 と思うかもしれませんが、商品写真として、本当に良いのでしょうか?
ちなみにプロカメラマンはこんな近くで商品写真を撮りません。それはナゼか?



> プロの商品撮影では被写体から離れて撮る!

次に、先ほどの倍の距離 「カメラ-被写体の距離60cm」 で撮ってみましょう。


ズームレンズ設定は、最広角の16mmのままだとこぉ。。
被写体が小さくなりすぎましたね。(それにセットも写り込みすぎている)
今回、ズームレンズなので設定を調整して、レンズで寄ってみます。


> あるていど離れて(60cm)撮った商品写真

40mm(フルサイズ換算60mm) にしてみました。
このままでは、先ほどの近距離写真との差が分かりにくりでしょうから、フォトショのレイヤーを無理やり重ねて並べてみると、、


> 被写体との距離30cmと60cmの比較

ボトルの首のあたりを見ると分かりやすいんじゃないかな。
30cmの近距離撮影(右)では、首が向こうにひん曲がっているように見えるでしょ?
※近距離ではカタチ問題とは別に、ボトル首先端とボトル底側のピントが悪くもなっている



被写体への角度が小さいほど、モノの形は正しくなるのですよぉ。
カタチ表現だけでいうと、離れれば離れるほど良いってわけ。ただ、離れて撮ると別の問題(カタチ表現以外の)が起こるので、このサイズの被写体ならコレくらいでいーんじゃない1?と考えております。

「それってさー、ワイドレンズ使ってるからひん曲がっちゃうんじゃないの!?」

はいはい、とても良い質問です。てか、ちょっと撮影知識を覚えたビギナーの人は、ほぼほぼそー思ってるじゃないかなぁ?



> カタチを決めるのは「被写体との距離」のみ!

先ほど「被写体との距離60cm」でわざと「最広角16mmレンズの写真」を見せて、小さく写りすぎているていで40mmにするという流れを作りました。この結論に持っていくための布石というわけですね。

で、↑この写真は、距離60cm&最広角16mmで撮った写真を切り出して、スケール合わせて、距離60cm&40mmで撮った写真に重ねて並べてみたもの。(つまり、同ポジションから撮影)

どーです?カタチ全く同じでしょ?
※よくよく考えていただくと、これが「あたりまえ」なことに気づくんじゃない?

ピントの合い具合とかに差は出るかもしれないですけど、フレーム中央で撮る限り、モノのカタチは変わらないわけなのね。ワイドレンズでもちゃんと距離を撮れば、歪んだ被写体にはならないワケなのです。そりゃセットバレなど余計なものも写り込んで来たりもしますが、後加工でトリミングしちゃえばいーワケなのですよぉ。iPhoneブツ撮りでも同じことが云えますよね。(ただし、ピクセル不足になることもある)

モノのカタチは、レンズの焦点距離(mm数)は関係なし! といえるでしょ?

あくまで目安ですが、フルサイズカメラで60mmを使ってブツ撮りをしてちょうど良い「カメラと被写体との距離」で撮る と、それよりワイドレンズを使おうが、あるていど正しいカタチを表現できると考えます。例えば今回の「22cmの被写体で60cm離れる」てな具合に。(単純計算だと、2.2m被写体だと、6m離れなきゃいけないことになる)

とにかく、正確なモノのカタチ表現には、使用レンズの焦点距離(mm数)ではなく、「カメラと被写体の距離」に依存している! ってことを覚えておきましょう。


 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

「四六判 白ケント紙」の入手は、お近くの画材屋さんにお尋ねください。
通販では、ヨドバシカメラさん で入手可能。
(ただし、ロールなので巻きグセを直す必要あり)



shop-top

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!), 撮影の基本の知識 | コメントする

河川敷畑の梅花(特殊撮影技術写真)



えーーー、暖冬のせいか、2月半ばに早くも梅の花が見ごろを迎えてしまいました。そんなわけで、この白梅は昨日撮りました。

実はこの写真、今年から始めたちょっと特殊な技術を使っております。フツーに撮ったら、こーゆー写り方はしません。わかりますかねぇ〜。。

だってこの画角で撮ると、向こう背景がこんなにボケたりしないでしょ?

PCの方は横いっぱいにブラウザーを広げて写真をクリック、スマホの方は横位置でクリック、そーすると大きく拡大できて、よくわかるとおもいます。


TOP写真はブログに掲載するために幅5000pxに縮小しておりますが、縮小する前の元絵の一部を600×1200pxでクロップして100%で表示させるとこぉ。
この写真のオリジナルデータは実は1.5億画素オーバーなんです。


もう一枚、河川敷畑系、梅花写真。
紅梅ごしの白梅です。これも拡大してみると「おや?」な感じになるとおもいます。ちなみに、こちらのデータは1.2億画素オーバーです。

ただ、大きくみせないと、この写真の意味がないとも考えています。いつか、幅1.2mくらいの大きなプリントにして見せたい との夢がありますね。(元絵では300dpiだと十分幅1.2mは足ります)


簡単に真似できることじゃないという理由もあり、技術的なことは、今はまだお教えできません。ただ、この現場写真にヒントがあります。少なくとも、この距離感だと望遠レンズを使っていないことがわかるとおもいます。(なのに、あの前ボケ後ボケなに!? です)

技術面の話はブログ記事内で少しづつこぼしていきますので、本ブログを毎回読んでいただくと、そのうち気づかれることでしょう。ただし、写真のことをかなり理解されてる方に限るとおもいます。

私自身、この撮影技術での表現の感じを少し理解し始めました。なので、さらにさらに研いでいこうとおもっています。

shop-top

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: 中居中也が撮った写真・動画 | コメントする

トップライト下にウィスキーを置いただけの商品写真



前記事 のセットの下に、
ウィスキーボトルを置いてみました。

弊社商品の 美しい光の撮影照明キット(+ 26cm横棒) を1セットだけのトップライトです。※今回はワケあって 24cm延長棒 も使いました。(が、安定が悪くなるので必ず おもし を使うこと!)

ライトの左右真中央前後中央よりちょい前 に被写体を置いています。
カメラは水平に構え三脚固定しています。
なお今回はレフ板は使っていません。この写真の通り。たったこれだけ、シンプルでしょ?

しかし、しかし、果たしてこんだけで商品写真品質の写真が撮れるのか!?


はい! ECサイト用の商品写真としては十分のできでしょう!

ボトルは歪んでないし、美しくライティングされており、ラベル情報も読み取れる。
そして何より、商品の本体である液体の褐色が正しく再現されていますからね。

もちろん、メーカーの広告レベルの話だと、プロ的にはさらに追い込む技術を使ったりするのですが、、ECサイト用前提だとこれでよろしいかとおもいます。


ポイントは、ライトと被写体の配置。
背景を明るい白にしないと透過する液体の色がでないので注意!っ てとこです。

つまり、本記事の通りやれば、プロじゃないアナタにだって、同じようなウィスキーの商品写真が撮れるワケ。ボトルを差し替えれば、数撮りだって素早くできるはずですよ。


 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

「四六判 白ケント紙」の入手は、お近くの画材屋さんにお尋ねください。
通販では、ヨドバシカメラさん で入手可能。
(ただし、ロールなので巻きグセを直す必要あり)


スチレンボードB4パック 3ミリ厚 5枚入り(Amazon)


shop-top

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!) | コメントする