「絞り値(F値)」の並びを覚えると「ライトの距離と露出の関係」も分かるらしいぞ!


今回は「ライトの距離と露出の関係」という、かなり基本的な話をします。私中居自身が算数が苦手なので難しい公式などは使いません。なので、皆さんにも分かりやすいのではないかとおもいます。(たぶん..)

テニスボールを被写体として見立てています。
ご覧の通り、2m離れた地点から高演色球を照射しました。

2m照射 の値を、入射光式の露出計で測ってみると、
F2.8 3 でした。※その他の設定値は「ISO400 1/30秒」

ここから、1EV(1段)明るくするには、どれくらい近寄れば良いのか?
被写体からのライトの距離を探っていくことにしましょう。

ちょうど「1EV(1段)」明るくなったのは、1.4m照射でした。
さらに、+「1EV(1段)」の照射距離を調べてみます。。
1.0m照射 で、+1EV明るくなりました。

つまり、こーゆーことです。

ところで皆さん、この数字に見覚えありませんか?
たいていのカメラ(レンズ)には「絞り」というものがあります。光の通る量を調整するヤツですね。絞りは「F値」という数字で表されています。F5.6とかF8とかですね。その数値を並べてみましょう。

あれれれれ? F1.0からF2.0までの並びと照射距離が同じ….。
そうです。実は、「F値」の並びと、「ライトの照射距離」の1EV分が同じ ってことだったんです!
なるほどなるほど、F値の並びが頭に入っていると、照射距離と露出の関係が簡単に理解できるってことだね。

続けます。
F値には、F1.0の手前、F1.0未満の値も存在します。(現実のレンズのF値にはないが..)

1.0の手前に、0.7、0.5があるわけですね。
コレを照射距離に当てはめて試してみると…


見事にピッタリ。正確に「1EVづつ」明るくなりました!!
最後に、テニスボール部の抜き出し写真を並べてみました。
ちゃんと1EVづつ明るくなっているでしょ?(感覚的にみてください)
ここにはない照射距離、逆を考えてみましょう。「2.8m照射」だと「2.0m照射」より「1EV」暗くなるということです。(厳密にいうと理論値ですが)懸命な皆さんは、もう理解されましたよね!?

ここで一つ疑問が….太陽の光は、海抜0mより富士山の上の方が明るいってことなの?

考えてみてください。地球から太陽までの距離は「1億4960万km」あります。遥か彼方からやってくる光です。富士山の高さが4Kmとしても、桁が違いすぎて誤差分にもなりません。つまり、地球上であれば、太陽の明るさはほぼ同じ。いや、この際、「ほぼ」はなくても良いでしょう。

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【Photoshop技】1灯で3灯ライティングのブツ撮りをするウラ技ww(ライトバランス調整可)



今日は、50cmソフトボックス+高演色球 )」を1灯だけと「Photoshop(フォトショ)を使って、3灯使ったライティングと同じにするウラ技をお伝えします。

ライトをスタンドにつけるのが面倒だったので、「手持ちライト」でご説明しますね。なお、シャッターはリモコンで押すことにします。(ライト持ちながらだからね…)

①ライトを「真トップ」の位置に持って、リモートレリーズします。
②右上から被写体の箱の右面に向けて照射しながらレリーズ。
③左上から被写体の左面に向けて照射しながらレリーズ。

※左右の光が上から振り下ろしなのでは、箱の面をテカらせないため。(テカると、白茶けて色が薄くなる)

このような3枚の写真が撮れました。(オート露出で撮影、露出補正をかけて少し暗めに撮影するのが吉)
ここからはフォトショ作業。以下の方法で、この3枚をレイヤーで重ねます。

【複数写真を一気にレイヤーにする方法】
レイヤーにしたい複数写真(今回は上の3枚)をフォルダに入れて、「ファイル」→「スクリプト」→「ファイルをレイヤーとして読み込み…」
→→ 「使用=フォルダー」「参照(フォルダー選択)」→「OK」

ご覧の通り、撮影した3枚の写真をレイヤーで重ねます。このとき、トップライトの絵が軸となりますので、一番下のレイヤーに置いてください。

次に「右ライト」「左ライト」のレイヤーを選択します。

「右ライト」「左ライト」のレイヤーの重ね方を「通常」 → 「カラー比較(明)」もしくは「比較(明)」にします。
すると、すべてのレイヤーの明るい部分が合成されました! ちなみにこれは、3灯使って一発で撮ったものと同じになります。

ちなみに、今の状態のおおよその照射比率は、天:右:左 = 1:1:1。
ぺったりしていて、立体感が感じられませんよね!?

そこでバランスを整えます。
「右」のレイヤーの「不透明度」を90%にしました。
すると、天面に比べて右面が少し暗くなり、立体感がでてきました。
同じ要領で、左面のレイヤーを「80%」にしました。
「天面」「右面(-)」「左面(- -)」に明るさの差ができて、箱の表現として完成されましたね。
この不透明度の割合はお好みなので、好きに調整してよいとおもいます。ただ、あくまで「トップライト」の光が軸ですので、天面が一番明るいことだけは守りましょう。

更なる上を目指す方は、例えばレイヤーにマスク処理をすると、部分的に細かくライトの差し引きができたりしますよ。

撮影のあとからライトバランスを調整できることはかなりのメリット。明るすぎると、あとからもどうにもならないので、「少し暗めの露出」を心がけましょう。
※三脚固定は確実に。0.1mmでも狂うと、この話成り立ちませんからね。

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曇天下の鉢上に「人口半逆光(補助光)」を足してみた


本日の東京は朝のうちは晴れていたのですが、昼ころにはすっかり曇空。その後、さらに暗くなりどん曇り状態になりました。
そんな状況の中、お隣さんのビオトープライクな植木鉢に生えている苔を撮ってみると。このような、やや陰鬱な写真となりました。ねむねむのベタ光だから、仕方ないですね。
そこで、どん曇りに抗うべく「美しい光の撮影照明キット」のディフュザーを外し、「半逆光」を照射してみることに。どん曇りとはいえ、昼間の外光は思ったより明るいはず。人工光である高演色LED電球は、少しでも抗うことができるのか!?
ほんの僅かながら、半逆光の光のハリが出ました。
陰鬱さがちょっぴり軽減したのお分かりでしょうか?
え?わからない?? なるほど、そうですよね。。
微妙な差なので、わかり良いように並べてみました。
ちなみに、明るさは合わせています。(そのままだと、人工逆光が無い方が、当然暗くなる)

人工半逆光のおかげで、コントラストが少しだけ高くなりました。半逆光のハイライトができたということです。それが証拠に青い石の立面が「人工逆光あり」のほうが、暗くなっていますよね?

今回のメインの光は、いずれも「曇天光」です。人工光はあくまで「補助光」であり、光のバランスの調整では、この程度の微差であることもよくあります。微差であるからこそ、ライトを使っていることを感じさせずに、自然にみせることができるってものなのです。(日中シンクロでも同じことがいえる)

最後に、現場を上からみた写真をお見せいたしますね。(葉っぱごと写っている)
つか、「人工光」の効果は、これが一番分かりやすかったりして。。。
とはいえ、葉っぱのあたりは、もはや人工光が補助光ではなく、メインの光になっているので、本筋と少しずれちゃてる感じ。だから、分かりやすいともいえます。

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