美しい光の撮影照明キットの「美しい光」の理由


これが 美しい光の撮影照明キット。小物ブツ撮りに最適なやつです。(もちろん、人物撮影でも使えます)
商品撮影用の照明キットなら、他にも色々あるとはおもいますが「できそうな形」をしているものほど「できない」ことが多いように感じます。

とにかく、このキットは他のものとは一線を画しています。本日はそのご説明をしたいとおもいます。

発光する面をお見せするとこんな感じ。。ライトスタンドと50cmのソフトボックスで構成されています。
ディフュザーを剥がし、中身を見てみると..
大きめのLED電球が装着されています。
実はこれが、この照明キットのキーディバイス、高演色LED電球 Sh50Pro-S です。

このLED電球は、撮影のためにプロの指導のもと開発 されたもので、明るいだけじゃなく太陽光に近く演色性が高い のが特徴です。プロの間では、もはやスタンダードになっている光源といえます。

「美しい光」と謳っているのは、プロの色表現にシビアな撮影にも耐えうる光の質を持った光源を使っているからなんです。だって、本当ですもん。

美しい光であるかを照明するために、別の大型LED電球と比較をしてみたいとおもいます。この「謎の大型LED電球(左)」は、出力がたかそうだったから試しに入手したものです。撮影用の電球ではなく、一般的に灯りとして作られたものでしょう。

始めにおことわりしておきますが、別種の電球一種なだけで、全部がこの謎の大型LED電球と同じ性能ではないことを踏まえてご覧ください。(たまたまこれがウチにあったから、比較してみたまでのこと)

うーーーーん、すでにがっつりネタバレしておりますが、気がつかなかったことにして読み進めてください。

ソフトボックスの中に、通常のSh50Pro-S と 謎の大型LED電球をいれたもので、色の表現が難しい肌(手の甲)を撮影して、その違いを見ていきたいとおもいます。

いずれも同じ露出設定で撮ると、誰にでもわかるほどの差が現れてしまいました。
そもそもな話、謎の大型LED電球は、大型なのにとても暗いことがわかります。(Sh50Pro-Sが明るすぎるともいえる..)
次に、Sh50Proと明るさを合わせてみます。
うーん、、笑っちゃうほど光の色が劣悪です。。(ここまで悪いとは思ってもいなかった)
ただ、逆側から見ると、Sh50Pro-Sの色がキレイすぎるともいえます。

「ホワイトバランスを合わしちゃえばいーんじゃないの?」という意見もあるとおもうので、ホワイトを合わせてみます。

パッと見、良いよいうに思えます。でも、よーく比較してください。
謎球は、色が濁って冴えない ことがわかります。実は、このケースは、まだましな方でして、無理やりWBを合わせるとシャドー部が破綻し、偽色が現れ画像が乱れることもあります。

一方のSh50Proは、何もしなくても、難しい肌も自然な表現できていることがわかります。高演色とはまさにこのこと!(Ra95以上、CRI95以上とは本当のことです)

ソフトボックスの効果で美しい光になることは確かですが、美しい光の撮影照明キット は、高演色LED電球 Sh50Pro-S を使っているがこそ、パーフェクトな「美しい光」を生み出せるってわけですね。

「ソフトボックスだけ買って、他のもの入れて使おう」と考えてる人もいるでしょうけど、高演色LED電球 Sh50Pro-S を使わなきゃ、その実力は半減しちゃうので、思い切ってキットの導入を検討されることを強くオススメいたします。

 美しい光の撮影照明キット

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

 高演色LED電球 Sh50Pro-S

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斜ふかんアングル、リアル・ドロップシャドーの塩梅検証


すみません、今日は東京12チャンネルモードでやります。

平べったい被写体は、少し浮かせて撮影することがよくあります。(平べったいものじゃなくても浮かせることもある)
被写体を少し浮かせることにより、影が太り、優雅なグラデーションのドロップシャドーを演出 することができます。

ただ、やみくもに嵩上げをすれば良いというわけではありません。何事にも「塩梅」というものがありますからね。

そこで、直径8cmの金彩漆器の豆皿 をご覧の小さなアクリルプレートで嵩上げをし、どのくらいが適当なのかを探っていきます。

0mm(かさあげ無し)から、20mmまで試してみましょう。
なお、今回は、俯角45°の斜ふかんアングル での検証です。
このアングルだと、「逆トップライト」になるため、被写体手前側に影が伸びやすいこと をあらかじめ承知しておいてください。

それでは、結果を一気におみせしましょう。どーぞ。

くれぐれも今回は、8cmの豆皿  を 45°斜ふかん&逆トップライト で撮ったものであることを忘れないでください。 

例えば、最大嵩上げの「20mm」のは、平べったさが全くないように見え、まるで高台盃のように思ってしまうんじゃないですかね?つまり、ウソ、もしくは誇大です。だから、20mmはあり得ません。さらに10mmあたりも怪しいですね。

私の独断の結論を申し上げますと、
この場合の 正解は「3mm」 だとおもいます。5mmも行き過ぎかなぁ..という感想。

今回の場合、手前に影が伸びるものなので、ほんのちょっとのかさあげで十分だとおもいます。0mmと比べると、ラグジュアリー感が上がってますもんね。このほんのちょっとのさじ加減で、写真の印象は変わるものなんですよ。

例えば、被写体が7寸皿(21cm)の場合だと、3mmじゃ足りないでしょうね。被写体の大きさにより、上げる高さも変えなきゃいけません。その場合でも、ほんのちょっとリッチにしちゃえば良いんですから、その感じを覚えておいてください。(上げすぎると違和感が出ますから、控えめにね)

で、すっかり忘れていましたが、2019年にも同じ豆皿で、真ふかんでもやってる記事がありました。(なにしろ4000近い記事書いたから、忘れちゃってること多し)

あらためて自分でも読んでみましたが、真ふかんだと3mmじゃ足りなく、もっとあげた方が良さそうですね。アングルによっても、ドロップシャドーの塩梅は調整しなきゃいということもわかりました。つまり、どのくらいの厚みのものをかますかは、あなたの裁量にかかっている といえるでしょう。(ここで厚みを覚えても無駄かも..)

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「白の感受性」を高める稽古


本題にいくまえにくだらない話を一つ。

昨日の深夜、テレビでウインブルドン男子準々決勝がLIVEでやっていたので、ついちら〜とみていたら、どうやらナダルが脇腹を痛めていて、アメリカの若手フリッツ相手に圧倒的不利な状況な場面が映し出されておりました。(3セット目)さすがにナダルといえど、この試合は厳しいかな、、となんとなく見続けてしまいました。3セット目はフィリツがとり、脇腹を痛めていたナダルは、いつ負けてもおかしくない戦いが続きます。しかし、ナダルが4セット目を奪取。セットカウント2-2になり、ここまでくると、この先を見ないわけにはいかないわけでして、当然そのままTVを見続けます。5セット目はゲームカウント6-6までもつれ込み、タイブブレイク勝負となりました。

そして結局、タイブブレイクを制したのはナダル。。

ぜんぜん本調子でもないのに負けそうな試合に勝つ。しかも強い相手に、って、鋼のメンタル。BIG4ってみんなこうなのか?とにかく凄まじい試合だったなぁ。。日本人からこのクラスの人が出てくることがあるのかどうか?って愚問かな。(しかもこの試合、まだ準々決勝だったんだよねぇ..)

試合時間は4時間21分だそう。試合の終わった頃には、窓の外が明るくなっている始末。。
というわけで、今日はものすごーーーい寝不足なんです。。。

ところで、今季のウィンブルドンは入場制限なしで開催されており、マスクしてる人は一人も見かけませんでした。

日本も早くイギリスを見習えよぉ〜。屋外でのマスク禁止!とか強くいえよぉ。安全安心第一とかいってるから円安一人負け(ルーブルから見ても)になってしまうんだよぉ。これは完全に政治のミスリードだと私はおもいます。(感染者数は何やっても増えるときは増えるんだから..)

くだらない話は以上、(愚痴だから読まんほうがええです)

さて、今日の本題。いつものセットが組まれています。
白ケント紙 を背景に 白いデスマスク を撮りました。
背景紙とデスマスクは「白」ですが、この白っていっても同じではないんですよぉ。

まずはRAW現像時に、デスマスクの左頬あたりで「ホワイト」を設定しました。スポイトで指定した場所のRGBの数字を同じに揃えるコマンドです。(画像処理アプリなら大抵ついてる機能)

すると、背景の色が黄ばんでいるようにみえます。まぁ、もともと、白ケント紙は赤ぽい白の印象がありますが、実際はここまでは黄ばんでいません。

次に、背景の白で「ホワイト」を設定。見た目の印象的にいえば、デスマスクの白はこっちの方が近いかな。
私は白を少し青くする方が好みです。色温度を調整し、Bよりも青くしてみました。
見た印象としてはこれが一番しっくりくるかな。

RGBの数字をぴったり合わせる「ホワイト」は、ちょっと生成りっぽく見えます。印刷したら、さらに黄色くなっちゃうことが多いです。

なので、
冴えた白にしたいなら、少しだけ「青みがかった白」にする のが良いとおもいます。

今度は、同じデスマスクを屋外の日陰に置いて、WB=晴天(デイライト)で撮ってみました。(無調整)

いつもだったら、ただの「白」と判断しちゃう写真でしょう。でも今日は、白の話をしているせいので「青みがかった白」ということがよくわかるでしょ?(白という言葉の固定観念だけで脳が処理しているため、そこまでちゃんとには見ていない)

今度は日向に置いてみました。
日陰より、青くはありませんよねぇ。もしかして、これが真っ白なのか!?

はいはい、というわけでおさらい。

デスマスクの左頬の値を抽出した色をフォトショ塗ってみたものを並べてみました。白といっても、それぞれ全然違うでしょ?

実はですね〜、RGBが揃ってる白は「A」だけ!
さらにいうと、B〜Eは全て青(B)が多い「白」なんですぅ〜。

ね?RGB揃えると、少し黄色い印象になるって意味、感じていただけましたかね?(RGBの数字が揃ってるのがエラいと思ってる人!そうじゃないと私は思います)

この結果から、そもそもこのデスマスクの素材は「青っぽい白」であることが推察されます。(でも多分そう)
つまり、スポイトで白(RGB揃い)を合わせちゃうと、本物の色から遠ざかるんですね。

最後に、ちょっと試してみますね。

これは、とある作陶の先生が作ったちゃんとした「白磁器」。
あなたはどんな白にみえますか?

正解は「シアンがかった白」。RGBでいうと、Rが少ない白。なんとなく、見えたんじゃないですかね?

ちなみに、高級な白磁はシアンぽいもの多いようにもおもいます。
だから、これをスポイトでRGB合わせちゃうと、台無しになっちゃいます。
※試しに台無しにしてみるとこぉ!

「チャート写し込むと大丈夫じゃん!」って考えていませんか?それねぇ、ほとんど意味ありませんから。

なぜなら白の偏りは数値の差が微細すぎるので、チャートでホワイト出しても、ほぼ合いません。その場でちゃんと見て、その白の印象を覚えるしかないとおもいます。(白磁撮影で経験済み..)

今日の話をまともに読んだ方は、白に対しての感受性が高まったとおもいます。

確かめたいなら、街に走っている「白い車」の塗装をみてください。白といってもいろんな白が見えてきますから。安い白、高級な白、、流行りの白、、、メーカーによっても違いますからね。
それに、日陰と日向、早朝や夕方、光の色によっても見えかたが変わってきますから。

白い車をよく見ることを繰り返すことで、知らぬうちに、あなたの白の感受性が高まります。ホント、ホント。

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