中判カメラの90mm（6×7標準レンズ）を35mmカメラにつけると、ど〜なるのか？

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お客様よりこのようなメールをいただきました。この後、さらにメールがきまして、このお客様は勘違いされてたことをご自分でお気づきになり、自己解決されたのですが、このような勘違いをされてるかたが結構多いように感じておりますので、今日のブログ記事で私なりのご説明をしたいとおもいます。

まずはフツーにズミクロン-R90mmをNikon D800Eにつけてみます。。。ん？これはフツーではないのか？？いやいやいや、、35mm用のレンズをつけてるのでフツーということにしましょう。。（このライカ・ズミクロン-R90mmはNikonマウントに改造されております → 詳しくはコチラ！）

そして、もう一つ、、マウントアダプターを介して、中判カメラのペンタックス67用レンズ、SMC PENTAX６７90mm/F2.8をD800Eにつけます。

このレンズ、67につけると標準レンズよりちょっとワイドの画角になります。（35mm換算すると44mm相当）。←実はこれが勘違いの落とし穴なんです！35mmカメラこのレンズ（90mm）を中判カメラ（ペンタ67）で使うと、35mmカメラで44mmくらいのレンズをつけたときの画角になりますよ〜。ってことなんです。（35mmカメラがスタンダードという考え方・・）

ま、とにかく35mm判カメラD800Eで、両方撮ってみることにしましょう。もちろんポジション変えずに、同じものを撮ってみます。（三脚固定・レンズ付け替えのみ）

ライカ・ズミクロン-R90mm/F2.0（35mm用レンズ）

SMC ペンタックス67 90mm/F2.8（6×7用レンズ）

懸命な読者の皆さんは、答えを予想できていましたね！？中判レンズの90mmと35mmレンズの90mmでは画角は変わりません。（両方開放で撮っていますが、ズミクロンがF2に対して、ペンタックス６７がF2.8と、ひと絞り違うのでボケが違いますが、、）

ということで、タイトルの結論としては、90mmレンズは、67で使う分には標準レンズですが、35mmで使うと望遠レンズになる！ということですかねぇ・・。

さらに応用編として、こんなこともしてみました。

大判カメラ4×5（しのご）のレンズ75mm（4×5では超広角レンズ）に、、、、、

Nikonの接写リング（一番薄いヤツ）を黒テープで無理矢理固定して、、、、

D800Eにつけてみました。（←無茶するなぁ・・・）レンズの後玉の径と接写リングの径がピッタンコ！お互いNikon製だからなんですかねぇ？ん？NikonのカメラにNikonのレンズがついているんだから、この組み合わせが一番正しいのかも・・・。（←な、わけないけど・・）

ともあれ、先ほどと同じやり方で撮ってみましょう。

Nikkor-SW 75mmF4.5（大判カメラ用・超広角レンズ）

本来であれば、4×5の90mmを用意できれば良かったんですが、あいにく持ち合わせがなくて75mmと微妙に焦点距離が違うレンズの比較となってしまいました・・・。

この75mmは4×5で使うと35mm換算21mm相当と、超ワイドレンズなんですが35mmで使うと望遠レンズの類になります。

今回の話、こんなんで分かりましたかねえ？とにかく焦点距離が何ミリかというのは、絶対値であることを覚えておいてくださいね。

PENTAX67 ⇒ ニコンF マウントアダプター（三脚座付）
↑あいにくただいま売切れ中・・ちょっと待ってね・・。

PENTAX67 ⇒ EOS マウントアダプター

ハッセルブラッドレンズ＞ニコンF マウントアダプター（三脚座付）

ハッセルブラッドレンズ＞EOSマウントアダプター（三脚座付）

【追記】ちなみにNikkor-SW 75mmF4.5をこのやり方でつけても、ピント調整はできません。だって、ヘリコイドないし固定ピンです。だいたい2.5m〜3mくらいに合います。