見おろしアングルブツ撮りの床面反射は不可避 → 2枚合成で解決!って話



先日買った、例の愛しき時計白背景 で撮ってみました。


これでも良いと思う人は、良いとしてください。しかし、プロ的にはかなり許せません。
なぜならば、肝心の文字盤が”白ちゃけている” からです。肝心要の文字盤がよくない状態というのは、やはり如何なものかと。


“白ちゃけている”のは、どこかの白が写りこんでいるため。白ちゃけを回避するためには、まずはそれがどこなのかを探します。

で、皆さんは、まずは左のレフ板が怪しいと考えて、左レフ板をどかしちゃったりするのではないでしょうか?


でもね、よーく考えてみてください。今回は 見おろしアングル (斜ふかん)の撮影なのですよ。。


それでは、正解を示します。
「入射角・反射角」の行き先は、時計すぐ前方の床面から、左奥床面のあたりです。したがって、左レフは白写りに関係はしておらず、どかす必要はありませんでした。


白反射を回避するには、この位置に「黒紙を敷く」というのが正しい対処法です。
ん?でも、ちょっと待ってください。ここに黒を置敷いちゃうと写真にインしちゃうじゃないですかぁ。。

そーなんです! つまり、
このアングルで白背景にしたきゃ、1発じゃ撮れない! ってことなんですわ。(反射の角度は物理現象だから避けられない)


だから、2枚合成が必須 ということになっちゃいます。

そんなわけで、文字盤のために黒紙を敷いて「反射なしカット」も撮ることにしましょう。(カメラ・被写体は一切動かしてはいけない)


先の「白背景まま写真」「黒写し込み写真」を、Photoshopのレイヤーで重ねます。
文字盤部を「選択」し「マスク」で抜いちゃうわけです。(マスクの黒が抜けて、そこだけ下レイヤーが見える)
ちなみに今回の「選択」の方法は「パス」を使い文字盤を楕円状に切りました。(ブラシツールでマスクを直接「黒を塗る」という方法もアリ)


概略を図にすると、こーゆーこと。


はい、これが今日の完成品。黒の文字盤の黒が締まって、かっこよさが倍増しちゃっているでしょ?そして、最初の白ちゃけたのがダメってこともおわかりいただけたとおもいます。

見おろししアングル(斜ふかん)の撮影では、ブツ近くの白床面が反射することがよくあります。ガラスやアクリルで透けたパーツがある被写体では今回のように困ることになります。白背景イキでの解決策は、「2枚合成」しかないということでしょう。

慣れてない人は反射しているところを探して悩んで、結果、時間を費やする、、、、というドロ沼にはまりがちです。はやいとこ「1発じゃできない」ということを理解し、2枚合成作戦に切り替えるのが得策だとおもいます。
※今回の完成写真は、仕事撮影でもないので「反射の説明」ができれば良しとした、そこそこ写真です。完璧を目指すには、私がドロ沼にはまりそうだったので、追うのはやめときました。(もちろん、言いわけです..)

↑ 今回は「手作りユポDF」を使用しています

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)



shop-top



nomi

new-blog

【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: LEDライト機材, photoshop・captureonepro・premierepro教室(ちょっこと上級者向け), 【ブツ撮りの基本】(EC事業者様必見!), プロ用LED照明機材, 商品撮影初心者向けLED パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください