商品撮影で最初に取り組むべき課題は「被写体を美しく配置すること」かもしれない



商品撮影いわゆる「ブツ撮り」では、被写体に合わせた適切なライティングが求められます。しかし、それ以前に、最初に取り組む課題べき課題は、美しく被写体を配置すること ではないかと考え始めました。

単体被写体でも、置く位置や角度によって見え方が変わってきますからね。プロである私は慣れていることもあり、何も考えずに被写体を置きます。ですが、本当に何も考えていないわけではなく、長年の経験により適切な配置が魂にインプットされており、結果、何も考えずに..となるわけです。

そもそもビギナーの方々には、そのインプットがないわけですから、ブツの配置じたい難しいことなのかもしれません。しかしながら、すぐすぐ会得できるようなものでありません。そのつど被写体に対峙し「商品の特徴説明に必要な角度」かつ「美しく見える角度」を考えるということを繰り返す しかないとおもいます。
※初心者にとって「置くこと」がむつかしいということに、ようやく気がつくことができました。



我々プロにとって「単体商品の配置」だったら、さほど難しいものではありません。しかし、例えば「同梱物商品写真」などは、複数の被写体を配置しなければいけませんから、実はプロでも難しいものなのです。(正しくは時間がかかって面倒くさい)
弊社商品ページの「同梱物写真」では、それだけに時間をかけられないので、そこそこの配置でサラッと終わらせてしまいます。(クライアントが自分だからね..)

ところが依頼商品撮影の場合は、そこそこの配置というわけにはいきません。(プロですからね..)
上写真の「真ふかん」からの同梱物写真は、微調整を繰り返しリテイクを15回繰り返して、やっとOKにしたカット。(30分はかかった..)

縦横まっすぐ系の複数被写体の配置を、正しく美しくおこなうには本当にたいへんで、とにかく「妥協しない強靭な根気」が必要です。まっすぐ整列の他に、配置具合の正解はないので、やりながら自分で導き出す必要もあります。撮影→PC画面確認→撮影→PC画面確認の繰り返しで、mmの狂いどころか、0.1mmの狂いも気持ち悪くおもえます。(ブツを動かしてくれるアシスタントがいれば、もっと早く決まるんでしょうけどねぇ)

このGIFが動かない場合は、画像をクリックしてください

それでは、私中居の配置調整の葛藤の一部始終をGIFアニメーションにまとめましたので、ごらんください。(ちょっぴり動かすだけという地道な作業が分かります)



比較していただくために、T01とT15を並べてみました。
比べてみると、T15が正しく美しい配置であることが分かるとおもいます。

ほんのちょっとのことを極めると、写真の「クオリティ」が上がることおわかりでしょうか?

そもそもなんですけど、私中居は本来はこーゆー細かい作業は苦手中の苦手。まぁ、それをプロとしての根性を発揮し、時間をかけて根気強く鍛錬した結果、T15写真を得ることができたというわけです。(正解イメージは理解していましたので、あとは根気あるのみです)

逆をいえば、初心者の皆様でも「強靭な根気」さえあれば、美しい配置も不可能ではないと…おもいます。(責任は持たんけど…)
※かつてのアシスタントの修行は、このような妥協なき根気を養うものが多かった。「髪の毛一本右へ」という指示、まじでありましたから。。

あかーん!!こんな記事書いていても商品はなーんも売れん!!!できればショップも見ていっておくんなまし。↓

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ワイのOM-1をみせびらかしたるでぇ〜




えーーと、なにひとつウソはついておりません。だって本物のOM-1ですもん。
いやむしろ、こっちの方が本物かもしれません。

先ごろ売り出されたOM-1を、さっき初めてネットで見ましたけど、
思ってたより全然OM-1じゃないじゃーん! です。皆もそー思わないのかな?だって、微塵もOM-1の要素を感じないですし、、(しかし、誰も”米谷さんに悪い”と思わんかったのかねぇ..)



よって、わざわざOM-1という名にしなくても良かったとおもいます。(miniやチンクエチェントはちゃんと血筋を引き継いでるじゃんよー)


で、今日はいつもより少し凝ったセット。本格的なブームとディフュザー枠を使いました。
上からDF枠のユポ面光源、下から 秘伝のレフ板 と、上下で挟むイメージのライティングです。


ポイントは、カメラアングルが俯角45°で、ブツも45°に傾けてるってことかな。つまり、ど正面から撮ってるってことになります。ナナメのアクリルキューブ は東急ハンズ渋谷店で買いました..)

※ちなみにこのOM-1はワイが小6の時、初めて所有したカメラなんやで。

50cmソフトボックス(E26ソケット一体型折畳式)

 高演色LED電球 Sh50Pro-S

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見おろしアングルブツ撮りの床面反射は不可避 → 2枚合成で解決!って話



先日買った、例の愛しき時計白背景 で撮ってみました。


これでも良いと思う人は、良いとしてください。しかし、プロ的にはかなり許せません。
なぜならば、肝心の文字盤が”白ちゃけている” からです。肝心要の文字盤がよくない状態というのは、やはり如何なものかと。


“白ちゃけている”のは、どこかの白が写りこんでいるため。白ちゃけを回避するためには、まずはそれがどこなのかを探します。

で、皆さんは、まずは左のレフ板が怪しいと考えて、左レフ板をどかしちゃったりするのではないでしょうか?


でもね、よーく考えてみてください。今回は 見おろしアングル (斜ふかん)の撮影なのですよ。。


それでは、正解を示します。
「入射角・反射角」の行き先は、時計すぐ前方の床面から、左奥床面のあたりです。したがって、左レフは白写りに関係はしておらず、どかす必要はありませんでした。


白反射を回避するには、この位置に「黒紙を敷く」というのが正しい対処法です。
ん?でも、ちょっと待ってください。ここに黒を置敷いちゃうと写真にインしちゃうじゃないですかぁ。。

そーなんです! つまり、
このアングルで白背景にしたきゃ、1発じゃ撮れない! ってことなんですわ。(反射の角度は物理現象だから避けられない)


だから、2枚合成が必須 ということになっちゃいます。

そんなわけで、文字盤のために黒紙を敷いて「反射なしカット」も撮ることにしましょう。(カメラ・被写体は一切動かしてはいけない)


先の「白背景まま写真」「黒写し込み写真」を、Photoshopのレイヤーで重ねます。
文字盤部を「選択」し「マスク」で抜いちゃうわけです。(マスクの黒が抜けて、そこだけ下レイヤーが見える)
ちなみに今回の「選択」の方法は「パス」を使い文字盤を楕円状に切りました。(ブラシツールでマスクを直接「黒を塗る」という方法もアリ)


概略を図にすると、こーゆーこと。


はい、これが今日の完成品。黒の文字盤の黒が締まって、かっこよさが倍増しちゃっているでしょ?そして、最初の白ちゃけたのがダメってこともおわかりいただけたとおもいます。

見おろししアングル(斜ふかん)の撮影では、ブツ近くの白床面が反射することがよくあります。ガラスやアクリルで透けたパーツがある被写体では今回のように困ることになります。白背景イキでの解決策は、「2枚合成」しかないということでしょう。

慣れてない人は反射しているところを探して悩んで、結果、時間を費やする、、、、というドロ沼にはまりがちです。はやいとこ「1発じゃできない」ということを理解し、2枚合成作戦に切り替えるのが得策だとおもいます。
※今回の完成写真は、仕事撮影でもないので「反射の説明」ができれば良しとした、そこそこ写真です。完璧を目指すには、私がドロ沼にはまりそうだったので、追うのはやめときました。(もちろん、言いわけです..)

↑ 今回は「手作りユポDF」を使用しています

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)



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