最適な光源を探る。意外と知らない蛍光灯光源のワナ。



$デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画

通販の商品写真やオークションの写真が、キレイか汚いか、、で、
モノの売れ行きが全く違うことは、皆さんもお気づきになっているかと思います。


だから、デジカメを買ったのは良いけど、照明道具が分からなくて、
カメラ量販店の照明売場を彷徨ったり、ネットを彷徨っている人も少なく無いでしょう。

現代(2011年)では、照明機材はいったい何を選べばベストなのか?

「絞り」や「シャータースピード」って何?
という難しいことがおキライな初心者のかた用に考えていきますね。


現代における・・いや、未来に向けた
スマートな初心者商品写真の照明機材ベストチョイスを導きだしていきます。(断言!)

では、光源についてですが、どんなものを選べば良いのでしょうか?

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■ストロボ(フラッシュ)
$デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画

プロやハイアマチュアはストロボ(フラッシュ)という照明を良く使います。
慣れている人はとても便利ですが、瞬間光なのでビギナーにとって、超難解です。
【即、選択肢から外れました!】

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■電球(タングステンライト)
デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画

エジソンが発明した電球という仕組みの照明はどうでしょうか?
写真は昔からプロがよく使っている大光量の電球です。
確かに明るいです。しかし、ものすごく熱いです。。(写真は500W型)
まるで電気ストーブです。


点いているときや、その直後は触ると火傷をするので、とても危険です。
夏場はコレを使うと、部屋の温度が一気に上昇して汗だくです。
電気もいっぱい使います。エコじゃない上に電気代もかかります。
汗だくなので、クーラーも全開になり、さらに電気代もかかります。(悪循環ですね?)

そして落とすと簡単に割れてしまいます。
割れたら、ガラスの破片で危ないです。
【現代に合ってないし、初心者が使うのは危険・・選択肢から外れました!】

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■蛍光灯(撮影用とされるもの)
デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画

では、ちまたで撮影用照明としてよく売られている「撮影用蛍光灯」はどうでしょう。
そこそこ明るいです。デイライトタイプ(5500K等と標記されている)は色はキレイです。
しかし・・・あまり知られていないことですが、
これには、ちょっとしたワナがあったのです。。


今回の本題!
「撮影用蛍光灯ライト32W スパイラルタイプ」を使って検証撮影をしてみました。


撮影の設定を、初心者的には標準のカメラ設定(なるべく自動)で検証してみます。
※オートフォーカス・プログラムオート・オートホワイトバランス(AWB)・ストロボ発光禁止

$デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画

上の写真をよく見比べてみてください!
(特にグレーチャート部にご注目!)
1枚1枚、「色」と「明るさ」が違うことが分かりますか?


実はこれは6回続けて、シャッターを押しただけなのです。
これはねつ造じゃありません。事実です。(画像処理上で色は変えていない、一定した条件下の写真です)
あまり知られていないことですが、蛍光灯光源ではよくおこる現象なのです。

では、どうしてこうなるのでしょうか?

====ココは知りたい人だけ読んで下さい(飛ばしても良い)====
電気の話で50Hzとか、60Hzとかという数字を見たことがあるとはおもうのですが、
電気には周波数というのがあり、
その波に影響される放電管(蛍光灯)は一秒間に50回(西日本では60回)にチラチラしています。

カメラがコントロールする「シャッタースピード(自動)」では、
その隙間に入ることがあり「色」や「明るさ」が安定しないのです。
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光が目に見えて危険も少なく、
簡単に写真を写すことはできますが、
蛍光灯光源は「色」や「明るさ」が安定しないことは、知っておいてください。

※カメラ任せの自動(プログラムオート)の場合です。蛍光灯を制するのには少し知識が必要。

■LED電球(撮影用に適したものをチョイス)
デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画

では、最近、話題のLED電球の光源ではどうなるでしょうか?
同じ条件でシャッターを6回押してみました。
※同じくオートフォーカス・プログラムオート・オートホワイトバランス(AWB)・ストロボ発光禁止

$デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画

どうでしょう。今回実験に使用したLED電球(家庭用に近いもの)では「色」と「明るさ」に違いは見られません。念の為にいいますが、撮影条件は蛍光灯時と全く同じ条件です。
これは、初心者用商品撮影に使えますよね!



で、蛍光灯が初心者用光源として向いていない理由は、色だけのことではありません。
蛍光灯とても壊れやすいのも欠点です。(撮影用蛍光灯って安くないですからね・・)


プロである私は、このスパイラル蛍光灯を何個壊したことか・・・・。
壊れると本当に腹が立ちます。(自分が悪いのだが・・・)
デイライト蛍光灯が、出回りだしたときは1本5000円ほどしましたからねぇ・・・。

結論は、蛍光灯光源は「ビギナーには向いていない!」と私は主張します。

【Tips!】蛍光灯光源も全く、使えないということではありません。
初心者に不向きという結論です。プロは蛍光灯光源の撮影で、そのちらつきの原理を知っているので回避策を考えて撮影をしています。(詳しい方法は少し難しいので、ココではいいません)
そこそこ明るい光量とその光質は、プロ向きの光源といえるかも・・。




かたや、LED電球落としても簡単には壊れません。
ガラスも使っていないので、危なく無いです。
しかも、LED素子自体は熱くもありません。

で、安定デイライト・・。

LED照明って、、何か悪いところありますか?

というワケで、光源をLEDと決めて、今後、初心者向けの照明機材をまじめに考えていきます。
よろしくおねがいします。

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