使える撮影機材講座:Eye-Fi ProX2>アドホック接続> iPad


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※本記事は、この話に興味の無い方は、頭が痛くなるので読まない方が良いかもです。多少のネットワークの知識も必要です。

1ヶ月前から、Eye-FiProX2という通信カードを使って、直接(adhoc)iPadに接続し、仕事でプレビュー用に使っています。これはかなり便利です。ノートを現場にもっていかなくていいので、機材の軽量化にもなりました。

以前から、Nikonのワイヤレストランスミッター(WT-4)を使って、MacBookにワイヤレス転送していました。この機材は高価で大きくて扱いにくい。
その上、バッテリーの消費が、激しく1時間程でバッテリーを交換しなければない不便さがありました。

で、1年程前に、同、Eye-Fi Shareというカードを、直接(アドホック)接続できるものだと思い込んで購入したのですが、アクセスポイント(AP)を介さないと、転送できないことがわかりました。(惜しい!)
今年になって発売された「Eye-Fi ProX2」はアドホック接続ができるカードという、売り文句だったので、iPadを買ったのを機に、思い切って購入。

まずは、MacBookへの転送を試みました。1日くらいあれこれ試して、どうにかMacがFTPサーバになり、アドホックで繋がりました。

次にiPadにどう転送しようか悩んでいたところに、ShutterSnitchというアプリがあることを知り、900円で購入。イケるかどうか、分からないままの勘買いです。
ネットで、iPad ShutterSnitch アドホック を徹底的に検索した結果、iPadでは、アドホック接続ができないことが多く書かれていました。

2回もEye-Fiを買ったのですから、どうしてもiPadに直接繋ぎたい!という欲求で、
3日間あれこれ試してみました。(凄く悩みました・・)

そこから、iPadの問題点が分かってきました。
コンピュータでできて、iPadにはできないこと、

それは、iPadは、自らネットワークを作り出せない!

ということだったのです。

つまり、iPadは飛んでる無線ネットワークを拾うことはできますが、自分でネットワークを作れない仕様になっていたのです。
ということは、無線ネットワークを外部から作ってあげれば可能なのでは(しかも、PCなしで!)と思い、何かそのような役割をする小さな機器がないものか、、、と考えているときに、
Eye-Fi Shaerのときに、仕方なく買った小さな無線ルーター(PCL MZK-MF150)が、ウチにあることを思い出しました。

ラッキーだったのは、MZK-MF150にはコンバーターモード(無線機能をもたないPCに接続して、無線LAN機能をもたせる子機のような使い方)が、ついていたことです。
この機能によりEye-FiProX2とiPadで、アドホック接続ができてしまったのです。(4日もかかりました)

あとは、DC3.3Vの確保ですが、リチウム電池のCR123A(3.0V)に繋いでみたら、ちゃんと駆動しました。これで外でも、ネットワークを作成できるようになったのです。

【Eye-FiProX2とiPadを、Adhoc接続させるのに必要なもの】
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接続の方法は、
(1)MZK-MF150(あらかじめ設定が必要)をコンバーターモードにし、電源を入れてネットワークを作る。
(2)iPadのWi-Fiで、その電波を捕まえる。
(3)ShutterSnitchを起動させ、最新コレクションを開く。
(4)Eye-FiProX2を入れたカメラで、写真を撮る。
(5)最初の一枚は、少し時間がかかることもある。一枚転送してきたら、MZK-MF150の電源を切る。
(6)このとき、カメラとiPadは、アドホック接続状態になるので、カメラの電源が入っている限り接続が続く。(カメラの電源が切れても、他の自動接続のWi-Fiが無ければ、しばらく接続できる)


とまぁ、このルータが、着火役を担うわけです。継続的に電源をいれておく必要はありません。
少々卑怯感はありますが、純粋なるアドホック接続であることは確かです。
Twitterの投稿時に、リアルタイム写真をつける時などは、重宝しますよ。

で、どれくらいの速度で転送できるかの検証動画を貼付けます。
NikonD3の1スロットをRAW保存、2スロットにCFアダプタ+Eye-FiProX2でJPG保存(MサイズFine)
プレビュー用データのみをiPadに飛ばして使っています。



どうでしょう、IEEE802.11nですから、結構早いですよね。
プロの現場でも、プレビュー用としては十分使えるスピードです。

普段はGF1にEye-Fi ProX2を入れて、iPadと一緒に持ち歩いています。
あ、MZK-MF150と電池も合わせてですがね・・
※このルータを買ったら、すぐに簡単にAdhoc接続できる、、とは思わないで下さい。Eye-Fiの設定・ルータの設定、iPadのWi-Fi設定・ShutterSntch設定が、かなり複雑です。
※iPad Wi-fiモデルでは、ShutterSnitchのEye-Fi設定が、できない可能性があります。試したことがないので、分かりません。


 

ShutterSnitch App

カテゴリ: 写真/ビデオ

価格: ¥2,000

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