【カメラお作法! 】マニュアルレンズの正しいしまい方



プロカメラマンの皆さんだったらこれは常識な話ですが、アマチュアの方は意外と知らないみたいですから。あえて記事にします。(しかも、こんなこと教えてるブログは他に見当たらなかったし・・・)

マニュアルレンズを、どーやっておいておくのが正しいのでしょうか?なるべくレンズに負担をかけないようにする方法です。撮影時以外のレンズのデフォルト状態は何が好ましいのか?ということ。(保管や持ち運ぶときも含めて・・)


【最適な絞り値】

トップ写真では絞りがF16まで絞られています。この状態のままだと、絞り羽根に負担がかかります。
ですから・・・。


絞り羽根に負担をかけないようにするには開放状態にするのが好ましいです!


ニコンの絞りリングが付いているAFレンズは、最大絞りでオートが効くようになっていますが、使わないときにはロックを外して開放にしておく方が好ましいです。(絞りリングの付いていないAFレンズのことは知らない・・・)使うときにいちいち最大絞りにしてロックかけなきゃいけないけど,レンズの健康のことを考えるとやはり開放状態で保管しておきたいものです。


【最適なフォーカスリング位置】


次にフォーカスリングの位置はどこが良いのでしょう?

写真のズミクロン90mmは最短距離の0.7mになっています。つまり一番レンズが長くなっている状態。。この状態でしまうのは最悪です。なぜなら押される力が加わると、ヘリコイドに負担がかかり、ヘリコイドの故障の原因になります。


無限大(∞)にすると一番レンズが短くなります。押される力が加わってもヘリコイドはこれ以上回りませんから、ヘリコイドの負担がかかることはありません。

しまうときは、フォーカスリングを無限大(∞)にするのが必須です!

インナーフォーカス以外のAFレンズでも同じことがいえます。つまり、伸び縮みするレンズは無限大でしまいましょう!です。


 マニュアルレンズを大切に使うためのお作法【まとめ】

①「絞り」は「開放」でしまうこと。
②「フォーカス」は「無限大」でしまうこと。

これをやるかやらないかでレンズの負担は確実に変わります。知ってて損はないでしょ??







番外編【4X5や8×10のレンズの正しいしまいかた】



アマチュアの皆さんは、あまり馴染みが無いとおもいますが、これは大型カメラ(4X5)のレンズです。このタイプのレンズはレンズ内にシャッターが組み込まれています。

このレンズのしまい方もお作法がございますので、昔のプロのかたでしたら常識かもしれない話ですが、今の若い人たちは知らないかもしれないので、ついでにお教えします。


①絞りは開放=絞り負担が少ない
②シャッタースピードはB(バルブ)=コレがシャッターに一番負担が少ない
③シャッターを閉じる
④シャッターを切る=シャッターチャージしているとシャッターのバネがのびてしまう



いちお、これも有益な情報だとおもうのですが・・・・。(使わない人には関係ない話・・・)




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