いい写真が撮りたい人へ【第五回:テキトー力を鍛えろ!その前に伝えたい明確なテーマと綿密な下準備が必要だけどね…】


私は常々良い写真を撮るには、テキトー力(てきとーりょく)が重要だと考えています。

てき‐とう【適当】‐タウ〘名•形動〙スル

(1)ある条件•目的•要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。「工場の建設に—な土地」「この仕事に—する人材」

(2)程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。「調味料を—に加える」「一日の—な仕事量」

(3)やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。「客を—にあしらう」「—な返事でごまかす」

で、今回のカタカナで書く「テキトー」とは3番のことでしょう。

不思議なもんで、写真ってきっちり真面目に撮るとつまんないもんになりがちです。
だからといって、全部がテキトーだと適当どころか、何がなんだか分からないもの(支離滅裂なもの)になってしまいます。
テキトー力を遺憾なく発揮するには、伝えたい明解なテーマを持つことと、それに応じた綿密な準備が下支えとなります。

伝えたいテーマは明確に持つ!

大人になった今のアナタの薄汚れた感性では、ぐじゅぐじゅした抜けの悪いテーマしか思いつかないでしょう。
だから、アナタが伝えたいことを小学生時代のアナタが考えたらどんなテーマにするか、、思い出してください。きっと簡単な言葉一言を思いつくと思います。その簡単な一言が重要なのです。

テキトー力を遺憾なく発揮させるための下準備

①伝えたいテーマに合わせた機材を選ぶ
②撮影方法を選ぶ
③伝えたいテーマを惹きたてる光を考える(普段からね)

①テキトー力を鍛えるための機材選び、と下準備。(私的独断と偏見です)
・ズームレンズは使わない。=迷いが生じ邪心がおこる。→いさぎわるい写真になる(抜けの悪い写真になる)

・持参レンズは好きな単焦点レンズ1本。=迷いが生じ邪心がおこる。→好きなレンズが分からなければ標準の50mmを持っていきましょう。(APS-Cでも50mmでいいです)

・オートフォーカスはつかわない。(なるべく機械に頼らない・・ピントくらい外したっていいじゃん・・←このテキトーさがミソ)

・露出補正くらい覚えておく

・あ!と思ったら、なるべく速くシャッターを押せるように鍛えておく。=【ココ重要!】構えてからシャッター押すのがトロい人は大抵写真がヘタです・・。ピントや露出のことを考えてるヒマがあったらまずは押す!だって、アッと思ったときにアナタの魂を揺るがす事件が起こっているのですから、0.01秒でも早く押したほうが鮮度が落ちないでしょ?0.01秒でも早く押せる訓練をしてください。

②例えば、手持ち撮影?三脚に固定するのか?そのテーマを伝える場合、どっちのほうが効果的なのか真剣に考えてください。
大抵の場合、三脚もっていくのが面倒だからという理由で手持ちを選んでるとおもいます。楽して良い写真を撮ろうなんて、虫が良すぎますから・・。真面目にアナタが目指す良い写真を撮るにはどっちのほうがいいか??で選んでくださいね。

③被写体に光があたってモノが見えてるわけですから、光の方向や質のことを普段から見れるように鍛えてください。
どっちから光があるほうが効果的か?正解はないですがアナタの感性で選んでください。
こっちから見たほうが光がいいのか?あっちから見たほうが光がいいのか?(そんなこと考えたこともなかったでしょ?)背景なんより、よっぽど重要ですからね。(背景は成りゆきでいーです。光を見るほうが先!)

・・・・と、準備はこんなもんです。あとはアナタのテキトー力を遺憾なく発揮するだけです。。


眠くなりそうな座学はこれくらいにして、

今日、光が良かったので夏の終わりに「夏・暑い〜(こんなニュアンスのテーマ)」を撮りにいくことにしました(まだまだあづいしね;;)。
渋谷に行き、お腹がすいていたので餃子の王将で「チャーハン定食」を食し、そのままスクランブル交差点の雑沓を撮りました。
(写真撮るついでじゃなく、王将が食べたかった、、、ついでに撮影っというのが本心・・・←テキトー感あり・・)













↑すべての写真はクリックすると幅2400pxのバカでかい写真がみれますのよ。

かなりテキトーに撮りました。現場にいたのは10分もいなかったと思いますしねぇ〜。(テキトーだなぁ・・)
でも、渋谷のスクランブル交差点が夏であることは伝わってるのでは・・?と勝手に思っています。

ニコンD800Eにズミクロン-R50mmをつけて全て開放(f2.0)で撮っています。(それだけしか持っていってない)どーやってライカ-Rレンズをつけてるかはコチラ!
ピントはどうしたかというと、レンズの数字をみて2〜3mのところで固定です。だって、こんなにいっぱい人がいるところだったら、誰かにピンくるでしょ?それにズミクロン-R50mmのピントを外したらどーなるかくらいは頭に入ってますし、夕方の光のいいし、、間違いなく成り立つという計算はありました。計算があるからテキトーに撮れるんですよ。。

さらにテキトーなのは、コレ全部首からぶら下げてノーファインダーで押してるだけですから、、、(大体どの辺りが写っているか、、は把握してますけどね・・)
とにかくライカレンズの力に随分助けられていますよね。。。。(卑怯だけど、結果勝負ですから・・)

フィルムじゃなしお金かかんないので、テキトーに色々試して良いの撮れてたらラッキーで良いんじゃないですかね?
それくらいテキトーに写真を楽しみましょうよ!


【今回の結論】
伝えたいテーマだけを決めて、テキトー力を鍛えよ!(下準備のうえ、計算も必要だけど・・修行しましょう)
したら、写真がかなり上手になるかもよ!


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One Response to いい写真が撮りたい人へ【第五回:テキトー力を鍛えろ!その前に伝えたい明確なテーマと綿密な下準備が必要だけどね…】

  1. 名無しさん のコメント:

    毎回コツというか写真を取る際の心持ちなどとても参考になります…!今後の更新も楽しみにしております

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