商品撮影ライティングの基本はトップライト!ってことを理解させてみせます



本日の記事は、表題どおりの内容で、私自身にいいきかせたものです。美しい光の撮影照明キット を使って言葉少なめに、ご説明したいとおもいます。

よくある俯角45°アングル程度の商品撮影の場合を例にします。
何も考えずにライトすると被写体の横にライトを置いちゃったりするじゃないですかぁ。とりあえず右サイドに1灯置いてみました。


うーん、左側に影が伸び商品写真としてはちょっと、って感じかな。


影を薄くせねばと、左側に 秘伝のレフ板 を置いてみたよ。少しライティング知識ある人だったら、こーするよね?


まぁ影は薄くなったけど、、しょぼい感じは変わりません。うーん、もしかしたらライトが足りないのかな?


思い切って、ライトをもう1灯足してみた。贅沢に2つのライトで挟み込んでいるから間違いないはず。


影もないし、商品が明瞭に見えるから、これでいーんじゃないの?
おーいそこの君、ちょっと待った〜!
この↑写真が正解だと決めつける前に、次の↓写真を見てからにしましょう。


あれぇ〜!? 一気にカタログとかに載ってる商品写真っぽくなったぞ!!ということは、さっきの写真「は」は、不正解ってことだったのかーーーー! くぅぅぅぅ。

しかし、どーやったら、こんな商品写真っぽい感じにライトのか? 
もしかして、もっとライトを足したんか? 


いえいえ、
使ったライトは1灯だけ。
配置を変えて「トップライト」にしただけなんです。


付け加えると、
ここにレフ板置いたら、さらに良くなることもあります。


ほらね。カタログ掲載の 商品写真っぽくするには、やっぱトップライトが不可欠 だってことですね。レフのかわりに、サイドにライトを置くこともあるけど、そんなときでもメインライトはやっぱりトップライトなんですよ。

俯角45°アングルの商品撮影(ちゃんとしたブツ撮り)では、サイドライトがメインになることは、ほぼないことを覚えておきましょう。 ※俯角0°(水平)アングルに構えての「ボトル」などの「縦長もの」などは、サイドライトがメインになることもあります。

商品撮影(俯角45°程度)では、トップライティングが最重要ってことをおわかりいただけたでしょうか!?



 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

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1灯 真トップライトの背景濃度コントロール



今回は、1灯真トップライトの背景濃度コントロール のやり方。つまり、トップライトと背景の配置の調整で、背景の明るさだけを調整 する方法 をお伝えします。

上写真のように面光源の真トップライトを組みます。白背景までの距離は、ライト尻から35cm。これが今日の基準です。


基準のセットで撮った写真がこちら。
※今回は、床面と垂直面を分離させていますが、ペーパーでアールを作って、床面と垂直面がつながった状態でも、同様の濃度調整ができます。


背景を除いた、セット全体を、背景に寄せてみました。


すると、被写体のライティングそのままで、背景だけを明るくすることができました。


次のセット全体(背景は除く)を背景から遠ざけてみました。


お察しのとおり、背景だけを暗くすることができました。


それぞれの結果を、比較しやすいように並べてみるとこぉ。
背景紙距離の調整によって、白い背景紙が、淡いグレー・濃いグレーにすることができるということですね。

逆から考えると、なるべく、背景を白(明るく)にしたいときは、
背景をなるべく寄せろ ってことになります。

教訓としては、このように被写体を置く位置によって、背景の濃度が決まってしまいますから、
背景のことも考えつつ、被写体配置を決定するように心がけましょう。 ですね。


ここからは「ちなみに..」な話。「被写体のライティングはそのまま」という要件をちょっとだけ逸しても良いなら、こんな方法もあります。

基準の「1」を例にします。真トップライトを上にあげてみましょう。今回は14cm上げてみました。


被写体へのライティングが変わってしまっているというズルをしていますが、前後の距離を変えずに、背景を少しだけ明るくできました。


このソフトボックスは、内部の光源(高演色LED電球)の光をディフューズしている構造になっており、照射範囲は上図のようになります。境界線付近は光源の光の角度が薄いためグラデ状の暗くなります。ライトを上にあげると暗いグラデの境界もあがり、背景を少しだけ明るくすることができるという理屈です。(高くなった分、背景と離れてしまい光が減光してしまいますが、光の角度が厚くなる増光の効果のほうが上回るので明るくなります)

ライトを高く上げる方法のほかに、ライトの角度(水平)を背景側に少し振り、照射境界を上げて背景を明るくするという方法もあります。

ただ、いずれの方法(ライトを高くする・振る)も、被写体のライティング自体を変えてしまうものなので、「ほんの少しの調整」でごまかすときにのみの方法だと考えてください。

【まとめ】
1灯ライティングは「被写体照明と背景照明を兼ねている」と心せよ。


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【A.編】ライカレンズはそんなに写りが違うのか?クイ〜ズ!




えーー、昨日の【Question編】 の続き、今日は【Answer編】です。
まずおさらいとして、昨日 の比較のポイント部分を見やすく並べてみました。
【使用比較レンズ(APS-Cで使用)】
ソニーレンズ = E PZ16-50mm F3.5-5.6(50mmF5.6)
ライカレンズ = ズミクロン-R50mmF2.0(初期型/1カム)
この2つのレンズを同条件で使用し、絞り値を F5.6 と F11 の、「撮ったまま無調整」「ハイコントラストに調整」 の比較です。
AとB、どっちがどっちかを当てろ!という、いわゆる無茶ぶり的な設問でした。

それが分かる人の方がおかしいので、分からないという前提でお話を進めさせていただきます。(よほど鍛錬されたマニアの域でないと分からないであろうと..)

それでは、正解回答を貼り込んだものをみていただきましょう。



えーーー、こんなの分からんでしょ。それくらいビミョーな差なわけであります。ただ、ソニーレンズの方が「後ボケ」が強いような傾向 があるようにおもえます。

フツーでは、分からないこの差ですが、普段からライカレンズばかり使っている私はある程度見分けることができます。ただ、「どこがどうだからライカ」という言葉で説明できるものではありません。感覚的に嗅ぎ分ける、といった方がしっくりきます。

ヒントになるかどうかわかりませんが、
ライカレンズの描写を赤ワインに例えると「フルボディ」な感じです。(対するSONYはライトボディ)また、天一に例えるとさしずめ「超こってり」ってとこかな。
今回の画像でも確認できることとしては、一般的なレンズと比べると パンチの効いた渋めの発色 をします。これがこってり感を生み出すのかな? いやいや、モノクロでもこってりしてるので、発色だけというわけでもなさそう。

ライカレンズは素直な描写をしません。いうならば、クセつよレンズです。優等生ではなく、どちらかというと不良です。(良いようにいうと愛される不良)
そんな、ライカレンズばかり使っている私は病んでるともいえます。なぜならば、抜けが良く正しくスッキリ写る最新のレンズで撮ったクリアな写真を見ると
気持ち悪るぅ〜〜〜〜〜」って思ってしまうのですから。

今回のAとBの差が分からなかった人、そして、どちらの写真でもいいかなぁって思う人は、高価なライカレンズに憧れなくても良いとおもいます。というか、下手に手を出すと私のように病んでしまうかもしれないので、ご自身の健康のために「ライカなんか興味ない..」と強く思われるほうがよろしいかとおもいます。


最後に、ソニーレンズは開放値が「F5.6」だったので比較できなかった ライカ ズミクロン-R50mmの 開放値F2 で撮った同写真 を参考のためにお見せしますね。

あぁぁ〜、儚げに写るズミクロンR50の開放写真を見せられちゃうと、全然病んじゃっててもいーかなぁって思っちゃう自分がいるんですよぉ。。。もはや更生はできない体になっちゃってることを再確認させられます。(ちなみに、開放はF4以降とは別種の魔力を発揮する)

ちなみに、今回のライカレンズ写真はAPS-Cフォーマットカメラを使っており、本来の力を発揮していません。フルサイズ・フォーマットは、今回の写真の3まわりほどフィールドが大きいということを付け加えさせていただきます。

※私は、昔からライカの王道M型ライカには全く興味がなく、LEICA-Rを買った時はまわりにバカにされました。今ではライカのカメラには全く興味がありません。ボディーはなんでも良かったりするのです。

あかーん!!こんな記事書いていても商品はなーんも売れん!!!できればショップも見ていっておくんなまし。↓

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