【実録!!】「ラジオスレーブRF-603 II」を「SONYストロボ用」に改造したった〜!


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SONYのマルチインターフェースシューのストロボ(純正ストロボなど)って、どーゆー訳だか他の汎用ストロボと接点の位置が違いまして、、ラジオスレーブが機能しなかったりするんですよね。(ホットシューは、ISO規格なハズなんだが・・)






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例えば、ラジオスレーブ YONGNUO RF-603 II(受信側)の接点と比べると、、、、、





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この通り・・・・。完全に的を外しております!!これじゃあ、発光はしませんよね!?






実はこの話は、以前、お客様より情報提供がございまして、改造すればRF-603IIが、使えるということが分かっておりました。

【RF-603II・最新情報】Fujifilm X-T1で「リモートレリーズ機能」も使えることが判明!(PENTAX純正ストロボとSONY純正ストロボの対応情報もあり)






が、弊社に「SONY マルチインターフェースシューストロボ」がなかったもので、実際に試してはいませんでした・・・。SONY純正ストロボではございませんが、NISSINさんのDi700A(SONY用)が、ございますので、今回はじめて自分自身で試してみたという次第であります。






では、改造の手順です。。(実際にやりながらご説明いたします)








【 準 備 】

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平ヤスリ(安物)と0番+精密ドライバーとブロア。



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お客様の情報によると、目指すはピンク色の部分を2mm程削るということ!




【 RF-603 IIの分解 】


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【 難易度★ 】RF-603を裏向けにして「丸印の3つのタップねじ」を外します。
※ねじの紛失にはご注意を!



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【 難易度★ 】するとボディが2つに開きます。次に「丸印の4つのねじ」を外します。スイッチのプラパーツは勝手に外れるので紛失に注意してください。
※リード線を引っ張り過ぎないように・・。



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【 難易度★ 】軽く元の形を維持しつつ、表向きにします。


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【 難易度★ 】シューの金具は、手で簡単に外れます。


必要な分解作業は以上です。



【 RF-603 IIの改造 】

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【 難易度★★★ 】シューの金具のこの部分(上のステーのみ)をひたすら平ヤスリで削っていきます。この作業は難しくはありませんが「忍耐力」が必要です。
※怪我にご注意してください。


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【 難易度★★★ 】削ってないシューと比べると1.5mmの差がありました。つまり、忍耐強く1.5mm削ってください!(20分はかかるとおもいます・・)忍耐が強すぎて1.5mm以上削っても問題はないとおもいます。(2mmとか)
※くれぐれも怪我に注意してください。



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【 難易度★★★★★★ 】平ヤスリでココを2mm削っていきます。ただ、このくぼみは浅いのでヤスリを効果的に使うことができません。ヤスリを使ったやり方の場合、少しづつ削るしかないようです。彫刻刀で削るという方法が速いかもれませんが、左手の人差し指などに突き刺す恐れがありますので、自信のある方のみチャレンジしてください。リューターをお持ちの方は、リューターで削るほうがはるかに早いとおもいます。



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【 難易度★★★★★★ 】2mm削るのに30分程かかりました。雑に削ると、このようなキレイではない仕上がりになるかとおもいます。RF-603の表面には、ヤスリでできた「気合い」らしき跡ができてしまいました。(SONYストロボで使うためには、仕方がございません・・)キレイに仕上げたかったら、リューターを使用されることをオススメします。
※本当に血を流さぬよう注意してください。




改造行作業は、以上です。


【削りの目安】
金属部:1.5mm〜2mm ← たぶんこれ位が正解
プラ部:2mm〜2.5mm

※この写真の状態では、
ストロボをシューの根元までしっかり挿さないと発光が不安定になりました。
プラ部をもう少し深く(2.5mmほど?)削る必要があるとおもいます・・。




【 組 立 】

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【 難易度★ 】シューの金属パーツを止めているねじを4本しっかり締め固定します(このねじはアース側の電気的なコネクタでもあります)。


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【 難易度★ 】スイッチのプラパーツをはめ込みます。


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【 難易度★★ 】電池接点のバネの外側を、スキマに沿わせるようにうまく通してボディをはめ込みます。(ちゃんと電池接点が使えるようにしてください)※シンクロターミナルパーツも正しい位置で挟み込んでください。(正しい位置でない場合、ちゃんとボディが組み合わさりません)



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【 難易度★ 】黒いタップねじを3箇所に入れて締め付けます。以上で組みあがりました。





【 発光しない場合、考えられる原因 】

・RF-603II(受信側TRX)が送信機(TX)を押してもパイロットランプも反応しない! 
→ ・電池が弱い ・チャンネル不一致 ・ラジオスレーブ自体の不具合

・パイロットランプは反応するが、発光しない! 
→ プラ部か金属部の削り不足






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慣れてないせいもあってか、こんなに下手な改造なのにもかかわらず改造の所要時間は約1時間・・・・。

とはいえ、これでめでたくラジオスレーブがSONYストロボ(マルチインターフェースシュー)で使えるようになりました。SONYストロボの接点がズレている限り、他のラジオスレーブでも同じ現象が起き、発光しない可能性が高いとおもいます。(だから、この改造の話は必要な人にはとても稀有の情報・・・)

ちなみに、RF-603IIは、SONYマルチインターフェースシューカメラの送信機としては、改造なしにフツーに使えます。(&受信機側がSONY以外のクリップオンであればどちらも改造の必要なし・・・)







で、ここから最も重要な話です。

SONYストロボをラジオスレーブでど~しても使いたい人のために、今回、「改造」というお行儀の良くないことをお教えしてしまいました・・。賢明な皆様は、分かっていらっしゃるとおもいますが、改造は自己責任でおこなってください。つまり、「(この記事を参考にして)RF-603IIを改造してぶっ壊しても、わたしゃ知らないよー!」ってことです。そして、保証も一切なくなります。もし、改造をされる場合は、以上のことを留意して「相応の覚悟」を決めてお望みくださいませ。※SONYストロボ以外で使えなくなる可能性もありますし・・。(今回のウチの改造では使えたけど・・)



ラジオスレーブ YONGNUO RF-603 II





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One Response to 【実録!!】「ラジオスレーブRF-603 II」を「SONYストロボ用」に改造したった〜!

  1. 山雲 のコメント:

    「YONGNNUO RF603Ⅱの改造作業」面白いですね。これだけ気合の入った光景は、昔のフィルムカメラ時代を思い起こし、涙が出るほど懐かしく、素晴らしいものだと思いました。
    ヤフオクで中古を買って試してみます。

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