LEICA-RレンズをNikonに装着する方法(自己責任でお願いします)


$有限会社パンプロダクト|デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画
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今回はヘンタイな話です。(取扱い商品に関係ない話です)
興味の無い方は、意味不明な言葉がでてきますので、本記事のスキップをお願いします。

以前、私が使用している撮影機材をお見せした時に、
NikonD3にSUMMICRON-Rをつけて使っていることをご紹介しました。

写真は全て、25年程前に銀座のレモン社で新品購入したズミクロン-Rレンズです。
SUMMICRON-R 35mm
SUMMICRON-R 50mm
SUMMICRON-R 90mm


今では、ほとんどの仕事でこれらを使っています。
勿論、AFもなく、手絞りです。
慣れてしまえば、物撮・人物撮影、どちらでも使えてしまっています。

それが始まったのは、D3を購入してしばらくたった頃でしょうか・・
まずは改造無しにマウントアダプターで何とかなる方法で次のようなことをしてみました。

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NikonD3→Nikon-M42ad→ボーグヘリコイド→M42-M39ad
→M39エクステーション(代々木カメラに奇跡的にあった)→ヘリコイド+HEKTOR135mm(オークションで安く入手)


で、これで人物撮影をしたところ、
「写真ってこんな感じだったよなぁ・・」ということを思い出してしまったのです。
フィルム時代は、ライカ-R4sやR6.2(+後半Nikonも)を使っていましたが、
最近ではすっかりNikonレンズばっかりでしたからね。

で、埃をかぶっていたライカ-Rレンズのマウントをなにげに見ていたところ、
「ん?もしかして、マウントを変えればNikonにつくんじゃないの?」と、つい思ってしまったのです。

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これは、当時画像でライカマウントとニコンマウントの差を検証してみた写真です。
口径の問題があり、ギリギリではありそうですが、なんだか付きそうです。

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一応、ミラーに当たらないかを検証。
90mmなら、いけそうです。

マウントアダプターはフランジバックの関係で、作れないのは分かってました。
元のライカ-Rレンズのマウントを外して、別のマウントをつける方法しかありません。

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で、早速、替わりのマウントのパーツを作成するに、
一番近そうなNikon-M42マウントアダプターを入手。

まずはライカRレンズのマウントをばらし、要らないカムをとります。
(絞りクリックのベアリングを無くさないよう注意!)

で、入手したM42マウントアダプターの内径がRの絞りカムに当たらないように、
マウントアダプターの内のスクリュー部を、金ヤスリでギリギリまで削り落としました。
本当になくなるかなくらないか、ギリギリです。
(マウント内部は、一部カミソリの刃のように細くなる)

そして、もとのLEICA-Rのマウントパーツをガイドにして(マウント同士をクランプで固定)
ピンバイスで6個のねじ穴を空けました。

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絞りリングを止める役割とフランジバックを合わせる為に、リングを作る必要があります。
1mm厚のアルミを東急ハンズで加工してもらい、マウントと同じ場所に6つの穴を空けます。

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↑当時の設計図

各フランジは、
Nikon F Mount 46.5mm
Leica R Mount 47.15mm

なので、わずかにNikonに優位性(-0.65mm)があります。(これは助かりました)

計算上は1mm厚を0.65mmまで薄くしなければならないのですが、
ちょっとづつ紙ヤスリでスペンサーを削って、カメラに仮に装着して無限大チェックをおこないます。
(この作業が結構大変・・)オーバーインフになるのは、カッコ悪いので慎重な作業が必要です。

努力の結果、何とかSUMMICRON-R90mmをNikonマウントにすることができました。
その後、50mm用・35mm用と次々作って、全部をニコンマウントにすることができました。

あ、でもこの方法では装着はできますが、絞りリングがフラフラとしてしまう可能性があります。
クリックは効きません。黒テープなどで絞りリングをとめないとダメかもしれません。
それに手削りなので、ピン面も歪む可能性が高いです。
それを、納得して使っていましたから・・・。

ん??『使っていましたから・・』と、過去形??

ここまでお話して恐縮なのですが、
現在では、私はこのDIYマウントは使っていません。

というのも、世界は広いというか、同じことを考えていた人がどこかにいたんですね。
ライカ-Rをニコンマウントにしてしまうパーツを製品として作っていた人がいたんですよ。(同じ役割のもの)


で、すぐに手に入れて、今では製品版のニコンマウント(ライカR用)を取り付けて使っています。
ちゃんと旋盤で削りだした製品ですから、精度が良いに決まってます。(made in chaina)
その上、絞りクリック(半絞づつ)が復活しました。(ベアリングが入る半球穴が刻んである)

ライカ-ニコンカスタムマウント
残念ながら、この製品は世界に100個程(噂)しか出回ってないらしく、
すでに全部はけてしまったようです。まとめたオーダがないと次に製造しないでしょう。(可能性薄)




今では弊社で取扱いをしております!↓
Leica R LENS ⇒ Nikon Fマウント(改造パーツ)


だから、現在では、ライカRレンズをニコンで使いたい場合は、この記事でご説明のNikon-M42アダプター(削改)のDIYでやるしか無いかもです。(多分・・)

で、写りはというと、、、ちゃんとライカです・・・。
写真です。少々いい加減な写りが、良いですよね。

しかも、R-6.2で使っていた時より、ピントが合います。
D3のファインダーが良いからなんでしょう。


※真似しても良いですが、ライカRのレンズを壊したくない人はやめておいた方が無難です。
勇敢な方でも、自己責任でお願いします。(当方一切責任をとりません!)


 

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