【Premiere pro】H264(.mp4)保存で映像が乱れるときの対策



本日は動画の保存に関するお話。
Premiere proで、最終的な動画保形式は、比較的扱いやすい「H264(.mp4)」が、一般的だとおもいます。これは画像形式に置き換えると「jpg」みたいなものだと考えてください。Youtubeにアップするなら通常はこれでよいとおもいます。

しかし、プレミアが推奨する「プリセット設定」で保存すると映像が一部乱れることがあります。トップに貼り付けてある短い動画(20秒)は、その乱れ例です。 ※音無動画

画面左が乱れがある映像。画面右が保存設定を調整して乱れをなくした映像となります。比較してみてもらうために、同じクリップを3回再生しています。(1回目のみ乱れ箇所指摘)フル画面再生で何度かみていただくと、その乱れが分かるとおもいます。


Premiere pro 2021(より以前)の書き出し画面

今回の映像乱れの原因は、ビットレートが低すぎる ということだったみたいです。同じような症状が現れた場合、「書き出し設定」の「ビットレートエンコーディング」の形式と「ビットレート」の数値を調整して保存することを試してみてください。(他の原因もあるかもですが..)


Premiere pro 2022(から)の書き出し画面

で、実は現在の最新バージョン PremierePro2022 になって「書き出し画面」が全面的に変更 されました。これが新しい書き出し画面です。こちらの方で手順をご説明します。

① 一般的には、「H264」→プリセット「高画質 1080p HD」を選ぶ。でしょう。しかし、これは大して高画質ではありません。(ビットレートが低い)
ビットレートを上げるには「…その他」をクリックします。

② すると「基本ビデオ設定」の続きが表示されます。下のほうにスクロールすると「ビットレート設定」があります。

③「VBR, 2パス」を選択。「ターゲットビットレート」と「最大ビットレート」の値を大きく設定。

私の場合これで映像の乱れが解決しました。
ただ、ビットレートを上げるとデメリットもあります。

・ ファイルが重くなる
・ 書き出しに時間がかかる


この時作ったのが4分尺動画。
ビットレートを上げることで、300MB → 1.2GB に膨れ上がりました。スマホに入れるのはしんどいレベルですよね。映像に特にエラーがない場合は、むやみにビットレートを上げることも考えものだとおもいます。

いずれにしても、H264形式での保存は、必ず劣化はします。劣化させたくなければ、無圧縮の「Apple ProRes」なんかがありますが、ファイルの重さがとんでもなく膨れ上がります。どうしても、、って時以外には、H264でよいんじゃないあかなぁっておもいますけど、、、(今回ご案内の高ビットレートは、H264の中では最高画質ってことになります)

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