近接距離撮影(0.45m)の各絞り値によるピントの深さの違い



昨日の記事で、フルサイズカメラ + 60mmレンズ 使用で、小物ブツ撮り(近接撮影)絞り値は「F8」くらいが良い と申し上げました。

今日は、それがなぜ「F8」なのか? を検証していくため、このレンズの「全絞り」の近接撮影写真を撮りました。

昨日の被写体(約5×5×3cm)の横に小さな「曲尺」を置き、曲尺の「5」の位置(約0.45m)にピントをあわせ、ピンの深さがどこまで変わるかをみていきます。ちなみに、横の被写体の「PD」と印字されたポイントもピントがあっています。



まずは開放値の「F2」。「5.0」にピントがあっていますが一番ピントが浅い状態。これが基準となります。


絞り「F4」。奥5.5:手前4.5 のあたりまで、ピントの深さが少しだけ伸びました。


絞り「F5.6」。奥6.0:手前4.2 のあたりまで、ピントの深さが伸びました。


絞り「F8」。奥6.5:手前4.0 のあたりまで、ピントの深さが伸びました。


絞り「F11」。奥7.0:手前3.0 のあたりまで、ピントの深さが伸びました。


絞り「F16」。奥8.0:手前2.0 のあたりまで、ピントの深さが伸びました。


絞り「F22」。奥10.0:手前1.0 のあたりまで、ピントの深さが伸びました。


写真をクリックして拡大して比較していただくと、詳細がよくわかります。

今回のような0.45mの近接撮影では、1段絞っても、mm単位のピントの深さしか稼げないことがわかります。

で、横の昨日の被写体に注目してみると、「F8」あたりから被写体全体にピントがきてることがわかります。もちろん、それ以上の絞りでももっとピントが深くなって良いのですが、シャッタースピードが遅くなりますし、不要なところまでのピンの深さは必要ないので、頃合いのいい絞りが「F8」くらいではないかと申し上げたのであります。(絞りすぎると「レンズの回折現象」なるものがおこり、かえって不鮮明になるという理由もあります)



最後に、皆さんが見たい部分をまとめてみました。比較しやすくなるとおもいます。

で、今回の記事で曲尺を使ったので「長さのmm」で見がちですが、これはあくまで「水平の距離の値」です。60°見下ろしアングルで撮っているわけですから、ピントの深さの伸びの距離とは異なることをご承知おきください。(曲尺の数値は目安です)


↓ 今日もこれ使ってライティングしましたし、販売ページボタンを置いときます。

 22cm横棒(撮影照明キットオプション)


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