ディフュザー枠の大清掃(プロ的にはすごく大切な道具..)



この4本の120cmのアルミ角パイプは、かつて自作した「ディフュザー枠(DF枠)」をバラしたもの。

明後日、料理の写真を依頼されており、それで使うためにひっぱり出してきたら、枠には両面テープの糊がべっとりついておりました。


本来であれば、シール剥がし必殺アイテムのソルベント を使うところですがベトつきが 4m80cm もあるので断念。小さい面積には有効ですが、溶かした接着剤が無限にでてきて、かえって厄介になります。

というわけで、沸騰したお湯をかけたりして接着剤を緩めて、少しづつ削ぎ落とす作業をすることになります。


接着剤の削ぎ落としには「角が尖ったアクリル板(アクリル定規とか)」が有効です。車の車検シールを剥がすのにはこれが一番!と過去の経験から学びました。

ですが、今回は、お湯をかけ、水をかけ、クレンザーをかけ、ゴシゴシゴシゴシ、地道な作業が果てしなく続きます。


ついには「金たわし」まで、導入される始末。。


最後に、少し残った糊をソルベントで綺麗に除去して、なんか清掃完了。
ですがこれ、3時間以上はかかってしまいました。。。(その間並行して、編集動画の鬼レンダリング → 修正 → 鬼レンダリングをおこなっている)


ところで、なぜ、ただの枠にそこまで頑張っちゃうのか!?

それは、平面性の高い大きなディフュザーを使うことは、写真のクオリティーを上げることと直結しているから です。
光源がLED電球であろうが、ストロボであろうが、この1点がプロ的にはキモになってきます。(アマチュアさんには、さすがにここまでは..って感じしょうけど)

だから、このDF枠をテープ痕ベトベトで放置してしまうのは、写真の神様に怒られる行為だと悔い改めまして、そーならないような策を考えました。


まず、粘着力の弱いテープの「マスキングテープ」を用意。さらに使用する両面テープも、弱粘着の「貼って剥がせるタイプ」を探してきました。 


枠のフレームに「マスキングテープ」を下貼りします。


その上に重ねて「貼って剥がせる両面テープ」を貼ります。

おそらく、これでDFを一時的にちゃんと張ることができ、撮影後DFを剥がしても、糊の跡が残りにくいと考えました。


枠を組み上げると車にも入らないので、バラした状態で現場に持っていきます。
現場で、ロールのユポ(DF)を貼るわけですが、両面テープのシートを剥がしやすいように三角に折り、すぐに剥がせるように準備しました。


4本全てに同じ処置をします。


DF枠関係の道具の全て。2本のスタンドで両軸で支えるシステムです。


幸い、うちは機材販売もやってることもあって、こんな長い入れ物もありました。(現在販売終了しているものの付属品)


料理写真の品質を高めるライティングをするためのキモ、DF枠セットがコンプリートされました!これで明後日の準備の大部分が完了したということになります。(あとは光とカメラ機材を考えるだけなので、大したことはない)

これからは、プロカメラマンとして大切なディフュザー枠を粗末に扱わず、大切に崇めていきたいと思います。(もう3時間も頑張るのはイヤですしね..)

あかーん!!こんな記事書いていても商品はなーんも売れん!!!できればショップも見ていっておくんなまし。↓
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King 片溝式35mmフィルム用現像タンク の今さら話



今日、倉庫からこんなものを発見しました。
皆さんこれがなにか、わかりますぅ〜?

いやいや、知らなくたって今後のあなたの人生に影響しません。てか、今写真を嗜んでいる人でも知る必要なしなものです。

実は1900年代に私が使っていたモノクロフィルムの5mmフィルム用の現像タンクです。多分、ダークホース的な「King 片溝式現像タンク」です。

当時、モノクロフィルムは自家現像をしておりました。まぁ、カメラマンなら半数くらいはそーだったんじゃないですかね?当時の現像タンクの主流は、ステンレス製のマスコ(両溝式)、あるいはLPL(両溝式)だったんじゃないでしょうか。私も学生当時は、LPLのステンタンクを使っていましたもん。(高級なパターソンもありました)

当時私は、西麻布にあった久保現像所現、久保元幸印画研究室 に仕事でもないのによく遊びにいっておりました。そして、久保さんに現像やプリントのテクをいろいろ教えてもらっておりました。(若気の至りでずーずーしかった..)

LPLで現像すると溝の間が細く、よく現像ムラを起こしていたことを久保さんに相談すると「Kingの片溝式が良いよ」と教えていただきまして、早速、3本リール用のものを2個買いました。(このKingプラ製は、ステンに比べて安かった)

これはプラ製ながらも溝の間が広く、現像ムラが起こりにくい構造です。これを使ってから以降、攪拌不足による現像ムラを起こした記憶がありませんもん。しかも、片溝式なので、ダークバックの中でも簡単にフィルムを巻き込めちゃうというおまけ付き。安いタンクが一番良かったなんて、久保さんに教えてもらわなければ、自分では絶対気がついてなかったとおもいます。

撮済みフィルムを巻き込んだリールを、中心のコマに通していく。

3本用なので、3つのリールまで現像処理が可能。

ただ、私はベース面を合わせて、一個のリールにフィルム2本巻き込んでいた。つまり、このタンク一個で、一気に6本の現像ができるようにしていた。

さらに3リールタンクをもう一つ持っていたので、時間ずらしの現像(定着の時間に次のタンクの現像を始める)をすると、一気に12本の大量現像ができていた。

そのかわり、風呂場いっぱいにフィルムを乾かしていたため、次の日まで風呂には入れなくなる。。

3リールの必要がないときは、付属のクリップで止めて使う。

リールの中心にはスクリュー状の穴が空いており、コマを時計回りに回すと、現像液が下側に対流する仕組み。よく考えられておる。

リールに撮済みフィオルムを巻き込む → リールをコマに装填。→ タンクに入れる。

フタをして回してロック。ここまでの作業「全暗」で行う必要がある。(私は、ダークバックに入れて行っていた)

※ちなみにドラマなどの現像シーンでは赤ランプがついているが、それは感度が低いプリント現像時の話。対してフィルム現像は「全暗」が必須。

私のやり方では、30秒に一度コマを時計回しに一回転させた攪拌。(撹拌の流儀は人それぞれ)

なお、コマの中心に穴に温度計を入れて現像液の温度を常時確認していました。(デジタル液温計をつかっていたなぁ..)

毎回、背合わせ現像(ベース面合わせ)をしていましたが、失敗をした記憶がありません。Kingの片溝式の溝の間に、それだけ余裕があったからかも。なお、当時kingはこの片溝式の他に、巻きつけが簡単な「ベルト式」も販売していたがこれは現像ムラがおこり、ダメなやつなのでご注意を。

ここまで詳細に買いておいてなんなんだけど、この20年以上使っていない現像タンクの話は、実はどーでも良い話。もう忘れてください。

本日の記事で一番伝えたかったこと。それは、、


もはや耳タコでしょうけど、今日の写真も例のキットでライティングしておりました。(忘れちゃいけないのは、本ブログは営利目的だってことなのね)
※TOPの集合写真だけは例の「背景伸ばしテク」を使っています

 美しい光の撮影照明キット

 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

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「遠めのフロントトップ(非推奨)」「近づけた真トップ(推奨)」の分かりやすい照明効果の違い



昨日お伝え した 美しキット でカバーしきれない大きな被写体のための「被写体から離し目めのフロントトップ(カメラ上からの順光)」で、あえて小さいもの(このライトでカバーするもの)、スーパで買ってきた「ざる蕎麦」で試してみることにしました。


結果はこの通り。
でもまぁ、古いサービスエリアのメニュー写真では、こんな感じの写真を使っていることありますよね。ただ、たいていは「古いお店」特に「戦後の昭和にできたお店のメニュー写真」、、ってことですかね。つまり、古い考えの照明方法といえます。


次に、常に本ブログで推奨 している「被写体にできるだけ近づけた真トップライト」で撮ってみることにしましょう。斜ふかんアングルなので、真トップライトは、やや逆振りになっています。


ね!? やっぱ、こっちでしょう。
平成以降は、料理ライティングはこっちが主流だとおもいます。

見下ろし系アングルだと料理以外の小物ブツ撮りも、基本はこれで良いとおもいます。


昨日お伝えしたライティング(離しめフロントトップ) は、あくまでトップの面光源の大きさが足りない場合の、仕方なしの策。まんばんなく明るさを与えているだけ..。だから「美味しそう感」はまるでありません。

とにかく、普段は「被写体に出来るだけ寄せたトップライト」を基本に考えてください。(単品料理写真だった、だいたいこの形でいけるんじゃない!?それと、手前レフは忘れないでね..)

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