斜ふかん撮影(俯角30°)の天板背景の写り込み範囲を調べたよ



無背景の商品写真を撮るとどこまで写り込んでるのか、あんま気にしていないよね?でもね「写り込んでる範囲勘」って、セットを組むときに大切なことだとおもうんだ。だから本日はあえて、誰もやらないような地味な実験をしてみたんだ。

まず、フルサイズカメラに60mmレンズ をつけて、と、、


商品撮影でよく使う角度、
俯角30°の斜ふかんアングル で構えるね。


被写体は直径7cmのボール。野球のボールくらいだね。
それを フレームのど真ん中に配置した構図。
まぁまぁ寄った狭い範囲の撮影の部類だね。


写り込み範囲は、
ファインダーを覗きながら構図に入るギリに緑色のテープを貼る
という原始的な方法で調べるんだ。


全部張り終わるとこぅ。

さてさて、寄りの狭い範囲の写真の背景天板はどこまで写り込んでいると思う?
範囲勘を養うために、結果を見る前に自分で予想してみようよ。。


さぁ、天板を立てて、真正面からみてみることにするね。


狭い範囲の写真だとおもっていたら
予想していた以上に、奥が長〜い!!
なのに、手間はほんの少し。。
横位置で撮ってるのに、すごーい縦長になってるぅ。


この結果からセットを組むときに気をつけること。
斜ふかんアングルの撮影では、
・被写体をできるだけ手前に置く。
・奥に伸びることを想定して、奥の天板はできるだけ長く。
だね。

それともう一つ忘れちゃいけないこと。(ノートリミングの場合)
・緑囲いはちゃんと光を照射しないと、端が暗くなることがある。
※だから今日はいつもよりライト位置が高かったのね..

写り込み範囲をあらかじめ予想できないと、照明のセッティングにも影響しちゃうってことかぁー
だから「写り込んでる範囲勘」って大事なんだね。

※撮影アングルの俯角が大きくなると写り込み範囲の奥行きは縮まり、
俯角が小さくなると奥行きは伸びるのだ。

 美しい光の撮影照明キット

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商品撮影では、何ミリレンズを選択すべきか!?




ところで、
テーブルの上などでおこなう小物の商品撮影では、
何ミリレンズを使うべきなのか!?
(まずはフルサイズカメラでのお話)

最初に思いつきそうなのは、マクロレンズ でしょう。
で、マクロレンズをネットで調べてみたりすると、「最初は、100mmのマクロレンズを選ぶべし」という情報をちらほらみます。そんな情報をみて、100mmマクロレンズを買っちゃった人もいらっしゃるかとおもいます。

まぁ、100mmマクロは、お花の撮影とかには良いでしょうけど、商品撮影ではどーなのか?本日はそれを探ってみたいとおもいます。

ただ、100mmマクロレンズの持ち合わせがないので、
代わりに、90mmレンズ60mmマクロレンズ で話を進めていきます。



被写体には、誰もが大きさがわかる「カビキラー(詰替用)」。※つまんないものでスンマセン..
2本のレンズでだいたい同じ大きさに撮ってみました。
どちらのレンズもも、この大きさ被写体の商品撮影はできるってことはわかりました。形の歪みも気にならない程度ですし。


同じ大きさに撮影した2本のレンズのカメラポジションを見てみると、
焦点距離が長い90mmの方が被写体から離れています。当然のことですね。

被写体から離れる方が、被写体の形をより正確に描写するというメリット があります。

その点から考えると、この撮影では90mmレンズの方が好ましい ということになります。さらに長い焦点距離の「100mmマクロレンズ」も向いているということにもなりますよね。

しかし、デメリットもあることを忘れてはいけません。長い焦点距離のレンズのデメリットとして、
被写体深度が浅く、被写体の奥までピントが合わないことがある という、ピントが深く欲しい商品写真に向いていない面もあるのです。


さらにいうと、カメラの近くに被写体がある 60mmレンズでは、モニターを確認しながらブツ位置調整ができる のに対して、 ※この「カメラ-被写体」の距離は72cm


カメラから被写体が遠い 90mmレンズでは、モニターを確認しながらのブツ位置調整ができません。ワンオペ撮影では致命的な欠点でしょう。 ※この「カメラ-被写体」の距離は105cm


結論としては、
100mm(90mm)レンズは、正しい形を描写することができるけど、撮影運用面で考えるとデメリットが大きすぎる。 ということじゃないでしょうかねぇ。
※それに狭い部屋では、引けなくて使えないことも。


だったらさー、
もっと短い焦点距離のレンズを使えば、もっち楽になるんじゃね?

いやー、それがね、簡単にそーゆーわけにはいかないのですよぉ〜。



試しに、60mmレンズと50mmレンズで、さきほどと同じやり方(近づいて大きさ合わせる方法)で撮ってみました。被写体との距離が近すぎると、モノは歪みます。(これじゃあわかりにくいかもだけど..)

だから、カメラ-被写体はある程度、距離が必要ってことなんです!
※スマホで近づきすぎて、撮ったブツはムニューって歪んでるでしょ?


本日のもう一つの結論。
フルサイズカメラ+60mmレンズで商品撮影をおこなう距離が、オペレーションしやすく、モノの形をなるべく歪めない、という絶妙なバランスなのであります!
※黄色文字の距離が、被写体までの正しい距離距離基準マーク〜被写体の距離


60mmレンズを使うことが重要ではなくて、
60mmレンズを使った距離のカメラポジション が重要!※今回の場合は約70cm
↑ ここ正しく理解して欲しい..


だから、たとえば、50mmレンズを使っても問題はありません。
ただ、60mmレンズ使用想定の距離(今回の場合は約70cm) から撮れば、60mmレンズでの写真と同じ形に描写できます。(その分小さくなります)

ざっくりいうと、
フルサイズカメラ+50mmレンズの場合、少し引き気味に撮れ!ですね。
(50mmで寄るのはご法度!)




フルサイズカメラの商品撮影は、60mmレンズを使うのがベター ってことがわかりましたが、APS-Cカメラの場合はどうなんでしょう。。

APS-Cカメラでは「焦点距離40mm」が正解(ベター) となります。(フルサイズ60mmの「カメラー被写体距離」と同じになります)

※キットレンズのズームでもOK!
フルサイズ=60mm、APS-C=40mm
に設定して使うのがよろし、です。


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家具などの大型被写体の割りきり1灯ライティング(美しキット使用)



美しい光の撮影照明キット を1灯だけ使って、家具など大型被写体のライティングはできるのか?

正直、きちんとはできません。
ですが、オークション出品用用途など、ざっくりと商品を説明できれば良し とする程度のゆるい仕上がりでよければ、それなりなライティングならできるとおもいます。

ただ、この場合においても、おさえるべきポイント がいくつかあります。それをご紹介していきましょう。
なお、今回の設定は「白い壁を背景に被写体のテーブルを撮る」です。(背景紙を壁に見立てている)



①のライティングは、被写体から離れた位置の真横から照射してみました。

この場合、横から照射はよろしくありません。
やはりこの場合、せめて、天板面が明るくないと、、、ですよねぇ。


ということで、ライト位置を高くあげて下振りに照射 してみました。


①より商品の机がわかりやすくなりましたよね。
ただ、壁に落ちた影がきつすぎて、商品が見えにくい、、かなぁ..ってとこですよね。


そこで、被写体を背景の壁から離してみました。


いいですね。影が壁にかからなくなって、
かなり、商品が見やすくなりました!


ライトとは逆方向に大きな白い板(レフ板)を立ててみました。


天板右のエッジが明るくなりましたが、劇的な効果はないようです。あ、でも、テーブル下の影が少し明るくなっているから、よくなった方向には進んでいますかね。


比較しやすいように並べてみると…
もっとも④が見やすいですが、③でも悪くないようです。

というわけで今回のポイントは、
・ライトは高い位置から振りおろして照射!
・被写体の影が壁にかからないように壁から離す!

となります。



さて、ついでにアレをやってみると、、


アレとは「キリヌキ」。
キリヌキをやってみると、
①以外だったら、どれでもいーんじゃね?
という感想です。

キリヌキの力は絶大ですね。



最後に、右にもライトを足して、左右バサミライティング。
同じく高い位置から振りおろしです。


今回、④との差はあまり出ませんでしたが、
大型被写体の割り切りライティングの王道 は、この 左右バサミライティング です。

被写体によっては、片側からの光では影になって見えなくなる部分ができることもあります。左右バサミは大型被写体の万能ライティングといえるのです。




以上、「ゆるゆるライティング講座」を白金台の現場からお届けしましたぁ。。



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