レベルアングル(水平)撮影でグラデーション背景を作る方法



テーブルの上に、白ケント紙を使って小さなスタジオを組んでみました。(ライトは写真内表記機材を使ったトップライト)
被写体は小さなブリキのバイク(全長6cm)です。
カメラはレベルアングル(水平構え)で狙います。


できた写真は「ヌケの良い白背景」になりました。明るいイメージで、悪くないですよね。


被写体を背景寄りに配置 してトップライトを組むと自然と背景も明るくなってくれます。ヌケが良い白背景はテッパンの演出ですので「背景近くに置く」と覚えておきましょう。


でも今日の本題は「ヌケ白」ではありません。実は、「グラデーション背景」 を目指すことでした。
というわけで、背景から被写体を離し、それに応じてライト位置やカメラ位置を決めます。(カメラ・被写体・ライトをまとめて、前にスライドさせるイメージ)


という簡単な被写体位置変更でグラデーション背景になりました!背景紙のアール(立ち上がり)あたりに、「光の境界」になるようにするのがポイントかな。

実は背景に「奥行き」をもたせる「グラデ背景」は、プロの仕事ではよく使われる技なんです。ブツ撮りの知見を深めるためにも、ぜひ覚えてくださいね。


 26cm横棒 (50cmソフトボックス用)

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小規模店舗の内観撮影でおさえるべき2つのポイント



昨日の記事でレベル(水準)の話 をしましたが、今日はそれに関連して、
小規模店舗の内観写真撮影でおさえるべき2つのポイント をお教えします。
たった2つのポイントを正しく履行できれば、本当にそれなりの内観写真になりますから、心してお聞きください。
今回の使用カメラは、SONY DSC-RX0。フルサイズ換算、24mm相当のレンズがついています。
24mmという焦点距離は、内観写真のスタンダードと考えてください。

ここから本題。ポイント①は、
① カメラの高さは、1.25m が基本。

内観写真は三脚を使って正しく調整・固定することが前提となります。
1.25m としている理由を申し上げます。
日本で 一般的な部屋の「天井高」は、だいたい2.5mくらい。1.25mは単純にその半分の高さ ということです。(つまり、天井と床の真ん中の高さが基本ってこと)


② 水準器を使って正確に水準を合わせる
カメラ内蔵の水準器は精度が怪しいので、アナログ水準器 を使い、ティルトレベル・サイドティルトレベルの2軸のレベルをあわせます。(そもそもこのRX0には内蔵水準器は非搭載)

それでは、試しに内観写真を撮って見ることにしました。


はい。というわけで、やって来たのは武蔵小山にある人気焼き鳥店。開店前にお邪魔しました。(本記事のためだけに、わざわざチャリで来た..)

テーブル席は 20cmほど嵩上げ されている構造。テーブル席の高さを「レーザー距離計」で測ってみると、2.3m でした。つまり、三脚を立てている場所の床から、テーブル席の天井までの高さは 2.5m と想定通りの天井高でした。

水準器で完全にレベルを合わせて撮影してみましょう。


ね? 正しい内観写真でしょ? ただ、ISOオートにしていたので、感度がかなり上がって、粗い粒子の写真になってしまいましたが..。(三脚固定だからSSを遅くできるのにね…)


次に、三脚の位置を少し動かし、反対側にパンして、カウンター席を狙ってみることにしました。


垂直であるはずの柱が、ちゃんと垂直に表現されています。
柱が傾いちゃうと気分が悪いわけでして、垂直を正しく写すためのに2つのポイントをおさえなきゃいけないわけです。

撮りたい場所をフレームに納めて「2つのポイント」だけ守っただけの作業。つまり、内観写真は論理的なアプローチをちゃんとおこなえば、難しいことはない! ってことを云いたいのね。


お店情報として料理写真の他に、必要になってきがちなのは、内観写真と外観写真。まぁ、この際ついでに「外観」も撮っておきましょう。

外から見ると、床が30cmほど高くなっていたので、三脚固定も30cmほど高くしました。(1.55mくらい)
このように状況に応じて、カメラの高さのみを調整 してください。(水準合わせはそのまま必須。狂わせちゃダメ)


なんてことない外観写真となりました。
ですが、今日のポイントを守らないと、このなんてことない写真を撮ることができなくなるんですよ。


画像にかぶせた黃線は垂直線です。
なんてことなく見えるのは、垂直であるべきとことが、ちゃんと垂直に写っているからなのです。外観写真にいたっては、すべての壁の板の垂直が保たれていますからね。そーなったのも、2つのポイントのおかげです。


余談ですが、三脚にマーキングしておくと、いつでもすぐに「1.25m」の高さにできるから便利ですよ。
※分かってはいるとはおもいますが、2つのポイントはデジイチでやっても同じですからね。


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カメラ内蔵水準器をそこまで信じるな!



最近では、デジタル一眼カメラには「デジタル水準器」が搭載されていることが当たり前となりつつあります。今回はSONYカメラを使って説明いたします。「オレンジバー」の表示のときは「レベル(水準)が合っていない状態」


傾きを調整して、「グリーンバー」になると「レベルが合っている」という仕組みです。
※上写真は、左右の水平(サイドティルト)と前後の水平(ティルト)の2軸のいずれも合っていることを示しています。


それでは、カメラ内蔵水準器が「サイドティルト・ティルトのレベル」を示している状態で、ホットシューに装着した 2軸水準器 の状態を見てみることにしましょう。2軸のレベルが正しと合っているなら、このアナログ水準器でも、レベルを示しているはずです。


真上から見た2軸水準器の様子。中心をピンク線で画像に書き込みました。
水準器に記された黒線内には入っているものの、中心ではありません。

厳密には、これはレベルが合っていない状態!
水平と垂直を正しく表す必要のある写真では、この僅かなズレが致命傷となります。(分かりやすく言うと建築写真とか)

というわけで、カメラ内蔵水準器は、そこまで信じちゃダメってことがいえそうです。
※アナログ水準器でも安物は精度に問題があることが多いです。ちょっと高いですが、信用できそうなメーカーのものを買うようにしましょう。(これが合ってないと本末転倒ですから..ホットシュータイプでは、2000円未満は危険と考えるべしです)



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