離れた背景(紙)の被写体への影響



白背景と黒背景の被写体に与える影響を調べてみることにした。(今回は白い被写体で検証)もちろん、ライティングはいずれも同じ。

「離れた背景色を替えても、被写体は何も変わらないんじゃない?」
と、思ってしまったあなた。次の結果をみてほしい。



比較目的の写真なので、変な構図になっていることは許してほしい。
白いカメラのラウンドした形のグリップのところに注目したいところだが、
白と黒の背景(そのまま)では正しく比較をすることはできない。


そこで、正しく比較するために一旦切り抜いて、背景に素ヌケの白を塗ってみたものをクロップして並べてみる。


そして、同じ部位を拡大。

白背景では手前から連続してエッジは同じ濃度だが、
黒背景は、ギリギリエッジが暗く(黒く) なっていることがわかる。
つまり、黒背景では被写体のアウトラインはフチどられ、よりシャープに見せることができるのだ。(黒い被写体以外)

このシャープに見えるという効果を利用して、キリヌキ用素材を撮るときのフィルム時代に多く使われていたプロ技もある。
キリヌキのための輪郭がわかるように白背景を使い、その白が見えるギリまで、黒ケント紙で攻めるという技法だ。(被写体輪郭に黒がかからないように..)


とまぁ、偉そうな口調で解説してきましたが、
これは白がいい黒がいい、という話ではなく、

離れた背景でも、被写体のエッジのアウトラインに少なからず影響するんだぜ!

ってことがいいたかったのでございます。。。。

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