そもそもソフトボックスってなんなん?



その昔、ブツ撮りライティングは「アイランプ(フラッドランプ)」などの電球ライト(タングステンライト)を使われておりました。おそらく、最初は、この写真のように直当てで使われていたことでしょう。(1985年頃には、直当てはすでに主流ではありませんでした)


1970年代頃は、まだこのようなテイストの広告写真を見かけたような記憶があります。


その後、プロカメラマンの商品写真のライティングは、トレペなどでディフューズするようになります。大きな面光源で照射すると、モノがキレイに見えますからね。(次第にストロボ光源がに主流になりますが、大きな面光源という意味では同じこと)


この大きな面光源は、現在でも好まれており、プロのブツ撮りではフツーに広く使われています。優しく写りますもんねぇ。

※現在、長いブームは取り扱いしておりません

ディフューズして大きな面光源を作ると確かにキレイにライティングできます。
しかし、ライトを支える機材とは別に、ディフュザーを支える機材が必要となってくるためセットが煩雑になり、機動性が悪いというデメリットがあります。

プロならライティングクオリティを上げるためには面倒なことでもやります。しかし、ノンプロの皆様は「さすがに、そこまでは..」って気持ちになるのは自然なことでしょう。

唐突ですが、ここで表題の回答
ソフトボックとは「光源とディフュザーを一体化させたもの」 なんです。

プチうんちくをはさみますね。ソフトボックスがまだない頃、
白ケント紙と黒ケント紙を貼り合わせて円錐形の筒を作ってトレペを貼るという「スカート(通称)」というものを、ストロボヘッドにつけて使っていました。これがソフトボックスの原型となったと聞いています。(私自身、一度だけスカートを作ったことがあります。鉛筆に紐つけて半円形を描き、そこをカッターでカット。。とにかく無茶面倒でした..)


ソフトボックスは、面光源としてはそれほど大きくはありません。そのため無限に大きくできるディフュザーの光の質にかなうものではありません。(光源とDFの距離を変えるなどの調整もできない)

しかし、被写体が小さいものであれば「ディフュザー越しにライト」と同等の仕上がりも期待できます。何より 機動性が良い という利点は何にもかえがたい。

プロの場合、自分のスタジオでは「大きなディフュザー」を使ってクオリティアップを図りますが、出先でのライティングでは「機動性が良い」ソフトボックスを使うことが多いとおもいます。だって、荷物が大幅に減りますもん。

ビギナー様に告げます。商品撮影などのブツ撮りをやるには、高演色LED電球が入るこの50cmソフトボックス一択で良いとおもいます。30cm以内のものであれば、美しくライトできますよ。

巷でよく売ってるディフュザーのキューブみたいなやつ、あれは役に立ちませんからね。(あれを買えばキレイに撮れる感があるのかどうか知らないけど、みんな買っちゃいがちなんだよね…でも、本当に役立たずだから気をつけましょう)

50cmソフトボックス(E26ソケット一体型折畳式)

 高演色LED電球 Sh50Pro-S


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