といっても、20年前の話ですけどね…。
この醤油の写真は2001年に撮ったもの。撮影カメラは、昨日お話した1999年発売の「Nikon D1」です。(発掘のCD-Rの一枚にこのデータが入ってました)
あ、集合のカクハン写真じゃないですよ。一つ一つ撮影し、フォトショの「クイック選択ツール」でざっくりと切り抜いたものを並べてみました。(なので、キリヌキは粗いです)
光源は、なんと北向きの「天窓」。被写体左にディフュザーを斜めに張って、自然光スタジオを作りました。
この自然光スタジオの欠点は、撮る時間(天候)とともに、ホワイトバランスが変動していくので、1カット1カット、いちいちWBを画像処理時に合わせなきゃいけないこと。(いちいちグレーチャート写し込みカットも撮ってる)ストロボだったらWBが安定しているので、そんな面倒なことないのにね..。
デジイチの時代を切り開いた、NikonD1(初代)ですが、撮りっぱでは、コントラストが低く、シアンかぶりぽく、色が冴えませんでした。
この醤油撮影はD1を導入してから1年を過ぎていますから、それなりに研究を重ねてご覧の通り、かなりキレイな色の再現に成功しております。「トーンカーブ」で厳密にWBをあわせ、独自作成のD1用「色相・彩度」のパラメータを当て込むと、まぁ、こんな仕上がりにできるってわけです。
現在では、どのメーカーのデジイチでも、面倒な画像処理の必要もなく、撮りッパでキレイにでますもんね。この20年、ちゃんと進化したってことでしょうね。
力を入れなきゃいけない広告写真であれば、被写体周りの白背景が残るギリまで黒を攻めるんですが、このときは数撮りだったもので、おおらかな黒攻めで対応しました。(厳密にやってたら、この日のうちに終わらなかったし、)
数撮りのブツ撮りでは、被写体の性格が画一なものとは限りません。カット毎に被写体をよく見て、適切な対応が求められます。それを瞬時に判断できるのがプロカメラマンってものなのかもしれません。。(←お金もらうんだから、それくらいのスキルを持ってなきゃあかんだろ..)
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