【プロが教える】意外と知らない「レンズフード」の本当の意味。


撮影データ:Nikon D800E + LEICE MACRO ELMARIT-R60mm(f8.0)

この2枚の写真は、同条件でレンズフードなしで撮影されたものと、レンズフードをつけて撮影されたものです。

違いが分かりやすいように、白バック(余白)多めで撮影しました。

皆さんこの違いがお分かりですか?ん?分からない・・・。それじゃあ、被写体だけを切り出しますね。


わかりますよね〜!?

そうです、黒の締まりがかなり違います。「フードなし」は「フードあり」より黒い部分が浅いです。

フードを付けないと、過剰な光(白バック)がレンズやカメラ内部(ミラーボックス)で、内面反射することにより黒(暗部)の締まりが悪くなってしまうのです。

光源でなくても、白いものが多く写り込む場合には、フレーム(写真に写る範囲)の外の白はなるべくないほうがよいのです。このような内面反射を抑えるためにレンズフードは、ギリギリ責めたものがあった方がよいでしょうね。(理想をいえば・・)


実は今回、レンズフードの効果を分かりやすくするために、レンズフードを付けてさらに黒テープ(黒パーマセル)で、フレームギリまでハレーションを切っています。(これはプロが仕事でやることでして、、、いつもいつもこれやってたら大変です・・)

敢えて厳しい余白の多い環境での撮影ですから、内面反射を考慮して徹底してみました。


かの、アービング・ペンは究極まで長いフードを作り「フレーム(写真に写る範囲)の内側まで黒を責めた」と、聞きました。あのような白背景で素晴らしくシャープな写真は、徹底したハレーション対策から生みだされていたものだったんですね。。


で、これ、、ライカの純正専用レンズフードなんですが、今日の話を総合すると理想の形をしているのではないでしょうか?よく考えられていますよねぇ?ギリ攻めてるかは不明ですが・・。(写真はエルマリート-R24mm用レンズフード)




このように、レンズフードの役割りは、直光を遮るということも重要ですが、フレーム外の余計な光を遮ることも大切な役割りなんです。プロはカッコだけでフードをつけてるんじゃないことを知っておきましょう。


いつになく真面目なブログになっちゃいましたね。。。。。。そこで、、、、、、、、


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One Response to 【プロが教える】意外と知らない「レンズフード」の本当の意味。

  1. jpggifpng3 のコメント:

    大変 参考になりました。
    有難う御座います

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