IKEAのキャリーバッグS(BRATTBY)をカメラ用キャリングケースにしてしまう試み



カメラ機材を入れるインナーケースをネットで探してみても、
理想のぴったりサイズがなかなか見当たらないもの。

だったら自分で作くちゃえーーーと考えるも、固すぎず、柔らかすぎず、厚すぎず、DIY加工ができそうな素材ってなかなか見当たりませんでした。。。

・固すぎる → 機材の直接防御ができない
・柔らか過ぎる → 外からの衝撃に弱い コシが弱く形が安定しない
・厚すぎる → 内側の体積が減る(ケースが大きくなりすぎる)

京都移転の場所は、品揃え豊富な(←ここ大事)ホームセンターが歩いて5分の超近所にあり、私的にはとてもありがたい環境。素材探しに毎日パトロールをおこなっていました。見るだけパトロールを毎日繰り返し、1週間ほど悩みましたかねぇ。

で、この「Pボード(養生用)」ってのが良さそうとの結論にいたりまして、


なかなか買えなかった原因は、3×6というこの大きさ。この半分でも十分なんだけどなぁ、、、900円ほどの値段なのにセコイ考えが購入を躊躇させていました。半分で売ってくれないんだから仕方ない。というわけで、やっと購入。


ここからひたすら、作り上げる様子をご覧いただきます。




ベニア板を床に敷いて、カッターで必要な部材を切り分けていきます。
※Pボードは、カッターで簡単に切ることができる。


Pボードの短辺側をカットし、AとBの部材を作ります。


まずはAの加工。インナーケースの本体を作ります。
トランサーを使い「スジ押し加工」をしていきます。

※トランサーとは、インスタントレタリングやスクリーントーンを貼り付けるための道具。インレタツールとも呼ばれている。先端が小さな球で繊細な圧着ができる。


まずは縦に一本スジ押し!


スジ押しをした逆側に曲げクセを作ることができるようになります。


次に横側にスジ押し。三角定規を使い直角に押していきます。


はい、キレイにスジが入りました。


短辺側は4本のスジを入れます。
スジ押し加工はこれで完了。


端をこのようにカット。
のりしろになります。


ここんところを、2ラインカット!2mm幅ほどです。
(1ラインカットではありません)


根元をカットして切り離します。


あと2カ所、同様に2mmの切り込みを入れます。


折り込みを入れるとこのような形になります。
つまり、原理的にはフタのない「ダンボール箱」です。


ここからは接着作業。

Pボードの素材はポリプロピレン。PPの接着は専用の接着剤を使う必要があります。今回使用したのは、ボンド GPクリヤー です。
※PP用じゃなきゃ、くっつけることができません。


のりしろに、付属のヘラを使いPP用接着剤を満遍なく塗布します。


すぐに手で2分ほど強く押します。

※普通の段ボール箱は、のりしろが内側ですが、今回は 外側にのりしろ。(内側がメインのため)お間違いなく。


接着の基本は、一に「すぐに圧着」。二に「温めること」。
このとき、実は体温も役に立っています。


続けてドライヤーを使い1分ほど温めます。


次に、底部の接着。
折り順はこの通り。(※注意 段ボール箱とは逆)


底になる部分をクリップなどで挟み、内側に折り込み仮止め。
接着面の全面にPP接着剤を塗布。すぐに反対側の接着面にも塗布。(急いで!)


仮止めクリップを外し、すぐに底面全面をまんべんなく手で圧着。
2分ほど頑張ってください。


そして、ドライヤーで1分温めます。


「インナーケース本体」の出来上がりぃ〜!


あとは「B」の部材をカットして、3枚の底板を作ります。


3枚の底板を入れて、


これで本当の完成!!
実は、底板を3枚も使わなくても2枚で十分だったりするとおもいます。(底板3枚の場合、本体底を合わせて12mm厚にもなる)


ところでさーー、
これはなんのインナーケースなん??


ですよね、ですよねー、、

実は、


おなじみ、
IKEAのキャリーバックS(BRATTBY) 用のインナーケースなんですっ。

IKEAで買えば、79円となんと百均より安いという驚きに低価格バック。なのに、大きさがちょうどよく、軽くて耐久性は抜群ってところがこれのインナーケースを作ろうと考えたわけです。
※ただし、Amazonで買うと400円もしちゃうので注意。


色もほぼ同じ青でコーディネート。(← 実は最初から狙ってた)
純正品といってもいいくらい、、ダサくないですよねぇ。

では、インナーケースを入れてみましょう。


サイズぴったり!
空の状態でキレイなカタチにキープされ、
安定的に自立しています!!


そして、重さはたった162g!(IKEAバック+底板3枚インナー)
素晴らしすぎると思いませんか?


少し上からみるとこぉ。
ブルコディネート、いいですねぇ。


真ふかんでみるとこぉ。
容量十分って感じじゃないですかぁ!?


実際にカメラ機材を入れてみました。
私がよく使うカメラ機材で最大級の
ソニーα7RIV + Zeiss F ディスタゴン50mmF2.8(for Hasselblad 2000FC) に専用フードとキャップをぴったり収納できるようになっています。

まぁ、これを持ち運ぶための設計なんですけどね。


ちなみに底板を一枚上にかぶせると簡易的なフタにもなり、上からの直接接触を避けられます。
完璧でしょ!?




さて、ここからは皆さんにおすそ分け、
このインナーの 設計図pdf をDLできるようにしました。A4で出力してください。

なお、この図面さえあれば、インナー製作の作業時間は1時間もかからないとおもいます。(私は30分くらいでできましたし、)


また、機材ケースとして使うだけじゃなく、普段のお買い物カゴとしても便利!
こーやって、握り紐の片方だけを自転車のハンドル周りに突起に引っ掛けてもカタチはキープ。簡易的な自転車カゴですね。


軽いもののお買い物だったらこれでもOK!
両方の握り紐を引っ掛けると重いものにも対応できます。

実際にこれにカメラを入れて自転車で近所をうろついています。(その場合、両紐使ってます)


で、これはこの前お買い物で使った時の写真。
ボトルを縦に入れてもカタチが崩れないというのは、ショッピングバックとして正しいとおもいます。

それに底板を蓋にすれば、保冷効果も期待できそうだしね。





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カテゴリー: 機材ケース パーマリンク

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