【カメラの基本構造学習】ソニーEマウント・オブキュスラを作ってみた


カメラ‐オブスキュラ【camera obscura】 の解説
《ラテン語で、暗い部屋の意》内部を黒く塗って光を遮断した小部屋の壁に小さな穴をあけ、光を取り込むと、外の光景が倒立して部屋の内壁に映し出される装置。カメラオブスクラ。

goo辞書より 引用



ちゅーわけで、ソニーEマウント用の「カメラ・オブキュスラ」を作ってみました。
装着レンズはハッセル用のカールツァイス F ディスタゴン50mmF2.0というが異常に大きいレンズを付けているのでややこしいかもしれませんが、三脚座が付いているマウントアダプターでないと三脚固定ができなかったので、やむなくこれにしました。でかいけど、ただの50mmレンズですからね。


裏をみせるとこぉ。
Eマウントのフランジバック(マウントからセンサーまでの距離)は超短い「18mm」。だから極薄になっちゃうわけですね。


Eマウント・オブキュスラの本体はこれ!


本体の具材は、45フィルムの中箱を使用。ちょっとだけ厚かったので、厚みを1mmほど削りました。



で、気になるボディマウントパーツは、Sony Eマウントレンズ用リアキャップ 【 深型 】 の底を電動ノコギリで切り抜いてリング状に加工。リアキャップがちょうどハマる大きさの円形穴を「サークルカッター」でくり抜きました。んで、黒テープで内部から簡単に固定しているだけです。


裏側に半透明のディフューザー素材「ユポ」を貼りました。ユポにはあらかじめ、イラレで作った「カメラフォーマット図(A4プリント)」を透かしたものを油性マジックで書き込んでいます。(あとで気がついたのだが、66と67が逆でした…ダサっ..)なるべく、黒テープで引っ張って平面性を保つように努力してますが、本体はボール紙の箱だし、ユポはペラペラだし、かなり精度は悪いです。ま、でもこれで写真を撮るわけではないので、よしとします。

さてさて、このEマウント・オビュキュスラの性能はどうんなもんでしょう。晴天の屋外日陰で試してみましょう。


丸く逆さま向けに投写されましたね。実はすべてのカメラの内部では、同じことが起こっているんですよ。


投写部分をクロップして拡大してみました。
思ったより、ちゃんと結像してますね。なお、ピントは「接眼ルーペ」で拡大して合わせました。


ちなみに明るいところでも見えるように、ファインダーシェードも黒ケント紙で作りました。


次に、もう少しフツーのレンズを付けてみましょう。
フツーのライカ ズミクロン-R35mmです。EマウントにMAで変換できれば、どんなレンズでも付きます。


このマウントアダプターには三脚座がないので、なんとか工夫して固定しました。


投影のクロップ拡大。ズミクロン35mmは、案外イメージサークルが大きく、余裕がありますね。周辺光量落ちが少ないのも納得できます。(スケールの位置は少しズレています)


Eマウントカメラは、センサーとモニターをつけなきゃ、こんなに薄くできることができることがわかりましたが、そもそもセンサーがなきゃ、もはやカメラでは ないので意味をなしません。なので、αカメラの厚みが40mm強というのはやむおえないことです。

今回のオブキュスラの記事は当初、レンズごとのイメージサークルの大きさを調べようと考えました。ですが、Eマウント用のマウントアダプターを使う以上、イメージサークルすべてをみることができないことに途中で気がつきました。(ディスタゴン50mmは、完全にMAでケラれているのでエッジが効いた丸になっている)

まぁでも、カメラの構造を知るには、ちょうどいい内容になったのではないかと…(時期を外しているが、小学生の夏休みの自由研究とかにはいいかもね…)

※イメージサークルの大きさを知るには、倉庫の奥で眠っている「シノゴ(大判カメラ)」を引っ張りだしてきて、なんとかレンズを装着する術を考えなくてはならないようです。重くて面倒なので、、残念ながら、お蔵入りの可能性大ですかね。

SONY Eマウントレンズ用リアキャップ【深型】

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