驚異の2.4億画素を生みだすSONYα7RIVの「ピクセルシフトマルチ撮影(16ショット)」を試す



動かなく止まっているものを「静物」といいます。
今日の被写体はその「静物」である自転車です。


6100万画素の高画素機 に、
世紀の銘玉「カールツァイス F ディスタゴン50mmF2.8」を取り付けて、自転車を撮ってみましょう。


フツーに撮ったノートリミングの写真がこれ。6100万画素のでかい写真を、丸々WEBでお見せすることができないのが残念ですが、当然ながら高精細に写っております。
全部はお見せできないですが、チェーンリングの部分を原寸ピクセルで切り出してみましょう。


写ってますね〜写ってますね〜、ごまかさずにキッチリ写っていますよね。高精細を自慢しているのも分かります。
※1200pxの画像を600pxで表示させています。クリックすると原寸表示のものが開きます。


で、このカメラには「ピクセルシフトマルチ撮影(PSMS)」という機能がついておりますが、実は今の今まで使ったことがありませんでした..。

ピクセルシフトマルチ撮影とは
「ピクセルシフトマルチ撮影」では、ソニーαシリーズの手ブレ補正機構を応用し、イメージセンサーを1画素または半画素分ずつずらして、4枚または16枚のRAW画像を撮影します。これらの画像をImaging Edge(Viewer)で合成することで、通常の撮影では実現できない高解像の画像を生成します。美術品や建築物などの静止物を撮影する場合に効果的です。

SONYのサイトより引用


つまり一回シャッターを押したら自動的に「4枚」か「12枚」レリーズされて同じ枚数ファイルが保存されます。複数枚のファイルあとで合成し、高解像度の画像を作り出す仕組み。(センサーのフィルター配列RGBGをうまく使っているらしい)当然のことながら、三脚固定は必須で動くものは撮れません。リモートレリーズもした方が良いでしょう。とにかく、カメラを0.1mmも動かせないんです。

というわけで、最も高精細になるらしいピクセルシフトマルチ撮影の「16ショット」で撮った絵がこれ。2.4億画素のバカでっかいデータになっちまいました。。
(元の4倍)

※ちなみに、16ショットの所用時間は約10秒(電子シャッターで動作)
※PSMSの4ショットでは1ショットの時と同じ6100万画素。
※ストロボ同調シャッタースピード = 1/13秒以上(電子シャッターで動作)


先ほどと同じく「1200px」で原寸切り出ししたのがこれ!(さっきと同じくクリックで原寸表示) 高精細にもほどがあるーーー!
ボトムブラケットの下に刻印されている車体番号までもが鮮明に写っていることには驚かされます。

ただ、このピクセルシフトマルチ撮影は「静物しか撮れない」「カメラを少しも動かしちゃダメ」「光も変化しちゃダメ」という制約があるので、お仕事ではほぼ使えない機能でしょう。

とはいえ、「2.4億画素」の情報収集能力は半端ないので、何か役に立つことがあるかも..です。。(2m向こうの自転車の車体番号なんて肉眼じゃ見えない情報だしねぇ..)

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