ソフトボックスと傘バウンスの照明効果の違いとは?



えーー、今日は「 50cmソフトボックス(ディフューザ付き) 」と「 天使のアンブレラ SilkyWHITE-85 」と「 高演色LED電球Sh50Pro-S 」を使って、
「ソフトボックスと傘バウンスの照明効果の違い」を検証してみたいとおもいます。

被写体は「ペーパータオルのロール」。「白い円筒形」なので照明効果を比べるのに良いかとおもい、あえてこんなつまらないものにしました。ちなみに、背景は「白いテーブル」と「白背景紙」です。ブツを使って検証をしておりますが、主に「人物撮影」で使うことを想定してお話します。

まずは、それぞれを「 紗幕ごし 」で照射してみて、比べてみることにしました。


それぞれ ハイライトレベルを合わせて画像調整 を施しています。

ん?二つの違いがわかりにくいって!? 確かにそうですよねぇ….。よくみると少し違うんですけどね。(影を見ると少し違います..)

微妙過ぎてわかりにくいという指摘を踏まえて、次の比較をしてみましょう。


今度は「紗幕」を外して、「ソフトボックス」と「傘バウンス」を直接比較してみましょう。


まずは「被写体の影」を見比べてみてください。
「ソフトボックス」の影が、かなり濃いことがわかります。

「50cm角のSB」「直径85cmの白傘」と面積に差があるという要素もありますが、
一般的に「ソフトボックス」は光の指向性が強めで、「傘バウンス」は光が拡散する傾向にあります。 これは、どちらかが優れているという話ではなく、それぞれの特質を活かした使い分けをするのが良いでしょう。

「傘バウンス」は、指向性が弱めなので、光を全体に回したい使い方に適しています。それに、カバー範囲が広いので、照射角度調整が少々甘くても許容のライティングをしてくれます。

一方の「ソフトボックス」は指向性が強めなので、シビアな角度調整が求められます。逆に、被写体と背景の明暗差をつける場合、指向性が強いソフトボックスはコントロールがしやすいです。また、影を強調してドラマチック感を演出するのにも向いています。



今日の結果は、あくまで人物撮影をする場合の話です。
ビギナーの皆様が勘違いしないように次のことを付け加えます。
小物ブツ撮りでは、フラットな面光源の「ソフトボックス」を選んでください。(傘では別設置の平面ディフューザーが必要になる)
人物撮影では、迷わず「傘バウンス」を選びましょう。(多少光の芯を外してもなんとかなりますし..)


今日はこれくらいで勘弁してください……

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