見逃しがちな「背景の外側」に注意!



すみませんすみません、おととい昨日、に続き3日連続で同じ被写体で同じようなセットになりました。(このボトルが説明するのにちょうどよかったのね)
でも、訴求ポイントが全然違いますから、心して読んでください。

黒ケント紙の背景で、例のボトルを撮ってみました。


すると、まぁこのような具合に写りました。ふつーにちゃんと撮れているようにおもえます。しかーし、、よーく見るとぉ、


謎の白いものが写っているではないですかぁ。。
左右非対称にこんな写りこみがしちゃうのは、ブツ撮り的には「重大インシデント」といえます。

さて、これは何が原因なのか?

※見えやすいように「ハレ切り」をどかしました

これねぇ、実はプロでも見逃しがちなことで、よくやっちゃうことなんですよぉ。特に今回のボトル形状の被写体の撮影ではよく起こります。
実は写真構図の外側、背景紙の外側が明るい色のものが写り込んでいるわけです。

ボトルのネックは、今回セットでは右側黒ケント紙背景の面積が広いため右側はそんなに目立たず、左側の明るいグレーのが写り込んじゃって目立つってことです。

円筒形被写体は、背景の外側まで簡単に写り込んじゃいます。気をつけなきゃなぁ。。


背景紙が黒の場合の回避策は、外側まで「黒布を貼る」です。布じゃなくても紙でも良いです。とにかく、黒が必須です。


背景外の黒処理をした写真はこちら!
雑情報が消えて随分スッキリした印象になりましたよね。右下の白も消えています。


一番問題多きネックを比べると一目瞭然。よく見ると右側にも細い白筋がありましたね。遠くの外側を拾っていたというわけですね。

ブツ撮りって、こーゆー細かいことの積み重ねなんです。完璧にやるには近道はありません。

たとえば、今日の技を覚えて実行したとしても、背景と黒に隙間があると細い白筋が写り込んでしまいます。やったつもりでも完璧でなければ意味ないことも多いです。

光の作用は物理現象なので、少しの隙間も許してくれません。むかしお母さんに昔いわれたでしょ?トイレのドアは最後までちゃんと閉める、って。こーゆーことでも、そのお母さんの教えが役に立つわけであります。

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「暗い背景」や「黒の被写体」では、ハレ切りを怠るべからず



本日のお話は昨日の続編になります。( → 昨日の記事からお読みください
実は白背景でこの被写体では、「ハレ切りあり」と「ハレ切りなし」では、結果はほぼ変わりません。


なぜそうなるかというと、
白背景では写真内の多くの面積が「白」なので、そもそもハレーションが入っているような状態だから です。

つまり、このハレはどうすることもできないということです。(キリヌキにする場合は、被写体ギリまで黒攻めをすれば、解消できます)


というわけで、今日は、あらためて 黒背景 で、
ハレ切りあり・なしを撮ってみました。


左が「ハレ切り有り」、右が「ハレ切り無し」の結果です。ご覧の通り、
ハレーションが入ると、黒が締まらなくなります。 
※右側は黒の締まりが悪いのです。よーく見たらわかるとおもいます。

つまり、明るい背景、もしくは白い背景の場合、ハレが入っても気になるエラーには気がつきませんが、暗い背景の場合、ハレが入ると背景の「黒が締まらなくなる」というエラーがはっきりとわかってしまします。

なた、、暗い背景でなくても、被写体が黒の場合、その黒が締まらなくなることがあります。

黒背景、黒被写体の場合は特にハレに注意して、入念に「ハレ切り」をしたほうが良いということでしょう。。

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ハレ切りは、ライト側でする方が良い理由



今回はこのようなセットで撮影してみました。真トップライトでレベルアングルに構えた感じです。


レンズの前玉を見ると、トップライトをまともに食らってるじゃないですかぁ。。これはフレアで画像低下が起こってしまう可能性のある状況なんですよぉ。


そこで、長めのがっつりしたフードを装着してみました。


しかし、全く変わらず。
これじゃぁ、フードのハレ切り効果が全くありません。

※被写体そのものに引っかかる点があろうかとおもいますが、それは内容に関係ないのでスルーしてください

こーゆー写真(ノートリミング)を撮ろうと思ってるのですが、


ライトが構図ギリの状態。これじゃぁ、がっつりフードも役に立たんわなぁ..


レンズに黒テープを貼り付けて、ハレ切りするって手もありますが、如何せん構図ギリなので、ちゃんとハレを切るには黒テをフレームインさせなきゃいけません。。

さて、こんな時は、どーすればいいんじゃろ….。



正解は、
ライト側の「ハレ切り」を作る。 でした。

ライト側のハレ切りの方が、効果的にハレーションをきることができるのです。ライトに直接、黒帯を貼り付けて垂らしても良いですが、スタンドで別切りする方が高さの調整ができ、ギリのギリまでハレ切りすることができます。
 デメリットとしては、カメラ側で切るより、はるかに大きな黒が必要ってことでしょうか。ちょっと面倒ですが、確実にハレ切りでき画質の劣化が防げるので、ここは頑張りどころと考えてよいでしょう。


ちなみに今回使用した黒は、黒ケント紙を短冊状に切ってつなぎ、


φ8mmのアルミパイプに通して垂らしました。
なお、先端ねじがあるスタンドに、アンブレラキューブnano を取り付けて、水平に突き出しています。(傘芯と同じ8mmのパイプは何かと役にたちます)

この話でわかるのは、レンズフードだでは役に立たないことも多いということでしょうか?まぁ、レンズ側で切るのも限界がありますしね。

 例えば、直射の西日側に向けて撮る時、レンズフードだけじゃダイレクト逆光が切れないことも良くありますよね?そんな時、私は左手を伸ばして、レンズから離れたところで手のひらで太陽を切ります。ファインダー覗きながらやると、ちゃんと切れてるかどうかわかりますから。(アシスタント君がいれば、そのハレ切りやってくれるんだろうけど..)

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