04-飲み屋で話せるカメラぷち話【オリンパスの話】




【オリンパスの話】


1919年(大正8年)に奄美大島出身の山下長さんが「なんとか国産の顕微鏡がつくりたい」とおもい、東京・幡ヶ谷に「高千穂製作所」を創業したのがはじまり。


【社名の変遷】
「高千穂製作所(1919)」→「高千穂光学工業株式会社(1942)」→「オリンパス光学工業株式会社(1949)」→「オリンパス株式会社(2003)」


【オリンパスが最初につくったもの】1920年(大正8年)

同社初の顕微鏡と体温計を発売。


【社名の由来】1919年(大正12年)

創業時の社名である高千穂製作所の由来となる「高千穂峰(宮崎県)」は、日本神話(古事記・日本書紀)で神々が集う山と伝えられています。ギリシャ神話でいうところの「オリンポス山」が高千穂峰にあたるため、最初の商品(体温計・顕微鏡)のブランド名をオリンパスと名付けたようです


【オリンパスとテルモの不思議なご縁】1923年(大正12年)

1921年にオリンパスのお隣に赤線検温器株式会社(現テルモ)が創業しました2年後には、あっさりテルモに体温計製造分野を事業譲渡(生産設備・技術)します。その時、事業譲渡で得たお金が、国産顕微鏡の開発資金となりました。レンズ事業を核とする会社になったのは、テルモさんのおかげかもしれませんよね。

で、テルモはというと、買収工場でつくった赤線体温計が大ヒットして会社の礎となったようです。現在でもテルモ本社はオリンパス創業地の幡ヶ谷本店(本社は新宿)の隣にあり、近年、両社は医療機器分野において業務提携し、海外市場の共同開拓を目指しているみたいですよ。


【ズイコーレンズの由来】1936年(昭和11年)

オリンパス製のレンズはズイコーレンズ(ZUIKO)といいます。
吉兆を表す光のことを「瑞光」というそうですが、そこから命名されたそうです。


【初めてのカメラ】1936年(昭和11年)
ズイコーレンズを搭載した初カメラは「オリンパスI型」です。「I型」は日本のプラウド社から供給されたセミプラウドボディーにズイコーレンズを組み合わせたようです。2年後には、ボディーも自社製造したカメラ「オリンパスII型」が発売されました。


【本店の屋上には神社があるのだ!】
オリンパスの発祥地である幡ヶ谷本店(事業所)の屋上には神社が奉られています。受付に聞くと社内では「高千穂さん」と呼ばれてるらしいですが、高千穂神社の分社なのかどうかは分かりません。

※現在、社屋を立て替えられているそうで、新しくなったら、道路からは見えなくなるかもしれません。
今のうちに見たい方は→グーグルマップのストリートビューでお探しください。(近くにテルモ本社も見えますよ)