まほうの写り!銘玉「ライカ エルマー65mm(ビゾ用レンズ)」を一眼カメラにつけてみよう







★ライカ ビソ用レンズにあまり興味のない人は「字の多いところ」はすっ飛ばして、「字の少ないところ」と「写真」だけをお楽しみください….。





あの〜、これ、私が愛してやまない「まほうの写り」のライカ ビゾ(II型III型)用レンズのエルマー65mmF3.5です。(ライカレンズに詳しい人なら必ず知っている銘玉)

開放でもピン面きっちり、とろーり濃厚な写り。「ブツ撮り」でも「人物ポートレイト」でも、エルマー65mmならではの世界を作り出します。

ライカのビゾフレックスというのは、半世紀ほど前、レンジファインダーカメラ(ライカM)を無理やり一眼レフにしちゃうような、スチームパンクチックな発想で作られた、力ずく感たっぷりなシステムなんです。(当時、ライカの一眼レフカメラはなかった..)

で、レンジファインダーのMライカが苦手としていた、「望遠レンズ」や「マクロレンズ」を、ビゾフレックスという珍妙なシステム用に開発しこの世に送り出したわけなのです。

なので、ビゾ用の望遠レンズはかなり種類がありますが、広角レンズはありません。ビゾ用で一番短いレンズが、実はこのエルマー65mmF3.5なのです。

この珍妙なシステムのおかげで、ビゾ用レンズはものすごく長いフランジバック(マウントからフィルム面の距離)になり、マウントアダプターを介せば、だいたいの現代の一眼レフで使えるという奇跡がおこってしまいました!

エルマー65mmのことをもっと知りたい方は、以下の「エルマー65mm」検索リンクで掘り下げてください。

「エルマー65mm」検索リンク ← 「まほうの写り」の作例も、この中に紛れておりまっせ!















で、今回は写りの話はありません。ただただ、エルマー65mmをカメラにつける方法を、できるだけわかりやすくご案内しようとおもいます。

と、その前にフタ関係の話を…。今ついているフタは、LEICA純正のフロントキャップ(メタル)です。「キャップがない」場合、もしくは「純正キャップ」を無くしたくない場合、、どーすればいいのか?

















弊社では、ContaxGメタルフード用メタルキャップ(非純正) というものがあり、これが丁度いい感じに使えます。ただし、そのままではスカスカなので固定はできません。内部の滑り止めテープの上に、紙テープ(医療用でも可)を細く切って貼り、肉厚を少し増やせば、エルマー65mm(白)用のFキャップの代用品となります。

また、リアキャップは、LECA M用のリアキャップ Simple lens rear cap for LEICA-M が適合します。(ビゾII型II型はMマウントと形状が同じ)












中古カメラ店で売っている、エルマー65mm(白)の多くは、このような状態で売られています。






これ、実は先っぽが「レンズ本体」で、もう一方は、OTZFO(16464K)という「ヘリコイド(ピントを合わせるもの)」と分離できます。中古カメラ屋(もしくはオークション)では、バラで売っていることは少ないですが、レンズだけ、、とかもないわけではないので、購入の時に注意が必要です。(レンズだけじゃ、何にもできないよ..)







ヘリコイドを回すと、伸び縮みします。エルマー65mmは基本「マクロレンズ」です。なので、ヘリコイドの繰り出し量もそれなりに大きいです。














エルマー65mmの解説は、このくらいにして、いよいよカメラにつけてみましょう。










まずは、フランジバックが極端に短いSONYのEマウントカメラ(α7)につけてみました。。象の鼻のように長くなりましたよね。ビゾ用レンズのフランジバックの長さが実感できる絵となりました。










分解してみると、こんな感じ..。このマウントアダプターで接続されていたんですね。

1439-25viso
Sony Eマウント用マウントアダプタ【Leica Visoflex】



















お次は、Canon EOSマウントカメラ(EOS7D)。なかなか、しっくりしたコンビネーション!









なるほど、EOSだとこのくらいの厚みなのね。。

1167 《高精度》ビゾII&III型-EOSマウントアダプタ




















最後に、Nikon-Fマウントカメラ(D810)! 珍妙なビゾシステムのおかげで、フランジバックの比較的長いNikon-Fマウントにマウントアダプターでつけられるという奇跡が起こりました!










昔のライカが血迷ったおかげで、現代のNikonのデジイチにも、銘玉エルマー65mmが使える恩恵を受けることができたんですね!

1168 《高精度》ビゾII&III型-Nikon Fマウントアダプタ























いかがでしたか!? まほうの写りの「エルマー65mm」を貴方のカメラにつけてみたくなりましたか!?

くれぐれも、マウントアダプターを買う前に、中古カメラ屋やオークションで、レンズの調達をおこなってくださいね…。(いっときますが、超人気レンズの為、お安くはありませんよ..。つか、出品自体も少ないでしょうし….)











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4 Responses to まほうの写り!銘玉「ライカ エルマー65mm(ビゾ用レンズ)」を一眼カメラにつけてみよう

  1. とくさん のコメント:

    はじめまして。恐れ入ります。このビゾフレックス65mm f3.5はバルナックに付きますか?MマウントをLマウントにするアダプターがあるんでしょうか?使ってみたいのですが、、、よくわからないものですから。

    • 中居 中也 のコメント:

      ビゾフレックスII型II型のマウントはライカMのバヨネットと同じ形状です。しかし、ビゾ-M → ライカ-Lのマウントアダプターは存在しないと思います。

      仮についたとしても「エルマー65mm」はマクロレンズなので、バルナックのレンジファインダーは全く役に立たなくなるとおもいます。

      その役割を果たすのは、それこそ
      「ビゾフレックス」ではないでしょうか!? バルナックのLだとI型かな?ん、だったら無理かな?(持ってないので不明です)
      ↓ ボディとレンズの間のプリズムが入っているところが「ビゾフレックス」

      Visoflex-Lens

      • のコメント:

        はじめまして。ビゾⅡ型にはボディ側がL39のものがありますので、それを使えばエルマー65mmをバルナックで使うことも可能です。

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