撮影用LEDライトの基本(2):どうしてLED照明が良いの?



$有限会社パンプロダクト|デジタル撮影時代、周辺機材の最適化計画

撮影用LEDライトが出回り始めて、そんなに時間が経ってないので、
まだ、その現物をみたことない人も多くいると思います。
みたことないので、何物なのか分からなくて当然ですよね。

今日はどうしてLEDライトが良いのかを、
一番出力があるLED1000Aを使って、解説していきますね。

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LED機材のメリット1:発熱が少ない

発熱が少ないとはどれくらいか?
目をつぶってライトのから1cmの距離で手をかざします。
そして電源を入・切をしてみました。
点灯してるか、どうかやっと判断できるくらいです。(ほんのり感じる)
これは、大げさな話ではありません。

点灯し続けても、素手で持てなくなるようなことは絶対ありません。
せいぜい体温より少し温かいくらいです。

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■熱を持たない→灯体を軽く作れる
ご存知の通り、ハロゲン球のライトはもの凄く熱くなります。その灯体自体も熱に強い素材で(例えばスチール)作る必要がありました。だから、その重量はそれなりに重くなってしまいます。
照明が重くなると、それを支持するスタンドなどの周辺機材も、
それなりにしっかりしたものをつかう必要があります。=重いスタンド機材です。

それに比べてLEDは、灯体を金属で作る必要がなく、樹脂製の部品を多く使えます。
その結果、軽くなるのです。軽いので、それを支持するスタンドも少し、しっかり度を落とせます。
ハロゲン照明に比べて、スタンドも軽くできますよね。

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■熱を持たない→危なくない!
ハロゲンライトは熱を持つので、ディフューズやカラーフィルターも耐熱性に優れているモノを使用しなければいけません。下手すれば燃えてしまうからです。
素手で触ると火傷をしてしまいます。操作をするのに軍手が必ず必要です。

LEDの場合は、というと、
照射していて、物が燃えるということは、まずあり得ません。
だから、ディフューズやカラーフィルターも耐熱のことを考えなくても良くなります。
なんだったら、スーパーの白いレジ袋がディフューザーとして、十分使えたりします。

■熱がでないから、被写体へのダメージが少ない
文化財など、貴重な物はハロゲンで照明できない場合があります。
ハロゲンライトは赤外線と熱を大量に放出しているので、照射物にダメージを与えるからです。
その点、LEDは赤外線・紫外線が少ない照明です。照射した被写体にダメージを与えない為にも、
LEDで照明すべきですよね。

あ、あと、熱を持たないので、現場で働くスタッフへのダメージも少なくなります。
(空調費の削減も期待できます)
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LED機材のメリット2:電気消費量が少ない

■消費電力が少ない!→ご家庭のACで十分使える
撮影機材なので、常につけておく家庭内の照明とは違い、省エネのメリットはさほど関係ないように思えます。
いえいえ、電気消費量が少ないということは、特別な電源の確保が不要になります。
(電源車など不要になる)
仮にこのLED1000Aを5台使ったとしても、普通のご家庭のACでまかなえる程度です。

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■消費電力が少ない!→バッテリーでも駆動可能にもできる
大型のLED照明機材の中には、バッテリーで駆動できるタイプも存在します。
※LED500AV・LED1000AV
大型のLEDはACアダプターを介して、DC12Vで駆動させています。
※LED352RING・LED500A(AV)・LED1000A(AV)
Vマウント付きモデルは、動画のお仕事の方にはご存知の、Vマウントバッテリーを使用することができます。つまり、AC電源がとれない、野外でも大型LEDライトを使うことができるのです。
消費電力が少ないので、バッテリー駆動も可能になったのですね。
これはおそらく画期的なことだと思いますよ。
※Vマウントバッテリー130Whを使用時の駆動時間:LED500AV=約2時間 LED1000AV=約1時間

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LED機材のメリット3:操作が簡単!

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今回はLED1000Aを使ってご説明していますが、撮影用LEDライトの多くは、操作系統は同じです。
操作することは「点灯させる」「調光する」の2つです。
小型のLEDにも同じことがいえます。(コンシューマーモデルは調光ができない機種もある)

至ってシンプルですよね。
それにその手順のお作法はありません。ご家庭のライトスタンドと同じ要領なのです。

つまり、大型のLEDはプロ向けと言っていますが、初心者が使えないということではありません。

むしろ、写真を撮るなら、瞬間光のストロボより100倍分かりやすいし、安全なので、
本当は初心者にこそ、使って欲しい機材です。
ただ、大きいのは易々と買える値段ではないので、プロ向けと言わざる得ないだけなのです。

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LED機材のメリット4:そのままでデーライト(5600K)
デーライトとは、太陽光のことです。
ハロゲンライトの場合、外光と合わせる時は、青いフィルターを使用する必要がありました。

デーライトを照射する、HMIというライトはありますが、一定の
電力を安定的に供給する機器の「バラスト」が必要だったり、機材が重いです。その上、大変高価です。

お手軽にデーライトを使えるLEDは、画期的なライトでもあるのです。

あ、近年ではデーライトの蛍光灯も出回っていますが、蛍光灯にはデメリットもあります。
・機材が重くなりがち
・壊れやすい(割れやすい)

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LED機材のメリット5:壊れにくい!
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つい1週間程まえに、デーライト蛍光灯球を机においていたら、誤って床に落下させてしまいました。結果、簡単に割れてしまいました。(同じ床で同じ距離を落下させるとほぼ100%同じ結果でしょう)

このような経験をされた方は多いと思います。とにかく蛍光灯は、慎重な取扱いを要する機材なのです。
ある意味、初心者用の照明では無いとも思います。

LED素子は少しくらい、落下させても割れません。素子を割るのは相当強い衝撃が必要なのです。
意図的にハンマーでたたき割ったら、壊れるでしょうけどね。

それに、LEDは耐久性も良いです。50,000時間以上使えるようです。(点灯し続けて5年以上)

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LED機材のメリット6:調光ができる

ハロゲン球の場合、電圧を下げることのでき、調光も可能なのですが、
色温度が下がってしまうので(赤くなる)、撮影の現場では調光して使うことは、ほとんどありません。

以前から、当たり前にように調光可能と言っていますが、
「定常光で色温度を変えずに調光ができる」というのは、
撮影用の機材としては、大変画期的なことなんですよ

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今回、こんなに長く解説するつもりで無かったのですが、
ついつい、長話になってしまいました。

で、大型LEDを使いましたが、小型LEDでも同じことが言えます。
(調光不可のタイプを除く)

今日の要点は、
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撮影用LEDライトの利点まとめ
・発熱がほとんどない
・消費電力が少ない
・操作が簡単
・デーライト(太陽光)
・壊れにくい
・調光ができる
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↑とにかく、ここだけ覚えていってくださいな。




“プロ用大型LED照明機材”にゴォ〜!

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