ライカ ビゾの「迅速撮影装置」テレビット大図鑑!(Leitz Visoflex TELEVIT + Telyt400mm F5)








今日の記事は毛色を変えて、弊社商品とはなーんも関係無い話です。(会社的には、やらんでもいい話..)

ですが、濃い話であるので、興味ない方は、早々の離脱をオススメします。


私の持っているライカレンズで一番の長玉「テリート400mmF5」に組み込まれた
「迅速撮影装置」の「TELEVIT(テレビット)」を詳しく見ていきたいとおもいます。

英語名「クイック・フォーカス・レンズヘッドアダプター」を和訳すると「迅速撮影装置」というようです。

このパーツを分りやすくいうと「ヘリコイド」、つまりピントを合わせるためにレンズの収縮を調整するものです。迅速にピントが合わせられるヤツということになります。

この「TELEVIT」の特徴は、なんといっても「ガングリップ」でしょう。ガングリップが付いているレンズって、フツーは見たことないでしょうし。。












仕組みを簡単にいうと、左手でガングリップを固定して、右側に付いた「フォーカス・ダイアル」を回してピントを調整します。この時点で両手が塞がっていますから、シャッターボタンを押せなくなります。ピントを合わせてから、シャッターを押すって手順なんでしょうね。

フォーカスの範囲を任意に調整できる「リミット・フォーカス機能」が付いています。ノブの間を狭くすると、フォーカスの範囲が狭まる仕組みです。現在の望遠レンズにも付いてますもんね。(AFですが..)












特筆すべきは「TELEVIT」というパーツは、レンズのシステムの一部ということです。
所有のレンズユニットは「テリート400mmF5」ですが、適合した他のレンズを交換できるということなんですよ。(適合レンズ「F4.8/280mmm Telyt I」「F4.8/280 Telyt II」「40 cm F5 Telyt II」「F5.6/400mm Telyt」F5.6/560mm Telyt」)











ここが簡単にセパレートするので、持ち運びにはとても便利ですよ。(でかくて長いのって持ち運びに苦労しますから..)












ここでレンズユニット「テリート400mmF4」をよーくお見せしますね。ビゾフレックス用レンズの特徴は、絞り羽根の数が多いので、絞りが「美しい丸」になるってことです。現代のレンズは連写をさせるために羽根は少ない傾向にありますから…。ちなみのこのレンズの羽根は「15枚」でした。













で、「TELEVIT」珍妙な棒が付属しています。これは「ショルダーバー」です。性格にいうと肩と脇の真ん中に当てて使います。簡単にいうと銃の「ライフル」もこーゆー構造ですよね。ライフルも遠くの獲物を狙うために「ブレ」は禁物です。よく考えると400mmという望遠レンズも同じことがいえます。「ブレないか対策」の棒だったんですよね。

ちなみに、この棒は「効果絶大」だと私はおもいます。(へんな棒だけど、なめんなよ〜)













装着するには「ショルダーバー」を「TELEVIT」の穴に差し込み、グッと押し込んで時計回しに回せば固定する仕組みです。外す時は、グッと押し込み「時計逆回し」で外れます。(押し込みにはそこそこ力が必要です)












いよいよ、ライカ「TELEVIT」+「テリート400mmF5」を、SONYα9に装着してみます!尚、「ライカ ビゾ用レンズ – SONY Eマウント」のアダプターを介して装着しています。(このEマウントアダプターは、弊社取り扱いがございましたが、残念ながらしばらく入荷が厳しい状態です。。スミマセン..)












「フォーカシング・ダイアル」を無限大から最短撮影距離(4m)まで動かしたらこーなります。












内蔵できる引き出しフードが付いています..。今のレンズでは当たり前かもしれませんが、半世紀以上前のこれについているのって、当時最新だったと思いますよ..。












これも今では、前玉の大きい超望遠系レンズでは当たり前ですが、ここにフィルターを入れることができます。これって作られたのは半世紀以上前ですよ!

現代のレンズは、このような先輩レンズの仕組みを参考に開発されてきたわけですから、ま、当たり前ですよね。

総じてみると、半世紀前のライカシステムは、今でも理にかなっていることがよく分りましたね。










 
最後に何かの参考になれば..とそれぞれの重さを測りました。
「TELEVIT」+「TELYT4000 F5」を合わせて、おおよそ1.55kgですから、400mmとしては相当軽い方ではないかとおもいます。(F5だけどね…あ、ちなみに「レンズ+TELEVIT(棒なし)」の長さは30cmくらいです)








そーいや、このレンズ、昔、NikonD800Eにつけて動画撮ったなぁ。。なので、それ貼っておきます。(手持ち&この変な棒を使って、追い撮りをしているシーンは必見!400mmなのに、そこそこ追えてますよ..)



このレンズ、特に動画で活躍するような気がします。。






「ビゾ-Eマウント用MA」は売り切れですが、
高精度「Nikon-Fマウント用」はありますから、よろしければ….。


ライカ ビゾフレックスII&III型 – Nikon Fマウントアダプター





P.S.
このレンズやTELEVITが欲しくても、中古市場にも滅多に出ないものですので、、、
この記事意味があるのか?無いのか?







nomi

new-blog


【twitter】パンプロダクト新着・再入荷専用アカウント
→https://twitter.com/panproduct
滅多につぶやかないのでウザくなーい!最低限の文字数で淡々と情報のみをお届けします・・

facebookページやってまーし!(ログインしてほめてくださーい!)
→https://www.facebook.com/panproduct


 

カテゴリー: カメラ&レンズ, ライカレンズ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください